坐禅のやり方
騒がしい世の中から距離を置きたい、今の世界は静けさが足りないと感じております。そこで坐禅をやりたいと思っています。自宅で坐禅をする時、どのような心構えで行えばよろしいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自宅で老舗の味をネットで学んで作りたい
坐禅をこういう文字のやり取りで伝えられるのであれば、世界中の人がとっくに成仏してます。
ネットで安易に学ぼうという姿勢をやめて、実際の世界で真の指導者から学ぶ姿勢を持つことが坐禅を学ぶ上での第一歩です。マインドフルネス一つでもシロートが教えている時代。
どこの世界にもプロがいるのに、そんな単純なものでよいのでしょうか。
そもそも坐禅に限らず、ものの道とは、こういう非現実なネット情報・脳内情報ワールドを離れた実物世界です。
あなたがここでやっているのは文字のやりとり。
二次元のお作法坐禅がしたければネットで坐禅の仕方を検索すれば動画でわんさかあります。
そういう坐禅は形だけ。
真似してやってみればいい。所詮2次元の猿真似です。
力にはなりません。
そういう坐禅を広める人もそういうことで坐禅が伝わると思っているアンチョコな考えの人が多いから、学ぶ側もはじめの一歩目を誤るのです。
すっぽんやフグのさばき方を動画で学んで会得できますでしょうか。
坐禅の本や、冊子を読んで坐禅がマスターできるでしょうか。
当方、曹洞宗本山で10年座ってきましたが、それでも間違った坐禅をしていたとすら思っています。座ることは誰でもできるのです。
では、坐禅とは何か。何をすることが坐禅なのか。
どうして日本の坐禅の祖師、道元禅師はあれだけ坐禅に関する書を残されているのか。
到底1000文字程度では伝わらないから、それだけのものを残されたのでしょう。
坐禅の指導を安易にすると、身と呼吸と心を調えるとかいう話になる。そういうたぐいの坐禅指導は私はあまりお勧めしません。
その理由がなぜかについてはここでは記しませんが、坐禅とはそういうアンチョコなものではありません。
そんな簡単に伝わるようでしたら禅の修行道場は要らんと思いませんか?
逆に念仏を習うのにも、こうした文字で「南無阿弥陀仏と唱えればよいだけです。」と、いわれたとしてあなたは本当に納得するでしょうか。そんな単純なものでしょうか。
書にしても料理にしても楽器にしてもスポーツにしても、ビジネスにしても、ものを学ぶ上で、そういう安易な姿勢をやめて実際の現場で自分の頭、自分流の考え方を捨てて、本職の人から学ぼうという姿勢を持った方がよいと思います。
まず「ネットで済まそう」というこの我々現代人の病んだ感覚をこそ坐禅をして見直す必要があると思いませんか。
あなたの世界に静けさを。
初めまして。本多清寛と申します。
さて、今回お答えしたいと思いましたのは、短い質問の中に4つも引っ掛かるところがあったからです。以下、どこに引っ掛かったのかを申し上げます。少々、嫌な言い方になってしまったことを先にお詫び申し上げます。
>騒がしい世の中から距離を置きたい
騒がしさはことぶきさんが感じていることだと思います。距離を置いたとしても、ことぶきさんが「ことぶきさん自身」から距離を置かなければ解決しないかもしれません。
>今の世界は静けさが足りないと感じております。
今とは何時でしょうか?2017年のことですか?それとも7月9日でしょうか?揚げ足取りのような言い方で申し訳ありませんが、今の世界に不足を見つけようとすれば、いろんなこと間違い始める気がします。もちろん、必要なものは必要ですが(人権など)。
>そこで坐禅をやりたいと思っています。
坐禅は静けさを増やすために行うものでははありません。確かに、最終的に静けさを得られるかもしれませんが、途中で自分の騒がしさに苦しむこともあります。静けさを得たいのであれば、山登りやスキューバダイビングの方がいいかもしれません。
>どのような心構えで行えばよろしいでしょうか?
坐禅に心構えは不要です。むしろ構えを解いていくことが坐禅だと言えます。
ことぶきさんのご質問で一番気になったのは、世界を騒がしいものだと感じていることです。それは坐禅によって解決される問題ではなく、ことぶきさんの生き方を変えなければなりません。少々大げさですが、世界を変える生き方です。何かを騒がしいと感じるときは、必ず自分自身に静けさがなくなっている時です。自分に落ち着きがあれば、騒がしかったとしても、それが不満に変わることはありません。
ことぶきさんにとって、騒がしさを感じている「今」はチャンスです。自分を落ち着かせる何かを見つけられれば、これからの人生が楽になります。その候補に坐禅が挙がったのかもしれませんが、対象を絞らず、たくさんのものに挑戦してみてください。
坐禅は逃げません。やりたくなったら、やりたいだけ坐りましょう。それまでは、坐禅だけじゃなく、世界に目を向けて下さい。ことぶきさんにとって、楽しく落ち着く何かが見つかるよう祈っております!
本多清寛
まずは、一度、お寺に参禅してみてください。
ことぶきさんへ、こんにちは。
家で坐禅をして心を静かにしたいのですね。すばらしいことです。
今は、坐禅の本はたくさん売っていますし、ネットでもたくさん説明されているサイトがあるので、ここで伺うよりも、より正確に学べるはずです。探してみてください。
ただ独学もいいのですが、やはり何事も習い事は先生についた方が最短距離です。近くのお寺で坐禅会をしているお寺が結構ありますので、参加すると本も読んでいれば、より方法がわかると思います。ハスノハ僧のお寺でも坐禅会をされているお寺があると思います。
是非、一度坐禅を開催しているお寺に足を運んでみてください。そちらの方が間違えもなく覚えられますよ。
合掌
むりやり簡単に言いますと
自身の五感より伝わる周囲の様子、それを「そのまま」に受け取る。
そして、自然と沸いてくる「思い」が「そのままに受けたはずの現実」にどう事後的影響を与え続けているか、そこに注目してみる。
むしろ「こころ・かまえ」しないことが坐禅への心構えなのかもしれませんね(^o^)
一足飛びにドンピシャな坐禅を成功させるのはなかなか難しいかも。
指導者ご指南のもとに、参禅されることをお勧めいたします。