hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

仏教における障害者への認識について

回答数回答 1
有り難し有り難し 22

こんにちは

常々気になっていたのですが、仏教において、障害者(知的障害者〜身体障害者まで様々)はどのような見方をしているのでしょうか?

キリスト教だと、『神の御力が込められた存在』として聖書にも大勢出てきて、イエス・キリストの奇跡を受ける対象として大切にされている節があります。

仏教だと、お釈迦様の弟子の1人にも物覚えが悪い人物がいたけど、お釈迦様から直接指導を受けると悟りの境地に至ったとの話があります。しかし、それ以外の話は聞かないです。

詳しく知りたいので、ご教示をお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私達はみんな病人

そうですね、確かにお経にはあまり記載がありませんね。それはおそらく、お釈迦様の目から見ると、私達ほとんど全ての人達が精神的な病人(あるいは障がい者)に映っていたのだろうと思います。
煩悩に犯され、執著に犯され、目の前にある真実をありのままに見ることもできない、そして、その為に苦しんでいる、そのような病人に見えていたのではないでしょうか。
ですからお釈迦様は各地を回って説法(精神的な治療)していたのでしょう。35歳の時に悟りに至り、それから80歳でこの世を去るまで45年間もインド各地の沢山の人達に説法したのですね。
私達は程度の差はあれどもみんな病人、だからこそ、煩悩や執著を無くすように自らを整えて、時には他の人の力も借りながら、日々努めなければならないのです。
また、自分が病人であると自覚することによって、他の人の病を理解することに繋がり、必要な時は協力してあげるような思いやりを持つことができるのではないかと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
このお坊さんを応援する

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ