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私は親不孝でしょうか

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私は学生の頃、いじめを受けていました。
その辛さを忘れてくれるのがドラマ等の作品でした。
そこから作品に関わっている仕事のうち役者というものに憧れ、専門学校等経てスタートラインにようやく立てました。

親は私が小さい頃から仲が悪く金銭的に厳しいにも関わらず奨学金を借りながらですが、母にずっと支えてもらい今でも助けてもらっています。

母には多くの苦労をかけこれから恩返しをしていこうと思っていますが、色々と一段落して気が抜けてしまったのと昔のいじめが忘れられず一歩を踏み出せずにいます。
このままではいけないのは分かっていますし変わりたいとも思っていますが、変われない自分のことが大嫌いで自分の体を傷つけてしまいます。
そんなことを母が知ったら悲しむので必死に隠しています。

こんなに母に迷惑をかけ続けているのに何も返せないどころか母を傷つけることをしている私はただの親不孝でしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これほどお母さんを思っている・・・あなたは親孝行です!。

〈こんなに母に迷惑をかけ続けているのに何も返せない〉・・・あなたは親孝行は済んでいるのです。
昔の人は「子供は3歳までに一生分の親孝行はしてしまう。だから、4歳からは親孝行を期待してはいけない」と言っていました。
つまり、3歳までの「あどけない、可愛さ」は何物にも代えられない・・・ということです。お母様も十分「楽しませてくれた」と思っているはず・・・。さらなる親孝行なんか望んでいません。あなたが自分の好きな道を一歩一歩進んでくれることだけで十分なはずです。
まず、自分の事を一番に考えて下さい。〈自分の体を傷つけてしまう〉とのこと、色々辛い事を思い出し「どうにもならず」やってしまうのでしょうが・・・。そんな時、とりあえず「今日一日は止めとこ」と心に問いかけてみて下さい・・・。
ちなみに、一休さんのお言葉;「心配するな、何とかなる」・・・(笑)。いい言葉ですね・・・💖。合掌 

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人生は動く歩道のようなもの

そうですね。お母さまを悲しませることはしたくない。あなたはすでにスタートラインに立ったのですよね。止まってはないでしょう。人は毎日睡眠をとります。休まないと次へと進むことができません。休んでいるときも人は変化し続けています。年をとっても変化していきます。止まっているようでいて寝ていても変化している。人生を動く歩道のようなものだとすると、休んでいても進み続けているものです。休憩も人にはとても大切。あなたのペースでやっていけばいいじゃないですか。
親孝行は、まず親を悲しませないことから始めましょう。仕事が軌道に乗ったら親を喜ばせるという方向にシフトしていきましょう。

あなたの不安の原因は過去の記憶を追うことにあります。前に述べたように、人生は動く歩道ですから、過去に戻ることはありません。過去にみたような同じ景色でも今は違う景色なんです。過去に出会ったひとはもうここにはいません。

記憶は「ある」と勘違いさせる恐ろしいものです。もうとっくにないのに。毎日使うお茶碗も昨日と違う。あの昨日のお茶碗には出会えないのです。

考えていること、記憶は幻です。大丈夫あなたは進んでいます。
身体を傷つけたあなたももういませんから ^^)

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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