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死んだ娘に寄り添ってやりたいです。

回答数回答 5
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なにからお話してよいのか、わかりにくかったらすみません。

娘は高校2年の17歳でした。
先週、いつも通りに「今日は6時半に帰る」と学校に行った娘が
白い棺に入って家に戻りました。
駅のホームから線路に降りて急行電車にひかれたそうです。
駅のホームのカメラには自分でホームにおりて、線路に横たわる映像が映っていたそうです。
警察での身元確認も、本来なら親がするはずなのに、遺体はいっさい見せてもらえませんでした。
かかりつけの歯医者さんが確認してくださいました。
娘の体をさすってあげたくて、せめて手だけでも、足だけでもとお願いしましたが、お見せできませんと言われました。
なので、棺のなかに本当に娘がいるなんて信じられなかったです。
娘はとてもいい子で、人にめいわくをかける子ではありませんでした。
順番待ちでも「どうぞどうぞ」ってゆずるような子で、動物が好きで、家のペットもすごく可愛がっていました。
命は大事と言いながら、家に虫が入ってきたら外に逃がしてやったり、
体に蚊が止まっても吸わせてやるような子だったんです。
なによりも命を大切にしていたあの子が、自分で命を絶つなんて本当に
信じられないのです。

携帯に遺書らしきメモが残されていましたが、ペットの世話をお願いとか、
○○さんと約束してたから代わりに本を渡して、とか、まるで短い旅行にいくかのような文面でした。
ただ、学校に迷惑をかけないようにと思ったのか、「学校は全く関係ありません。」とありました。

告別式のあと家に帰ったら、来週見るつもりだったのか、大好きなアニメも録画予約したままでした。
自分の部屋もなにひとつ片づけることもなく、そのままの状態でした。

よく自殺したら成仏できないと言いますが、娘が苦しまないように、なにか私にできることはありますか。
息子がいなければ、すぐに一緒にいってやりたいけれど、これ以上家族を苦しめる事はできないですよね。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

可哀想でなりませんね

お若かった。
お若かったからこそ、なおの事、他の選択肢が見つからなかったのでしょうね。
ご冥福をお祈りいたします。
お母さんのせいじゃありません。
その年頃のお嬢さんは、とても繊細ですから何か傷つくことがあったのでしょうね。
ですが、お母さまとしてはどうか、心をお互いのためになのですが、一度、お嬢さんを本当に一人っきりにしてあげるように、逝かせてあげてください。
お母さんにとっては、お腹をいためてかわいがってきたわが子ですから、一心同体です。とても強くお嬢さんに対する気持ちがあって、ピッタリ一つになって、はがれないほどになっていることと思います。
ですが、それでもあえて、お嬢さんの17年の尊厳を認めてあげてください。
お嬢さんは、もうお母さんから独立して、ちゃんと自分の考え、判断、選択を持って行動していた。
残酷なようでも、誰のお嬢さんであっても皆、
「おかあさん、私はわたしで、お母さんじゃないからね。」と口にするでしょう。
それが人間のそれぞれ個々の生命存在の真実の姿なのです。
お嬢さんの尊厳を認めて、手を合わせてあげてください。
その上で、お嬢さんに寄り添うように、新しいかかわりを始めてあげてください。
関わり合いは続いていきます。
お母さんが年を重ねるごとに、お嬢さんに対する気持ちが年々、変わっていきます。
思い起こされた時、心の中でそっと語りかけてあげてください。
お嬢さんは亡くなられてしまいましたが、お母さんがお嬢さんに声をかけてあげることはできます。お仏壇に時々好きだったものなどをお供えして、息子さんの事などを聞かせてあげてください。尊厳を認めてあげることでいつか心の中のお嬢さんが微笑んでくれるはずです。
お話も、出来るようになります。
思いを馳せてあげてください。時々叱ってあげてください。時々お母さんの悩みを話してあげてください。そうすることで、お母さんを仏の心に導いてくれる存在として、共に生き続けていくことを確信することでしょう。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
💕禅ママ説法💗 禅ママの超簡単!不安消しテクニック! (*´ 艸`) 人生って、ちょっぴり不安がいっぱいよね? でも大丈夫! 「現実」と「頭の中だけ」をちゃんと見分けられるようになれば、不安なんてちっぽけなものよ! だって、みんな「もしも~」「もしかして~」って、頭の中で勝手にドラマ作っちゃってるだけなんだもん。 (˘ω˘) 「あれが起きたらどうしよう」とか「こんなことになったらどうしよう」って、まだ何も起きてないのに、勝手に心配しちゃうのよね。 だから、今この瞬間、目の前にあるものに意識を集中してみよう! ✨ 見えるもの、聞こえるもの、感じてること… そうすれば、どんなに不安なことがあっても、"今ここ" に戻ってこれるわよ! 心配事って、まるで映画の予告編みたいなのよ。 まだ何も始まってないのに、ドキドキハラハラしちゃうでしょ? でも、実際は、今この瞬間、目の前で起きていることだけをちゃんと見ればいいのよ。 そうすれば、心はもっと穏やかになるわよ。 不安を感じたら、ちょっと立ち止まって考えてみてね。 「この不安、本当に今の私に必要?」 「今、目の前で起きていることは、一体何?」 そうやって、現実と想像の違いに気づけば、不安に振り回されることも減っていくわよ。 だから、今日一日も、"今" をしっかり感じて、笑顔で過ごしてね! (*´ 艸`) じゃ、行ってらっしゃい!

私事で恐縮ですが、私はかつての修行仲間が同じ道を行ってしまいました。もう4年になりますね…お坊さんにとって修行仲間は戦友のような存在です。プライベートの欠片もない空間に並んで寝て、同じ釜の飯を食い、一緒に風呂に入り、毎日毎日連帯責任で罰を受け、自我をぶち壊すために分刻み秒刻みで怒られました。坐禅の時だけはちゃんと坐っていれば怒られないから、坐禅の時間になると同級生みんなで涙を浮かべて喜ぶんです。

そうして苦楽を共にした仲間と再会した時には、遺影と骨壷になっていました。葬儀に先立って火葬だったからです。四年が経ち、お墓参りも何回かしましたので死んだと分かってはいます。分かっていますけど、何かこう、どうしても実感のようなものが有りません…

その彼は1冊の本にできるほど長い遺書を残したのですが、実際に行動に移った前日にレーシック手術をしていたのだそうです。まったく死ぬ気なんて無かったのですよ…よく自死は衝動だと言われますが、きっとそうなのでしょうね。その道に向けた確たる意志が感じられる遺書はありましたけど、それでも衝動と思わないと何もかも説明がつかないのです。

だから私はみのりさまの文章を拝見して一緒だなぁ…と感じました。きっと家を出発なさった時には、その道を選ぶ発想は全く無かったのですよね。これから日が経ち、寂しさが増すにつれて色々な思いが頭をよぎると思います。その時に思い出していただければありがたいのですが、『みのりさまのせいではありません』よ。

最後にこれからの話ですが、みのりさまの天寿ある限り、生命を大切にしましょう。私が私が、俺が俺がという個人の垣根を取っ払い、大きな大きな生命の繋がりを大切に「供え養う」ことがお嬢さまに寄り添うことであり、そしてお嬢さまの何よりの救いに、みのりさま自身の救いになるのです。

どうすればいいか分からなくなったら、またいつでもご相談ください。

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有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouTuber「仏教・お寺ch 大慈」。 【現代日本仏教最大の課題のひとつはコミュニケーション不足】をミッションに10年以上、インターネット上で情報発信をしています。 YouTubeでは仏教の教えや読経だけでなく、お寺の真相やお坊さんの生活が分かる動画を配信しています。(リンクは↓のURL)

「成仏しない」なんてことはありません

みのりさま
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。

このたびは、お嬢さんが突然にお亡くなりになられたとのこと。しかもご遺体を確認することもできず、現実感の無いまま苦しい日々をお過ごしのことと思います。みのりさま、またご家族の心中はどれほどのものか、想像もつかないほどの悲歎の中にいらっしゃることを想うと、私も胸が苦しくなります。

可愛がっていたペットがいて、友達に本を貸す約束をして、大好きなアニメの録画予約までしていたお嬢さん。人に優しく、虫や蚊すら叩かなかったお嬢さんが、なぜ自ら決断してしまったのか。誰にも分からないことですが、みのりさまやご家族の頭の中は「なぜ?」がぐるぐると渦巻いているのではないでしょうか。

大切な大切な方が亡くなったのです。これからご家族みなさま、本当につらい日々を過ごすことになると思います。私どもに出来ることは限られていますが、まず申し上げたいことは「自殺をしたら成仏できない」とか「自殺をした人は、あの世で苦しんでいる」というのは全くの迷信です。

そんな、遺族をさらに悲しませ苦しませることを言う者もいるかもしれませんが、私たち僧侶が違うと断言いたしますので、その点だけは気に病まないようにしてください。お嬢さんは悩み苦しみの無い世界から、遺した家族に「悲しませてごめんね、つらい思いをさせてごめんね」と手を合わせて見守って下さっていることと存じます。

各地に僧侶が関わる、自死に関する会があります。
まだまだ日が経っていないので、それどころではないと思いますが、お知らせだけでもさせてください。

自死・自殺に向き合う僧侶の会
http://www.bouzsanga.org

自死に向きあう関西僧侶の会
http://www.inochinohi-kansai.com

いのちに向き合う宗教社の会(名古屋)
http://inochi.in

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有り難し
おきもち

横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗の教えが好きで、それを人に伝えたいと思い、自宅で法話会を始めてご縁の輪が広がりました。
相談の日程や時間はご相談ください。

成仏できます

みのりさん。なんと言葉をかけて良いか…
辛い事を本当に勇気を出してよく書き込んで下さいました。
状況を受け入れる事もなかなか難しいであろうと思います。

ただ、娘さんは死によって身体は無くなりますが、全てが無くなってしまう訳ではありません。

私の所属する真言宗の私が受継いだ流れでは
葬儀はあくまでも亡くなった方に寄り添って執り行われます。
自殺であっても事故であっても災害にあっても、それで成仏できないと言う事は決してありません。

初七日から七日ごとに四十九日まで七尊の仏さまが代わる代わる無くなった方を救うためにおいでになります。
その後は百箇日、一年後(一周忌)、二年後(三回忌)、六年後(七回忌)」、十二年後(十三回忌)、三十二年後(三十三回忌)、と合計十三の仏さまがお救いになってくださいます。

三十二年…長いです…。どうかしっかりと頑張って長生きして下さい。

この十三仏を巡礼されるのも良いかもしれません。

各地に十三仏霊場が調べれば出て来ると思います。

また、機会がありましたら四国の八十八ヵ所を巡礼されるのも良いかもしれません。

巡礼される方々の中には、みのりさんのように若くしてお子さんを亡くされた方も多くいらっしゃると思います。

今のみのりさんは、言葉に表せない程悲しくお辛い日々かもしれません…いや、むしろ現実味の無い日々であるのかもしれません。
現実を受け入れ難かったら、すぐに受け入れようと無理をしなくても良いと思います。

生活を大事にしながら、
お時間がある時は、お寺や霊場にお参りください。
姿は無くとも娘さんと心はいつも繋がっていると感じる事が出来ると思います。

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おきもち

個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

申す言葉もありませんが

何と申し上げたらよいか分かりません。私にも高校生の娘がいますが想像することさえできません。

さて、自殺自死の方は成仏できない、等のことはカソリックの影響を受けてそのように言われるのでしょうが、仏教ではそのように申しません。お釈迦様のお弟子さんにも自殺を試みた方々がおいでになりましたが、お釈迦さまは何も特別なことをおっしゃっていません。ただ、他者を自殺自死させるように仕向けた事例について、以後、そうしたことを禁じられただけです。ですからご心配には及びません。

ところで、私たちの浄土真宗本願寺派(西本願寺)にはお隣の京都で自殺自死の問題に取り組み、ご遺族との語らいを続けておられる団体があります。どうぞメールや電話でお話しなさってください。
http://www.kyoto-jsc.jp/

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個別相談可能
私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な者ではありません。むしろその逆で、しょっちゅう周りの方々にお尋ねして、教えてもらって生きています。質問について考え、答えようと悩むことで私自身が学び、僧侶として少しでも成長していけたら、と思っています。 youtube法話を始めました。私の名前ですぐ見つけていただきます。
本堂までWi-Fiの電波が届かないので、お内仏(家のお仏壇)のお部屋でお話します。

質問者からのお礼

ありがとうございます。
自殺でも成仏できるのですね。 駅で線路に降りるまで、1時間くらい駅のベンチに
座っていたそうです。
どれだけの葛藤があっただろうかと思うと可哀そうでなりません。
死んでからもつらい思いをしているのではないかと。
本当に一緒にいければいいのに。でもそれは娘が悲しみますね。

ありがとうございます。
自殺でもちゃんと成仏できると言っていただいて、少し安心いたしました。
生きていれば何とかできても、今はもう仏さまにおすがりして、お願いすることしかないんですね。
できないことはわかっていますが、もう一度だけ話がしたかったです。

私がいつまでも「こわかったやろう、痛かったやろう」って思っていたらだめですね。
頑張って生きていたんだなって思います。悩み事はあったと思います。
中学生の時からずっと原因不明のめまいに悩まされてきた子です。
だけど、あの子なりに乗り越えて、学校にも通って、部活も楽しんでいたようでした。
前日もテレビ見てけらけら笑っていたんです。
でも、ちがってたんですね。
17年間育ててきたなんて、自分が情けなくてもう言えないです。
本当にこんなお母さんでごめんやったね。

お礼のコメントにお名前も書かないで申し訳ありません。
悟東あすかさま、ありがとうございました。
浦上哲也さま、ありがとうございました。
藤岡俊彦さま、ありがとうございました。
丹下覚元さま、ありがとうございました。
大慈さま、ありがとうございました。
明日、何度も読み返してみます。

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