信仰を持つには
質問、宜しくお願い致します。
私の母方は、元々お寺であったらしく、先祖代々のお爺さん、また、その上のお爺さん又
…と、皆んなお坊さんの自画像の家系図がありました。しかし、私は、今、何も信仰をしている訳では無く、この先、私が信仰を持つとすれば、どうすれば良いのでしょうか?因みに、私は、幼い時、兄からの性的虐待がトラウマになり、未だに、精神的に、立ち直れません、親にも相談しましたが、兄がしていないと言っていると、解決にもならず、私は、家族が、嫌いで、お墓参りも行っていません、この家に生まれなければよかったと、心底思うのです。話が、まとまらず、申し訳有りませんが、宜しくお願い致します
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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仏教の信
ご相談拝読しました。お兄様に関する以前の質問も読ませていただきました。
ずっとトラウマを抱えてこられたのですね。そして満たされない思いもされてきたのですね。親御さんも我が子同士の問題だからこそ上手く立ち回れなかったのかもしれませんね。重すぎる問題を直視できなかったのかもしれませんね。
その分ミーコ様はずっと辛い思いをされてきたのですね。
その救いを信仰に求める気持ちは切なるものがあるとお察しします。是非とも仏教にご縁をいただいてください。ここhasunohaでの質問の他、実際にお寺を訪ねて法話会や座禅会などにご参加いただくことをオススメします。
さて、仏教の信仰というものは何か素晴らしい教えを信じてそれにより私が素晴らしい人間になっていくものではありません。
あるいは何か超越的な存在を信じてその存在が私の問題を解決してくれることを願うものでもありません。
仏教の信仰とは「私が何かを信じること」ではなく「私が明らかになること」です。
仏教というものを学ぶのでなく、私とは何かを学ぶのです。
ですから信仰によってお兄様や家族を嫌う気持ちがなくなるわけではないかもしれません。
しかし信仰によって嫌う気持ちを抱えた私が明らかになることで、嫌いという感情と、原因と結果の連鎖が招いた悲しいご縁であったという事実がご自身の中で同居し、やがてご家族を嫌いななままにおいても受け入れることができ、救われていくということは有り得るでしょう。
その信仰においては生まれも、ましてやお墓参りの有無も関係ありません。
「私とは何か」「どういう存在か」が明らかになり、それにより「私」の存在に尊さをいただき、その尊さを「他者」にも見出していける…それが仏教の信仰ではないでしょうか。
私が信じるのでなく、私が仏様からあなたを救うぞと信じられています。仏様は教えによって私の姿を明らかにして救ってくださります。その存在は超越的な絶対者というよりはどこまでも「私」を離れない、身近で現実的なあたたかさを持ったものであると私は感じます。
悩み苦しみを減らすコツが仏教
仏教は、悩み苦しみを減らすコツを解説する教えです。
仏教の基本は、四諦(したい)という教えです。
四諦とは、4つの真理という意味です。
1つめは、苦諦(くたい)。生きることは苦しみだよ、という真理です。
生きものは、たとえば息を吸えば「息を吐きたい」という苦が訪れ、息を吐けば今度は「息を吸いたい」という苦がくる。常に苦から苦へ、苦しみの波をサーフィンして、色んな種類の苦しみへ飛び回っているのです。
2つめは、集諦(じったい)。苦しみには原因がありますよ、その原因は煩悩ですよ、という真理です。
3つめは、滅諦(めったい)。煩悩を滅ぼして苦を滅ぼすことができますよ、という真理です。
4つめは、道諦(どうたい)。煩悩を滅ぼすための訓練方法がありますよ、という真理です。
この道諦とは、つまりは仏教の修行のことです。
仏教の修行にはさまざまあります。
お坊さんにならなくてもできる修行があります。
仏教の開祖である仏陀(ブッダ、仏さま)は、2600年くらい前の、インドに実在した人物です。
そのブッダが発見し、体系化した四諦の教えが、仏教なのです。
お坊さんが読むお経は、ブッダの教えが書かれた書物です。
日本では、昔の中国語に翻訳された漢字のお経 がメジャーですが、もともとは昔のインドの言葉だったのです。
質問者からのお礼
何度も、取り止めの無い、私の問題に、お答えを頂き、心から、感謝を申し上げます。
この歳になっても、いや、又、多分、死ぬまで、この、家族への感情、トラウマから解放される事は、無いと思います。
しかし、吉武様のお言葉は、真に、私は、理解させて頂きました。向き合うべきは、己ですね。信仰という、お力を貸して頂き。
残りの人生を、これから、その事に、向き合い、生きて参ります。この、私の話に、お答え頂きまして、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
願誉様、お答え頂き感謝申し上げます。
ブッダに関しての本を探して是非とも参考にさせていただきたく思います。
教えて頂きまして、本当に、ありがとうございます。4つの教えもお答え頂き、ありがとうございます。