お釈迦さまについての本
いつも温かくありがたいご回答の数々ありがとうございます。
心がもやもやする時はこちらによくお世話なっております。
御坊様のご回答中にお釈迦さまのたとえのお話しが出てきますが、そのお話に興味を持っております。
お釈迦様のお話を素人でもわかりやすく読めるような本などございましたら教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
ちなみに手塚治虫先生の『ブッダ』は読みました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私もパッと思いついたのは(増谷文雄『仏教百話』ちくま文庫)です。ただ昔の学者さんの著だけにちょっと文調が堅いです。それが苦にならなければおススメです。
もっと平たくいくなら漫画の(里中満智子『ブッダをめぐる人々』中公文庫)。単行本なら全1巻、文庫版なら全2巻です。中身覚えていないけどやたらと良かった記憶はあり…でもやっぱりおススメする前に1回チェックしとくか…と1巻だけサッと読んでみると…3回ほどグッときて涙がたまりました。これは良いものです…
Amazonのレビューも3冊合計で14件全部星5つのベタ褒め。なぜこんな良書がこんなに無名なのか…レディース向けコミックの泣き所ですね…これはもっともっと評価されるべき逸品です。
お釈迦さまではありませんが、ついでにもう1つ。(諏訪緑『玄奘西域記』小学館文庫)全2巻。西遊記の三蔵法師のモデル、玄奘(げんじょう)三蔵を描いた漫画です。これも(空気だけ)BL要素に抵抗がなければメチャメチャおススメです。こちらももっともっと評価されるべき逸品。ただし続編は除く。
あと、私はよくhasunohaでお釈迦さまの発句経(ダンマパダ)を引用していますが、一般の方々にはおススメしていません。
発句経と経集(スッタニパータ、そして手塚ブッダ。この3つは根強い人気ですが、20世紀後半に『私はこうあって欲しい、願望仏教』、『自分の考えに都合のいいとこだけパッチワークした、こうなハズだ仏教』、『私はこうあるべきだと思う、べきだ仏教』を蔓延させたのはまぎれもなくこの3つです。
いや、決して悪書ではなく良書なんですけど、案外に取り扱い注意なものです。
私もお釈迦様の事なら増谷氏の訳した阿含経典が好きですね。特に増谷氏のお釈迦様の人間らしさを感じさせる解説にとても共感します。
また、法句経も好きですが直訳だけでは少し難しい点もあるので、解説した本から読んでみるのがいいかと思います。例えば「ブッダ いのちの言葉」ナガオカ文庫、宮下真著、などは法句経の中からいくつかをピックアップして分かりやすく解説していますよ。
また、子供向けですが「ブッダがせんせい」ナガオカ書店、宮下真著、などもおすすめです。
なお、お釈迦様の教えは対機説法であり、相手に合わせて説いたものです。ですから、書いてあることが誰にでも100%当てはまるとは限りません。自分に合う教えがあれば、自分に合わない教えもあるでしょう。そんな時は自分合う教え、必要と思われる教えを実生活の中で実践してみて、自ら確認してみましょう。なるほどと思うこともありますし、これは少し違うかなと思うこともあると思いますよ。
質問者からのお礼
大慈 様、 柳原貫道 様
お忙しいところご回答くださいましてありがとうございます。
早速探して読んでみたいと思います。
三宅 聖章 様
お忙しいところご回答くださいましてありがとうございます。
「書いてあることが誰にでも100%当てはまるかわからない」確かにそうですね!
色々な教えを知り様々な人の考えを学べる機会だと思いありがたく拝読させて頂こうと思っております。