hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

職場の人間関係について

回答数回答 2
有り難し有り難し 71

初めて相談させていただきます。よろしくお願いいたします。
仕事の悩みです。
一つの仕事が長く続かず、何度か転職して仕事をしております。
私の方の原因としては、
・コミュニケーションが上手ではないこと'(必要最低限はできると思ってます)。
・雑談の輪の中に溶け込むのに時間がかかること。
等があると思っております。

最近は、年齢のせい(社会をある程度経験している年代)もあるのか、
テキパキ仕事ができないと、イライラされることもありました。
いじめ、パワハラまがいのこともありました。

職場のベテランの人の苦労も多少はわかるつもりです。
・別に、新人に教えても給料は上がらない。
・失敗されて、仕事が増えたら面倒だ。
・気が合わない、話が合わないと、面白くない。などあると思います。

それで、仲裁してくれる上司がいれば、助かるのですが、
(ある会社では)どうしても公平には見てくれませんでした。
ベテランがいれば、新人は替えがきくと思っていたのかもしれません。

なにか、職場での人間関係を良く保つ方法などはないでしょうか?
(不条理な怒りを避ける方法など。)

ご返答いただけると幸いです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人の弱さを知る

ある大手葬儀会社に勤めたAさんはとてもお素敵な笑顔の持ち主でしたが、大変暗い顔になられていました。職場で汚い言葉でどなられたり、しているのだそうです。
私は、彼女に次のようなアドバイスをしました。
その結果、とても楽になったと言います。
そもそも、そういう言動は何によって生まれるのでしょう。
実は、それは、その人の心の弱さから生まれるのです。
暴言を吐く人こそが、実は弱い人なのです。
人間みな弱い生き物。弱い面があると言った方が良いでしょう。
自分に余裕がなくなると不機嫌になる、イライラする、怒りが生まれる、
あなただってそうでしょう。
それが職場のパワハラや怒り、暴言、八つ当たりの真の原因です。
そして、これらは彼らが「他のもっとラクな理想的状況を心の中で想定、模索している」からなのです。
実際には誰だって、もっと幸せでありたい。
ところが現実の実際の職場は仕事が山積み、チームワークも弱い。問題解決能力が低い。
つまり、そこを女性なら母性で、男性ならば父性で埋めてあげればいいのです。
彼らが困っていることを助けてあげる。
ホスピタリティ的な働きとして、まず、あなたが人の心の弱さを理解してあげるのです。
人の心の弱さを知るのです。
そうすると、暴言も人のフラストレーションも何だか可愛らしく感じられるようになります。
表面的には、パワハラ、怒り、暴言に見えてしまうものです。
ところが、単に彼らは困っている、助けてくれ、SOSと言っているだけなのです。
そこを変換して聞いてみてください。
やるべき対応が変わってきます。

{{count}}
有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

まずは和顔愛語

難しい問題ですね。
20代前半の新人であればかわいがりやすいですが、30代となると、先輩や上司も可愛がりにくいでしょう。
なので、「僕は何もわからない新人です、よろしくお願いします」という態度であればイラつかれるかも。
同じ30代でも、女性の場合はそのあたり、うまくやれる人が多い気はしますね。
やっぱり、雑談は大事かもしれませんね。
そういうのを気にしない人もいますが、雑談の積み重ねが愛着につながります。
仕事に関することでもよいのです。
笑いながら和やかに話をすればそれでよいのです。
話すときは、声の大きさや高さ、テンションを相手と合わせてみてください。
たとえば、皆がリラックスして話しているときに、1人だけ興奮ぎみに話していたら、話している内容は同じでも、なんか浮いてしまいます。
また、ポジティブな話をするのがよいです。
食べ物の話だとしたら、「僕もそれ好きです」とかがよい。「あー、あれ、あんまりおいしくないですよね」では雰囲気が悪くなります。
とりあえず、笑いながら和やかに話すのが大事ではないでしょうか。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

丹下さまへ

人の心の弱さ、余裕のなさ、確かにそれはあると思います。
自分は、そういうところを見逃して、知らずとイライラさせていたのかもしれません。
すぐに人間関係が改善することはむつかしいかもしれませんが、相談させていただき、
すこしネガティブなものがとれたように思います。
ありがとうございました。

願誉さまへ

和顔愛語、これができれば私も少しは成長できそうです。簡単に身につけば良いですが、
心がけて実践してみるところから始めたいと思います。
細かい会話のアドバイスは参考にさせて頂きます。 ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ