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いろいろ教えて下さい

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先月父が癌で亡くなりました
母は無宗教で仏教をすごく嫌っています
ですが、仏式で葬儀を行いました
多分世間体だと思います
母の希望で一番安い宗派でとのことで浄土宗で葬儀を行いました

49日の法要が終わったら頂いた戒名をお焚き上げするそうです
その理由は戒名が気持ち悪いとか…
実家に、父方の祖母(数年前に亡くなりました)がお世話していたご先祖様のお仏壇がありますが、それもいい機会だからとお焚き上げするそうです
私達三姉妹は、遠方に住んでいるのと、ちょっと言うと「うるさい!口だすな!」と言われるので何も言えません

私は、父もご先祖様も粗末にされてるようで、嫌な気持ちになり母にはがっかりしました
人それぞれやり方があると思いますが
お坊さん達はどう思いますか?
ご意見が聞きたいです
よろしくお願いいたします


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏教徒のつもりでも仏教徒でない人がいる

人間は何をもって仏教徒というべきかが問題です。
坊さんにお葬式をあげてもらったら仏教か。→葬儀社さんのお抱えの謎のマンション暮らしの坊さんや僧侶派遣ビジネスの無宗教心、無道心の僧侶が派遣されお経らしい文言を唱えてもらって体裁だけ整えればいいのでしょうか。
そこに本人たちの信仰心もないのに仏教徒でしょうか。導師と名乗る僧侶が導く先もなく、ただ頭を丸めて衣を着てお経を「音」として唱えているだけでも仏教なのでしょうか。
では、お寺の檀家になれば仏教徒か。
お寺の檀家さんとしての関りはあっても、仏教の説くところの教えをまるで学びもせず、家庭内で威張っていたりDVやモラハラばかりだったとしたら仏教か。
お寺の檀家さんであって先祖供養だけしているだけでこの世に善玉菌活性化の活動を何もせずに自分のことばかりの一生だとしたら、お寺を霊園感覚で利用しているだけ。それでも仏教徒でしょうか。
仏教寺院で戒名をもらえば仏教徒でしょうか。
本人の意志でもなしに、それでも仏教徒でしょうか。
本人にその気がないのは無宗教。
自己のエゴを離れようという志がなければ仏教徒でも何でもありません。
それでも、この世には無宗教を「かたる」方がおられますが、真の無宗教者とは仏教徒をも上回る精神性を持った無宗教者です。無宗教と称するも実状エゴイストであれば無宗教という名の自分都合主義で非人道的人間です。仏教は仏教という「思想」ではありませんし、仏教という宗教らしいものは信仰するものでしょうか?私はただ、お釈迦様の教えや道元禅師の教えを敬って広めております。多くの人の信仰とは信仰っぽい信仰こそが宗教であるかのように思割れる方がおられますが、仏教といってもそういう信仰めいた信仰ばかりではありません。
過激なことを申し上げればイスラム国が坊さんにお経挙げてもらって先祖供養や亡き人の供養をしたとします。その後、法名もらって道場で修行して灌頂・受戒もしたりで、その後、再び殺戮や非人道的な行動をしたとしたら、それは仏教徒でも何でもないものです。
お分かりいただけたはずです。
さて、答え、結論は何か。
実は「あなたがどうか」なのです。
この話はお母さんがどうしたこうしたではありません。
あなたがいち人間として、どうか。
「あなたが」お母さんは別として「あなたの人生としてどうか」なのです。
あなたの主役はあなたです。合掌

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念仏をお唱えください

心からお悔やみ申し上げます。
南無阿弥陀仏

浄土宗で葬儀されたのも何かの縁ですね。お母さんを説得することは難しいと思います。しかし、お位牌、戒名、仏壇など、もしお母さんに処分されても心配いりません。
毎日十遍、あなただけでも手を合わせて、南無阿弥陀仏とお唱えしてください。
「阿弥陀仏にお父さんやご先祖様を仏様になるように導いてください。そして、いつか私の命が終わるときは迎えにきて極楽浄土に連れて行ってください。」このように祈りましょう。
なお、戒名などは一応メモしておかれたら、将来改めてお位牌を作ろうと思った時に助かると思います。

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おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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貴女が、粗末にしないように

おはようございます。すでに丹下師が仰っていますが、今回のことは「貴女にとって、先祖やお父さんを粗末にしない、とはどういうことか?」を学ぶ時が来ているよ、というのを知らせてくれていると思います。
「お母さんはこう」だからと言って、全面的に同意はしない。貴女は親から独立したのです。そして、ご自身の考えと行動に「私はこうですので」と自分を頼りにする時期なのです。
「自分を頼りにする」と言ったって、闇雲にはできませんよね。それこそ独りよがりには。避けるためには「世間体」を表面だけのものにしない・或いは信頼できる師匠から学ぶ、というのが良いと考えます。
「世間体」というのは「世間で一般的に行われている事を、"一般的だから"というだけの理由で行う」こと。歴史的に多くの人が行なっていても、「自分なりの理解」がないままではいけないと思うのです。
まずは今回の経験を踏まえて、貴女なりの「ご先祖やお父さんを粗末にしないとは、どういうことか」を掘り下げてみては如何でしょうか。「お葬式で、坊さんは何をしているの?」は、ここhasunohaの過去問もあります。実家から遠方にお住まいということは、結婚されているでしょうか。ご主人はどのようにお考えでしょうか。そして、貴女にお子さんがいらっしゃるなら、将来その子に何と伝えますか。「ご先祖様」をどう伝えれば、その子の生きる力に繋がるか…。そういった事を考える材料を、今回は得たのだと思います。

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おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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次は自分の番

拝読させて頂きました。
お父様がお亡くなりなさり悲しみの中で様々思いめぐらせていらっしゃるのですね。
お父様が仏様のお導きを正しくお受けなさり仏様のもとに生まれ、これから心安らかになられます様にと仏様にお願いしお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏、なむあみだぶつ
お父様は必ず仏様の極楽浄土に往生なさりご先祖様方と巡り会います。そして安心してご成仏なさって下さいます。
お父様はこれからもあなたや皆さんをいつ如何なる時も気にかけてお見守りなさって下さいます。

あなたもお父様の極楽浄土往生を願い真心こめてお念仏おとなえなさって下さいね。
あなたのその思いは必ずや仏様やお父様、そしてご先祖様に届いて参ります。
これからも合間合間にお父様を思い手を合わせて頂きご供養なさって下さいね。
もうすぐお盆ですからね。

仏教についてですが、仏教は全ての人を救う為の教えです。この世に生きる事は苦しみです。
その苦しみから救って下さるのが仏様であり仏様の教えであり真理です。
誰しもがこの苦しみから抜け出して心安らかに楽に満ちていきたいと思うものです。
その様な道を仏様は様々な方法でお説きなさってくださったのです。

先程申し上げました南無阿弥陀仏、お念仏の教えもその一つです。
心を込めてどうか救ってください、導いてくださいと仏様のお名前をおとなえすることにより、仏様は余すことなく全ての方を導き救ってくださいます。
そして仏様の極楽浄土に全ての方を安心してご成仏させて下さるのです。

その様な教えを心から信じて実行することが信仰です。
ですから信仰はそれぞれ個人のものです。どんなに沢山の方々が形だけお勤めしても何ら信仰にはつながりません。救われません。
生きている人は今自分さえよければそれでいいや、お金が安く済めばいいや、それ位にしか思っておられないかもしれません。

ただ誰もが必ず死にます。その死を迎える時に本当に自分とはなんなのか、どうするべきなのかを突き付けられます。不安から恐怖へと突き落とされることでしょう。

世俗的に一般的にさっさとお坊さん呼んでお葬式お勤めする、それでよいのかはそれぞれの方が真摯に向き合うことが必要です。

人の死やお葬式に参列したならば、次は自分の番だ。と全ての方に思って頂きたいです。
そこから始めて自分に向き合うことになります。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

丹下様、佐藤様
とても貴重なお話し感謝しております
頂いた回答を何度も読み返し、
私自身はこれからどうするか、どう生きるか考えてみたいと思います。
Azuma様、聖章様
とても貴重なお話し感謝しております
はい、手を合わせてお念仏を唱えさせて頂きます。
いつか大好きな祖母や父が迎えに来てくれて、あえるのを楽しみにしてます

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

有り難し有り難し 5
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ