hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

死んだ後は何処に行くんですか?

回答数回答 4
有り難し有り難し 44

人は死んだ後に何処に辿り着く
のですか?
やっぱり天国や地獄ですか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

骨になり、土になるだけ。

死んだあとは、どこにも行かないでしょう。生命の活動は止まる。その後体はだんだんと土にかえっていくだけでしょう。
思いや記憶、考えこそ自分だと思っていると、色々と考えてしまうのかもしれません。
死後の世界とか。しかし、死んだ人は今生きていないわけで、正確なことは分からないでしょう。そこを大切に生きるより、今生きている人生をどう生きるかではないでしょうか。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

あの世があると言う事も無いと言う事も出来ない

あの世が確実にあるとは言い難いです。
でもあの世が確実に無いとも言い難いです。
なので釈尊は「無記」として明確に示す事を拒否しました。

つまり無いとも決して仰っていないのです。

なぜならな、この世とて確実なモノではないからです。

一人ひとりの思い込みや偏見で、この現実ですら全く違う世界に見えているかもしれません。
この世で確実にこうだ!などと断言出来る事とてないと思うのです。

六道輪廻という考え方が仏教にはあります。
六つの迷いの世界を生まれ変わり死に変わりしてぐるぐると巡るのだと言います。

しかし、六道は「迷い」の世界であるが故に確実な世界ではありません。
ですから「ある」と断言してしまう事は出来ないのです。

六道とは地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天界 です。
つまり我々がいる人間界も迷いの世界に他なりません。

迷いの世界であるこの世界での事を、確実な事実だとする人が亡くなったら、
その人に取って、恐らくあの世も現実味を帯びてあるのではないかと思います。

だからこそ、葬儀や法事があり、迷いの道から逃れるように促すのだと思います。

あくまで私の突飛な私見になりますが、
死んだら全てが終ると言うのではなく
我々は実は「生まれた」という偏見の中で、物理的な物事を楽しんでいるのだと思うのです。
その流れの中で「死」という偏見も起こり、あの世と言う偏見も起こるのだと思うのです。
逆に言えば、迷いの世界の中では、あの世も物理的にあったりすると思う方が自然であると思います。

しかし、あなたが生まれる前からずっとあり続ける
命の根源は変わらないと言う事だと思うのです。

もしもあなたが、現実的な「今」では無く、
あなたの心の本当に刹那の今を突詰めて行って、自分と思っているものが溶けて
大いなる根元に至れたとしたら、
この世もあの世も仮の世界であると解り
全てが大いなる根元…
仏そのものの現れであると知るのかもしれません。
たとえ物であっても、耳かきや、鉛筆だって、仏そのものと…その立場に立った時に初めて言える事であろうかと思っています。

その事を知るためには、逆説的に見えるかもしれませんが、命を大事にして日々の生活の中でしっかりと自分を見つめて生きる事が一番大事だと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
このお坊さんを応援する

死んだ後にどこかに行くのですか

「死んだ後にどこかに行くのではないか」という思いをあなたが生み出してあなたを悩ませているのです。
それをあの世という。
あの世とはあなたが頭の中で生み出した現実ならざるもの。
そこ以外にあの世はない。
それを知らない人間はあの世があるかのように思う。
それが実物ではない所を妄想して、この現実をくらましている自己の思いに騙された生き方です。
そういう思いに騙されない生き方になりたければ、禅・仏教を学んでください。

{{count}}
有り難し
おきもち

全員地獄です。

今の時代を末法(まっぽう)といい、今後二度と仏様が現れない時代をいいます。また、末法には終わりがありません。
----------
2500年前、お釈迦様は現在のネパールにお生まれになり人々はお釈迦様に出会い救われました。しかし今の僕たちはお釈迦様、あるいはそのような聖人に出会うことができません。それは過去世に大罪を犯した結果です。結果には原因があります。今を見れば過去を知ることができます。
----------
罪を犯した人は必ず償っていかなければなりません。この世は娑婆世界(しゃばせかい)といいます。堪え忍ぶ世界という意味です。
----------
過去世の大罪の償いをするために僕たちはこの末法の世の中に生まれています。これが不都合な真実です。
----------
償うというのはひどく辛いものです。しかし生まれてきた目的がわかっている人は苦難を堪え忍ぶことが出来るので地獄に行くことはありません。
一方、生まれてきた理由を、幸せになるためだ、とか苦しみから逃れるためと自分の都合の良い解釈をして
辛い罪の償いから逃げている人は必ず地獄に落ちます。
----------
あなたの家族が殺されました。犯人は殺人の罪を償うことを嫌がり遠くに逃れて普通に楽しく暮らしています。
あなたはこんなことが許されますか?
犯人には罪を償ってもらいたい。人を殺したならば罪を償うのは当たり前だ、そう思いませんか。
----------
僕たちが娑婆世界に生まれたということは
大罪を犯した結果なんだということなのです。
生まれてきた目的を誤魔化す生き方をしていれば僕たちは全員地獄に行くのです。

{{count}}
有り難し
おきもち

「平等」という嘘を信じるな。 仏はこの世が不平等であり辛苦から絶対に逃れ...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ