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自殺して体験した恐ろしいこと

回答数回答 1
有り難し有り難し 38

20年以上昔ですが、死のうと思い沢山薬を飲みました。
気がつくと暗い暗い真っ暗な1畳もない狭いところにいて、何も見えないんです。
自殺した罪で、ここに何十年も身動き取れず地縛霊になるか、これまでの人生よりずっと辛いけど現世に戻るかと、閻魔さまに聞かれて、
泣きながら、こんな暗い誰もいない怖いとこにいるぐらいなら現世に戻ると言いました。
結果、現世に戻ってきて生きています。
辛いことも方が多いけど、良いこともたまーにありました。嫌なことばかりではなかったです。
死のうとした原因は、ある人達に騙されて、絶望したからです。
今、思うと、別の解決法があったのに、無駄に大変怖い思いをしたと後悔してます。治療費もかかりました。治療費より弁護士にお金を払って解決したほうが、怖い思いも、時間を無駄にすることもなかったのになあと今になってはそう思います。

死のうと思っている方々へ。
自殺するより、他に絶対解決策があります。
まず、誰でもいいので「助けて!」のサインを出してください。
きっと、なにか解決策はあります。

話、戻りますが、
辛いことがあると「死のうとした罰なのかな」と落ち込みます。単に、あの恐ろしい体験は、幻覚とか夢だったのでしょうか。それとも地獄の閻魔様だったのでしょうか。
自殺したら、真っ暗な1畳しかない箱みたいな地下室のようなところで地縛霊になって苦しむのでしょうか?
人を自殺に追い込んだ人たちが地獄にいくべきなのに、間違った判断だったかもしれないけど自死してしまった人が、さらに苦しまないといけないのか凄く不条理でなりません。
私の場合は、その当時若くて判断力がなく、弁護士に相談することもできませんでした。
死ぬぐらいなら誰かに相談して欲しい。死ぬんだったら、福祉受けても生き延びて欲しいと、私は痛烈に感じます。

最近、嫌なこと続きで、もしかして自殺の罰なのかと落ち込んでいます。罰なんてあるのでしょうか? 思い出して怖くなります。あと、心を落ち着かせる考え方があったら教えてください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

臨死体験は生きている人の体験

お話し拝読しました。自死を考える方々へのメッセージありがとうございます。

さて、今回若菜様にお聞かせいただいた体験談はいわゆる「臨死体験」というやつですね。つまり死に臨んだ状態で体験した内容であって、死ではない、死後から戻ってきたわけではないということです。
よくいう「お花畑があって、川があって…」というのもそうですね。「川を渡らなかったから戻ってこれた」と語る人もいますが、それは現実には死後の世界から戻ってきたわけではなく、死に臨んだその方の脳が、それまでの様々な体験や情報及びその時の心理状態などからからそのような映像を本人に見せたということでしょう。
端的に言えば臨死体験は「生きてる範囲の体験」ということです。

よって、自死者が自死によって死後も「あの世」で苦しみを受けるということはないと思います。我々の死というのは私を成り立たせていた様々な条件が尽き、この世で私という形を作ることはなくなったということです。つまり条件が消えれば後に残るものは何もありません。
(もちろんこの世での私たちが条件によってあり得ているように、死後にもまたそのような条件による存在があり得ないとは言えないのですが。)

しかし、

>「今、思うと、別の解決法があったのに、無駄に大変怖い思いをしたと後悔してます。治療費もかかりました。治療費より弁護士にお金を払って解決したほうが、怖い思いも、時間を無駄にすることもなかったのになあと今になってはそう思います。」

このメッセージは一度死を選んだ方の現実的なメッセージとして非常に力強いものだと思います。現実の苦には現実の対処を…何か解決方法があるということ、皆さまに伝わることを願っています。

若菜様は最近嫌な事が続いているとのことですが、それは自殺の罰ではありません。人間にはどうしても罪福心があります。それは「良い事をすれば良い結果が、悪い事をすれば悪い結果が」というものですが、その良し悪しの基準はどこまでも「我が身の都合」でしかありません。仏智の目で見るならば「ただそうなるべくしてなった」という「原因と結果」があるのみですがそれに良し悪しの判断をつけるのはこちら側です。何か大いなるものに罰せられたり、ご褒美をもらうのではありません。こちらが勝手にそう考え、勝手に恐れているのです。

現在の生を縁として、共に仏法に私の在り方を学びましょう。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

いつもお世話になっています。誰も相談できないので。お坊さんに、あれは死後の世界でないと教えてもらって、とっても安心しました。誰にも相談できず、悩んでいたので。
あれは地獄ではなかったんですね。たぶん、どこかの本で読んだことが、記憶にあって、幻みたいなものを見たんだと思うことにします。
今も、色々現世で大変ですが、私は死にません。絶対、生き延びてみせます。生きていれば、いつか良いことがあるのですから。
一人になっても、お金が苦しくても、頑張って、お迎えが来るまで生きます。
お迎えが来て逝けるときには、きっと「お疲れ様」と言ってもらえると思うので。

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