和尚様?お坊さま?
こんばんは。
少しだけ心がしんどいなあ、というときにいつも開くhasunoha。皆様方の問答に共感しては時に涙し、頑張って前を向いている方々を見ては自分を奮起させるきっかけにさせていただいております。
今回は心の葛藤などの悩みではなく、お坊さんの敬称についての質問です。是非お教えください。
お坊さんの敬称で、「和尚様」「お坊様」というのは正しいのでしょうか。流派によって違うものですか?
また葉書の宛先などは、
〇〇寺 住職 △△様
で失礼に当たらないでしょうか。
△△の後に続く特別な敬称等あれば是非お教えください。
いつもお世話になっている方ですので、出来るだけ失礼のないようにしたくこちらで質問させて頂きました。仕様もない質問で申し訳御座いませんが、お答え頂けますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
浄土真宗の場合
住職には「ご住職」「ご院さん」、
副住職には「若院(じゃくいん・わかいん)さん」
と呼ぶのが一般的です。
「上人」は使用しません。
葉書の宛先などは、
「〇〇寺御院内
△△△△様 」
と書いていただければ充分です。
自然体で
私は曹洞宗の者です。
呼び方は宗派によって違うものもあります。例えば上人という敬称は浄土宗・浄土真宗さんで使われますが、他宗では使われません。逆に禅宗では住職のことを方丈さんや方丈さまと呼びますが、これも他宗派では通用しません。
しかしお坊さんやお寺さんという呼称は宗派も老若男女も問わずあらゆるシーンで使えます。オススメです。
和尚さんは…う〜ん…基本的には広く使える語なのですが、若い人を和尚、長じた方を老師と言い分けたり分けなかったりしますので、お坊さんやお寺さんの方が無難だと思います。99,9パーセント大丈夫ですが、不幸にも0,1パーセントの気にする人に当たるかもしれないという意味で。
宛名は「△△△△様」で十分です。あるいは「〇〇寺 △△△△様」。
お寺同士の書簡でしたら名前より長い敬称とか、本人に直接送らず執事のような人宛に出すスタイルとか、様々な作法がたくさんあります。しかし一般の方からそのような書式で手紙が来ると正直、身構えてしまうでしょう。
それから聖章さまが浄土宗さんでは「〇〇寺御山内」とご説明なさっていますが、曹洞宗の場合、副住職には「〇〇寺御山内」、住職には単に「〇〇寺」と書き分けます。このようにお坊さんの世界はローカルルールが激しいです。
このような難しさがありますので実はあまり深入りせず、詳しい人オーラが出てしまわないくらいの方が無難なのです。
正直なところ、敬称にこだわるよりもお寺の漢字を確認していただく方が有り難いです。意外と同音異字で間違える方が少なくありません(苦笑)
最後に、一番確実なのはご本人に聞くことです。お坊さんの世界の特殊さはお坊さんが一番よく分かっています。ご本人に質問なさっても失礼にはなりません。むしろ関心を持っていただけて嬉しいと感じるお坊さんの方が多いと思います。大丈夫ですよ。
浄土宗の場合
浄土宗の場合は宛名に
「◯◯寺御山内 (住職)◯◯◯◯上人前」
と書くのが普通ですね。
住職の所は相手が住職かどうか不明な時は省いてくださいね。
呼び方は個人差がありますね。
私の場合は、お坊さん、和尚さん、圓常寺さん、三宅さん、聖章さん、副住職さん、等なんでも構いません。
ただ、よく葬儀会社の方からよく言われる「先生」というのは個人的にはやめて欲しいですね。学の無い凡夫ですからね。