亡くなった息子のこと
私の姉のことで相談させてください。
姉は2人の息子を連れて20年前に離婚しました。その後専業主婦だった姉は一生懸命働き幸せを求めて頑張りましたが、思い通りに収入を得れず10年前に2人の息子を元夫の下に戻しました。現在子供達は元夫の戸籍に入っています。上の子供はその父と生活できましたが、下の子は父との対立から間もなく施設で生活する事になったそうです。息子を手放して毎日泣いて暮らしていた姉はこのことを知り元夫と公的機関に何度も息子との再会を頼みましたが許可されませんでした。姉は酒もギャンブルもしません。気弱なだけです。私もずっと2人の幸せを祈っていました。昨年末やっと息子達と連絡がついたそうで姉はホッとしていました。やっと生きた心地になれたのだと思います。再会は出来ませんでしたが手紙や電話で連絡が取れたらしいです。これから改善に向かうと願っていた矢先、先週下の息子の訃報が届きました。姉は再び絶望です。姉の下に今亡骸を預かっています。その事情から戒名もまだのようです。このような場合どのようにすれば子供は成仏できますか?何処に相談するのか教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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真正面から悲しむこと
popoさま
はじめまして、浦上哲也と申します。
お姉さまの下のご子息が若くして亡くなり、皆さま悲しみの中にあることと存じます。その中でも特にお姉さまの悲嘆は深いものではないでしょうか。
「姉の下に今亡骸を預かっています」とありましたが、下のご子息のご遺体またはお遺骨がお姉さまのお手元にある、ということでしょうか。また「戒名もまだ」とありましたので、お通夜ご葬儀をされていないということでしょうか。複雑な事情がおありのようですね。
成仏について気になさっているご様子ですが、どうぞご心配なさらないで下さい。どのような亡くなり方をしたとしても、仏さまはお見捨てになりません。それよりも今は、お姉さまのことが心配です。
今、いちばん寄り添ってあげられるのはpopoさんではないかと思います。ひとつお願いしたいのは、お姉さまをしっかりと悲しませてあげて欲しい、ということです。妹として姉が悲しんでいる様子を見るのは辛いかもしれません。しかし「そんなに悲しんでいると、亡くなった方が浮かばれないよ」というような励まし文句は、真っ当に悲しむことを妨げてしまいます。悲しみに真正面から向き合うことが、後の心の回復に繋がるのだと思います。
戒名やご供養のことは急がなくて結構です。じっくりと良いお寺、信頼できる僧侶を探し、その上でご相談なさって下さい。
参拝.聴聞をしていかれることが、救われていく道
質問、読ませていただきました。お子さんに先立たれることは、深い悲しみであります。
お姉様が、これから先、息子さんの死を受けとめていくためにも、お寺との ご縁を結ばれ、手を合わせていく、教えに出会っていかれることが大事と思います。
ご縁ある所属寺に、直接 ご相談され、これからのこと、ご遺骨に関しても、良い方向へと、導いていただくのが一番です。
これから先も参っていただいたり、寺への参拝.聴聞をしていかれることが、悲しみの迷いの中にいる お姉様が救われていく道でありましょう。
合掌
最初に絶望したのは20年前のこどもたち
そのことを、、もっと、、、、思ってください、、、。
お父さんとお母さんを選んで生まれてきた子どもたちにとって、その二人が離れて暮らすことが世界で一番、悲しくさみしいことです。
きっとそうせずにはいられない理由があったこともお察しします。しかしお子様の死に直面した今だからこそ、その尊厳を抱きしめてほしいからこそ、そう申し上げなければなりません。
幼稚園保育園の園長をしています。
大変恐れ入ります。
20年前の、2人のお子様に想いを馳せて。
そして、
「成仏=よい状態」と考えてらっしゃるのであれば、「成仏していない」と思わないでください、、、。
お姉さんは粉骨砕身働いて、身命を削って子どもを守ってきた。。
思い通りにはならなかったけれど、確かにそうしてきた。
だからこそ成仏させてやりたい。自然な感情です。
しかし悲しいことに、私たち人間は、他人を成仏させることができません。成仏させることは仏さまの仕事です。
だから、ただひたむきに、仏さまの名前を唱えてください。お念仏を唱えてください。
亡くなったお子様は、その震える声の中にいます。
どんな時、どんな場所、どんな状態で亡くなって、その人をどれだけの人がどれだけ悲しんでも、阿弥陀如来さまの仕事はただ一つ。衆生(悩める人々)を浄土(安心な状態)に生まれさせる(引っ越しさせる)ことです。
少しでも早く、遺族全員がお念仏を唱えやすい場を見つけてください。
お念仏で、お子様を包んであげてください。
お願いばかりで申し訳なく感じております。
亡くなった息子さんの気持ち、考え、人生。
popo様、そしてお姉様、ご愁傷様です。
お二人の悲しみが尽きないことと察します。
形ではなく、気持ちのことを話させて頂きます。
いろんな供養が有ると思いますが、その人の
人生を振り返り、その気持ち、考えを理解して、
共感、共鳴をしてあげるのも一つの供養と思います。
どのような成り行きで施設に入ったのか。
そしてその後どういう生活をしていたのか、
どういう気持ち、考え方をしていたのか。
その気持ちを汲んであげれば、この世の未練からも解放され
成仏できると思います。
上のお子さん、お世話になった施設、関係者など
いろんな人からその人のことを聞いてみてはいかがでしょうか。
お姉さんの信仰している宗教は何ですか?
愛する息子さまがお亡くなりになったことお気持ちを察します。悲しいときは何もしたくなくなりますが、悲しみを乗り越えるために是非とも葬式を行うことをお願いします。
この質問はpopoさんの主観に基づいていると思い回答させていただきます。成仏とはあくまで仏教用語でありますから、親戚や知り合いの方から「お寺の和尚さんに葬式してもらいなよ。」などと言われているからそうなるかもしれないだけであって、今は憲法で信教の自由が保障されているので菩提寺がないならお姉さんが信仰している宗教で葬式してもいいと思います。いわゆる葬儀屋さんに相談するか自分が信頼できる人と相談するのがいいと思います。経済的なこともあるので無理しない程度の葬式を行うことも必要です。喪主になると本当に大変で一人身のお姉さんは気が滅入ると思いますので、popoさんがしっかりサポートしてください。
お姉さんにはまだ、成長した上の息子との再会がありますので、希望をなくさないようにしてください。
popo様。popo様のお姉様。
この度の事、大変御愁傷様です。
更には、お姉様のお心落としの事と拝察申します。
さて、ご子息様のご遺骨がお手元に有るとの事ですが、
先ずはお姉様のご実家の菩提寺様によくよくご相談為さいませ。
其れが最初かと存じますよ。
寺院にご相談ください
popo様へ
お姉さまのお気持ちをお察しいたします。
お姉さまの息子様の供養については
まず菩提寺がございますか。
お姉さまの先祖が眠られているお寺です。
もしくはなにかご縁があるお寺はありますか。
そちらに行かれましてご住職へぜひご相談いただければと思います。
ぜひご検討ください。合掌
ご紹介 大法輪寺・田口学法師
popo様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。
popo様のお姉様の二男様のこと、御心痛の程、いかばかりであろうことかと存じます・・誠に二男様のご冥福を心から祈念申し上げます。
お葬儀は、生前において、授戒・得度をなされておられないのでありましたら、改めまして確かなるご仏縁を頂戴致して、これからもしっかりと仏道を歩んでいくための大切な節目の儀式となるものであるかと僭越にも存じております。仏教に対して信仰・帰依致しており、仏教徒として御仏のお教えによる悟り・涅槃へのお導きを賜りたいとなさられるのでありましたら、色々とご事情はおありであるかとは思われますが、できる限り正式なるお葬儀、またはそれに準ずる形式における御供養、更には後々の追善供養・功徳回向を賜れましたらとは存じております。
そのために、まずは、中田様や密富様のおっしゃられているように、お姉様のご実家における菩提寺様にご相談なさられてみられること、もしもご実家に確かな菩提寺様のご縁が無い、遠方であり難しい等、ご無理なようでしたら、身内・近親者でご縁のある寺院様にご相談なされてみられることが良いのではないかと思われます。
それでもご相談なさられる寺院様のつてが無いとなりましたら、大分県とのことにて、拙生がご厚誼を賜っておりまして、ご尊敬申し上げております大法輪寺・田口学法師にご相談なさられてみられてはいかがであろうかとは存じております。
田口学法師でございましたら、きっと親身になってお話しをお聞き下さりまして、的確なアドバイスが頂けるのではないかと存じております。
以下に大法輪寺様のホームページのアドレスを記載させて頂いておきますので、ご参照して頂きまして、もしご相談なさられてみられたいとなりましたら、事前にお電話にてでもご連絡をお入れ頂けましたらと存じております。
どうかこれからの善きご仏縁によりて、二男様はもちろん、お姉様、popo様のお苦しみの心も癒えられて参りますことを心から願っております。
川口英俊 合掌