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しなやかな心を保ちたい

回答数回答 1
有り難し有り難し 17

念願の転職で別の職種に移動して
覚えることがたくさんで
出来ないことが多すぎて
元々のんびりしている性格も相まって
遅い、早くして、どいてなどの言葉や
注意されることに
傷ついてしまいます。

みんないい人たちで言うときは言うけど
後々まで引きずらないし、
ネチネチ言ったりしない。

新人だし要領悪いのも分かってるし、
忙しいときに口調がきつくなるのは
誰にでもあることなのに
必要以上に傷ついて引きずっている自分に
疲れます。

しなやかな心を手にいれたいです。
穏やかな心でいたいです。
どうしたらいいでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

柳に雪折れなし

念願の転職おめでとうございます。頑張っていらっしゃるのですね。

さて、「しなやかな心」ですか。それはただ強い心、負けない屈強な心ではないでしょうね。

「柳に雪折れなし」とは言ったもので、柔らかくしなやかなものは、堅いものよりも、よく耐えたり丈夫であったりするように、「柔軟な心」のことでしょうね。

つまりはプライドを捨てる。

「遅い」と言われて、「私なりに頑張っているのに!」「遅くなんかないし!」などという思いで頑張って対抗しようとすると、キツイ言葉を真に受けてしまいます。

今はまだ覚える期間。とにかく謙虚に、焦らず。言われたことをその通りだなと受け止めましょう。私が私の思いで見た私と、周りの人が見る私の姿は違うのだというギャップを受け入れていきましょう。私の思いはともかく、その人は「遅い」と思ったから、ただそう言った。その人の思いはその人の思いです。私がその人の思いに私の思いで対抗しなくて良いのです。その人の思いはそのまま受け入れ、自分は自分として善処していくのみです。

でもいくら柳とはいえ、ずっと強風を受け続けていたら、あるいは豪雪が降り続けていたら、そのしなやかな枝も折れてしまうかもしれません。
(いや、実際に昨夏、私の地元のシンボルの柳が台風で折れたんです…)

なので私としては、あくまでも勤務中はプライドを捨て謙虚に、そして勤務時間外のお付き合いで職場の皆様にあなたの思いを聞いてもらうというコミュニケーションを大事にしては?と提案します。

「私なりに頑張ってはいるんですが中々手早くならずにすいません。いつもご指導ありがとうございます。でも時々傷つくんですよ~!!泣」

なんて会話があると、注意のされ方も変わってくるかもしれません。その時にはもちろん上司の思いもお聞きしましょう。
人間関係の信頼感があった上で怒られるのとそうでないのは違いますよね。同じ言葉でも、「あ、この人はこういう気持ちで言ってくれているんだ」とわかると、あなたが受ける印象も変わると思いますよ。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
プライドを捨てて、謙虚にというところから始めたいと思います。
ありがとうございました。

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