若くて、健康体でないと、出家得度はできないのでしょうか?
うつ病を患って、22年になります。
その間、離婚、両親の死、交通事故等、最近では、大阪北部地震にあい、被害を受けました。
今年の3月下旬ごろから、うつ病が悪化し、辛い日々を過ごしています。
身の回りの何もかもが、できなくなり、廃人のようになってしまっています。
お寺にお参りに行くのが好きで、動ける時は、お参りに行って、よい治療効果があるのですが、今は動けず、お参りにも行けません。
生きるのが辛くて、死ぬことも考えます。
離婚した時から、尼寺に入りたいと思っていましたが、その後、交通事故にあい、膝や腰が悪くなり、正座もできません。
年齢も50を超えていて、うつ病も患っていますが、心身を病んだ人間でも、出家得度はできるでしょうか?
心身を病んだ人間でも、受け入れてくれる、お寺を探しています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
出家できたとしても…
日本では出家して僧侶になるということは、将来的にどこかのお寺を継ぐということとほぼ同義です。
そしてお寺を継ぐということは、お坊さん同士の独特な濃くて逃げ場の無い人間関係、お店と比べると全員VIP待遇のようなお檀家さんとの人間関係(もちろんそのVIPの中にモンスタークレーマーもいます)、一般人よりハードルの高いモラルハラスメント、宗教や坊主に対する差別的な偏見や中傷といったものに晒されながら生きるということです。
世間で思われているような安楽な場所ではありません。お坊さんに変な人が多いのは、並の神経では潰れるからということもあるのです。脅すようで申し訳ありませんが、あまり期待なさらないでください。人と人との出会いは運次第ではありますが、病状が悪化する可能性も十二分にあり、しかも一度入ると非常に抜け出しにくい世界です。
南方で住職を目指さないお坊さんが大勢出家しているのは、初期費用から生活費など一切合切の経済支援を家族親族と檀信徒さんが全額負担し、養うから実現できていることです。日本にそのようなシステムは存在しません。
結局、大きいお寺にはお金があるけど時間が無く、小さいお寺には時間はあるけどお金がないため、後継者以外の弟子を取れる条件が揃うお寺は本当に限られてしまうのです。そこからさらに住職にその気と能力、経験があるかどうかも絡みますしね。そうすると全体の1%未満まで限られてしまうでしょう。
一方で在家の人が泊ま(字数制限のため削除)
私は梅花講や報恩講などへの参加をおすすめします。実際に梅花講を通じて鬱が改善した方はいらっしゃいますよ。
そもそもな話、大乗仏教とは過度な出家主義に対して「在家でも修行できる!」と主張して分派し、その路線で進化してきた一派です。出家生活による救済よりも、在家のままで仏道に親しむにはどうすれば良いかという方向に伸びています。そこの所は押さえておいて下さい。hasunohaで出家のご質問がくると必ず「在家でも修行できますよ」という回答が付くのは、次善の策ではなく日本仏教がそのように出来ていることの現れです。
追記
思い当たるお寺のリンクを貼ろうと思いましたが、ホームページに18〜40歳、重労働ができること等が条件で、最後に『療養所ではありません』と一言添えてありましたので自粛させていただきます。
梅花講などを重ねてお勧めいたします
現実的には難しい。佛教大学の通信教育は?
授戒(戒を授かって正式な仏教徒になる)を受け、戒名(仏教徒ネーム)をもらうことは、誰にでもできます。(もちろん、生前に。)
さらに、得度(小坊主になり、僧籍に登録してもらう)も、やってくれるお寺はあるかもしれません。
得度の儀式と書類登録だけなら。
しかし、現実的にお寺に受け入れてもらうというのは、就職するのと同じです。
お寺のスタッフとして働くことになるのですから。
若くもなく健康でもない人を雇う会社は少ないでしょう。
授戒については、菩提寺や近所のお寺で聞いてみてください。
縁のあるお寺やお坊さんに教えてもらいながら、自宅で在家信者として仏教を学んでいくことが、現実的だと思います。
また、仏教を学ぶのは在家でも充分可能だと思います。
京都の佛教大学では、通信教育でも学べます。
先ずは菩提寺のお寺さんに相談してみてはどうかな。
宗派によって大きく違いますが、浄土宗の場合、私が道場で研修を受けたときは50代60代の方もいましたから、正座ができないことさえ道場側が認めてくれたら可能だと思いますよ。
ただその前に、菩提寺なり、師になってもらう方を見つけること、そこで心身共にしっかり準備することが大切です。
お釈迦様のお弟子さんには120歳で弟子入りした方もいたそうですし、お釈迦様から見たらわたし達は皆病に侵されているそうですからね。
仏教を学ぶことが病の克服や低減に繋がるといいですね。
良い師と巡り会えますように。
なかなか困難ですが不可能ではない
読まさせていただきました。
出家得度だけなら、若さも健康体も関係ありません。得度式という儀式だけですから。
得度式を受け、僧籍登録を行うと、お坊さんにはなれます。
ただ、正式な坊さんである住職資格を得るとなると、なかなか大変で、住職になれる
坊さんになるというのはそれだけ大変なことなのです。
基本的に大学を出なくてはなりません。宗門大学(浄土宗なら佛教大学と大正大学)で、単位を
取ったり、ほかの大学の人は養成講座を夏休みに受けて、加行資格を取ります。
そして、加行を受け、宗脈戒脈の相伝を受け、晴れて住職資格が得られ、正式な坊さんに、
なれます。
浄土宗の修行は正座がきついなんてきついうちに入らないきつさですが、あなたは正座が
できないようだから少し心配ですね。
うつは病状が収まっていたら何とか可能ではないですか?わたしも20代でうつを発症して
いますが、それでも修行に行きましたし、大学出てから本山にも行きました。
ただ、修行するなら若いうちだと思いますね。今からあの厳しい修行の毎日を過ごせるかと
いうと無理に感じます。
質問者からのお礼
ご回答をいただき、ありがとうございました。
お寺に就職したい気持ちからではなく、現在の辛い状況を、なんとかしたくて、出家得度をしたいと、考えていました。
悩みや苦しみを救ってくれるのが、仏教であり、お寺であると、思っています。
その中に、身をおいたら、病気が治ると、思っています。
お寺のお手伝いでもいいので、そのような環境がないものかと、思っています。
三宅 聖章様
ご回答をいただき、ありがとうございました。
菩提寺の僧侶には、何度か相談したことはあるのですが、とても頼りなく、いいアドバイスはいただけませんでした。
それで、ハスノハで、思い切って、質問させて頂きました。
お釈迦様の弟子に、120歳の高齢の方がおられたとは、知りませんでした。また、お釈迦様が、私達は皆病に侵されていると、説いておられるのも、知りませんでした。
教えていただき、ありがとうございました。
よき師僧に巡り合うこと、難しいかもしれませんが、縁があれば、と思っています。
ありがとうございました。拝
大慈様
ご回答をいただき、ありがとうございました。
日本の仏教界の現状、わかりました。
在家の人が泊まり込みで、修行生活ができる所、そこで病気を治せるような所があればいいなあと、思います。
人生に絶望した人、心を病んだ人、社会生活に耐えられない人達の受け入れ先としての機能を持っているお寺、このようなお寺はないものかなあと思っています。
わずかながらでも、あるのであれば、教えていただきたいです。よろしくお願い致します。
鈍阿様
暖かいお言葉をかけて下さり、本当にありがとうございました。感謝しております。おかげさまで、うつ病の方は、すっかり良くなり、治りました。うつ病の時に、苦しくて、藁にもすがる気持ちで、ハスノハさんに、相談しましたが、正直、きついことを言われると、本当に、うつ病が悪化してしまいました。でも、鈍阿様や、三宅聖章様のような、暖かい、お心をお持ちのお坊様に、助けていただき、本当に救われました。ありがとうございました。
あとは、膝の問題だけですが、今、医学は進歩していますし、医師に相談してみようと思っています。トップの膝の専門医、数名に、相談してきましたので、もう一度、相談に行ってきます。
修行するところは、見つかりました。修行して、私が、いい僧侶になり、私のように、どん底に陥った時に、助けてあげられる、駆け込み寺、女人救済のお寺、うつ病を治してあげられるお寺、困っている人に、手を差し伸べてあげるお寺、とにかく、何でも、救済してあげられるお寺を作りたいと思っています。
本当にありがとうごさいました。感謝をしております。