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お坊さんは他の宗教もお勉強するの?

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ふとした疑問です。
急ぎの質問ではないのでちらっと見た時にでも答えていただけたら嬉しいです!

①お坊さん方は、仏教意外にも他の宗教のお勉強したりするのですか?

②他の宗教の事はどう思っていらっしゃいますか?
教えて頂けたら嬉しいです⭐️


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私自身、「宗教とは何か」という勉強はしておきたいです。

こんばんは。亀山純史と申します。

➀「お坊さん方は、仏教以外にも他の宗教のお勉強したりするのですか?」について
お坊さんとして、他の宗教のことも知らなければいけない、ということはないでしょう。ただ、他の宗教についても知っていれば、より深く仏教の教え等を考えることは出来ると思います。私の個人的な見解としては、他の宗教というよりも、そもそも宗教とは何か、ということを学んでおくことがとても大切なことだと思っています。(このことは、次の②にも大きく関わってきます。)

②「他の宗教の事はどう思っていらっしゃいますか? 」について
他の宗教も基本的には尊重します。(「基本的には」とは、宗教の中には過激思想を持ったものもありますので。)宗教とは、絶対的なもの(神や仏)を通して、その人の生き方を規定するもの、と私自身捉えています。つまり、宗教は「私たちはどのように生きるべきか」という価値観を含むものです。そのため、世界には数多くの宗教が存在するのです。また価値観を含むということは、客観的にどの宗教の教義が本当なのか、などという議論は基本的に成り立たないのです。たとえば、死後の世界について、宗教によって実にさまざまな教えがあります。しかしこれは、客観的にどの宗教の死後の世界が本当なのか、ということではないのです。キリスト教にはキリスト教の世界観があり、イスラム教にはイスラム教の世界観があり、そして仏教には仏教の世界観があっていいわけです。

以上が私が考えるところの回答です。

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hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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他の宗教のことを理解しようという姿勢は、必要だと思います

 私は刑務所の教誨師という役を頂戴して、受刑者の更正のお手伝いをしております。受刑者への教誨自体は、それぞれの宗教者がそれぞれの宗派宗教の教えや儀礼に基づいて行っています。同時に、教誨活動を行う上で、各宗派宗教が協議協力しながら、「教誨師会」の運営を行っております。他宗のお坊さん、神主さん、神父さん、牧師さん、天理教の分教会長さんたちと御話しする機会があります。特に講義や講話を聞くということはありませんが、それぞれの教誨師さんがそれぞれの宗派宗教の教えや儀礼に深い信仰と誇りをもって勤めて居られることが感じられます。このhasunohaで他宗さんのお坊さんの回答を読んで、教義等の違いを感じることがあります。違和感を感じることもあります。同様に、他の宗派宗教の教誨師さんとお話をしていろんな面で違いを感じることも少なくありません。
 自分の宗派に誇りを持っていますが、他の宗派宗教を尊重し他の宗派宗教を学ばせていただく姿勢が必要だと思っております。金子みすゞさんの詩に「みんな ちがって みんな いい」とありますが、お互いを尊重しお互いに学び合うことが大事だと思います。

 また、東北大学の臨床宗教師研修を受講し、現在日本臨床宗教師会の会員になっております。「宗教者間の協力」が臨床宗教師活動の大きな柱となって居ります。自分の立ち位置を確認する意味でも、他の宗派宗教のことも深く勉強することも大事かと思っています。他の宗派宗教の教義を専門的に学ぶだけに時間を取ることが難しいですね。他の宗教者との交流を通して、少しずつ学ばせていただいております。

 学生時代、仏教学部に居ましたが、宗教学ー特に宗教民俗学・宗教史という分野ーを熱心に勉強しました。民俗学や宗教史は、現在の葬式や年中行事、神仏習合、日本における宗派宗教の成り立ち等を理解するためには、必要な学びだと思います。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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①お坊さんにもよると思いますが、私は講習会や本やネットなどで他の宗教について少し知っている程度で深くは勉強していません。
②他の宗教にも私の知らない大切な教えがあると思いますので否定することはありません。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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小生の考えです・・・。

貴女のご質問のお蔭で、他のお坊様方のお考えを読ませて頂き、勉強になりました。有難うございます。ちなみに以下、小生の考えです。
①について・・・キリスト教やイスラム教などについて、色々と本を読んでおります。専門的にはよく分かりませんが、他の宗教も「人間について」という事で、苦悩・貧困・幸福などについて「説いて」おります。色々参考になります。
②について・・・他の宗教も、それを信じ、大切にしておられる方がそれぞれいます。尊敬・尊重すべきだと思っております。
ちなみに、仏教(お釈迦様が開かれた宗教ですが…)に関して、こんな川柳があります。❝宗論は どちらが負けても 釈迦の恥❞と言うものです(宗論とは「自分の宗派が優れている」と主張し論争すること)。この川柳、中々、すごいでしょう・・・(笑)。
貴女もこれから色々と勉強なさると思いますが、宗教に限らず、どんなことでも相手の話をよく聞くという態度を身に付けて下さい。合掌

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「お坊さんのことを知りたい」問答一覧

他人がやってる寺を兼務で引き受けたくない

40代独身で、500件ほどの檀家がいる田舎の寺の住職をしております。 近所の住職死亡後、やり手のない寺を数件、兼務しており、合わせると500件ほどになります。 もともと別の自宅住まいでサラリーマンをしてましたが、途中親が病気にかかり、長男で跡取りだった私に、やってくれと親から頼まれて継いだのがきっかけで、仕事を辞めて継いだのですが、もともと私は他人とコミュニケーションを取るのが苦手なので、現在寺の檀家との関りが大変で、葬式が入る都度、寺の仕事が嫌でたまりません。 そのような状態で、精神科に通院しながら、精神安定薬と睡眠薬を処方してもらいながらなんとか寺の仕事をしてます。独身の姉にも協力してもらい、私が檀家の対応全般、姉は裏で火事全般しながらどうしてもの時だけ檀家の対応・・・みたいな感じでやってます。 近所に檀家100件にも満たない兼業住職がおり、結婚してますが子供に恵まれなかったようで、私はその寺のほうるいという立場になってます。 その寺の行事を手伝っているのは私だけで、ほかにもほうるい住職が数名いますが、書類の名前だけで、何かあっても一切かかわりたくないような状態になってます。 その住職が近々危なく、後もいない状態で、その住職の兄弟などの身内はいても、皆仕事をしており、寺なんかやりたくないと皆いっております。 今後その住職はなくなった際は、ほうるいの私がその寺を兼務として引き受けないといけないのでしょうか? 今現在500件ほどの檀家の対応を私と姉で行っており、相当きつく、これ以上ほかの住職がやってる寺の檀家のめんどうまで見れません。 正直な話、もう今なんとかやってる自分の寺の檀家の対応だけでも相当大変なので、これ以上ほかの寺の檀家まで兼務で押し付けられたくなく、関わり合いになりたくありません。 こういった場合、今後その住職がなくなった際、その寺の兼務を断ることは可能でしょうか? 本山に事情を説明し、頼めばだれか代わりの住職を派遣してもらい、後を継いでやってもらうことはできるのでしょうか?

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お坊さんの勤務形態について教えて下さい

離婚問題で悩んでいる時、バツイチのお坊さんと知り合いました。最初彼から遊びの誘いがあり。失礼な人と断りました。今は友人として付き合っています。 友人関係が続いたのは、後日先日の行動が人として大変失礼な対応だった。反省していると、彼から謝罪があったからです。その際にも、ちゃんとしたお付き合いの話はありませんでした。 私は元夫から多種のDVをうけ男性不信になりました。いつか恋愛出来たらいいなと夢見ながら、男性が怖いです。結婚は絶対に無いです。 加えて彼は寺の跡取りで一緒に家庭を築き、寺に入り子供を産める人を探しています。私は子供を産むこともできません。だからあえてハッキリさせないようにしてました。 その後仲良くなるにつれ、プライベートを明かさなかった彼が以前より私にプライベートを見せるようになりました。気付けば毎日メールで連絡をし、月2~3回程度、昼夜時間を割いては健全に遊んでいます。トキメキはないけど気持ちは【凪】です。友達以上恋人未満の1番いい感じの時 自然と今以上仲良くなる予感があり、仲良くなりたそうな行動が見えたり、泊りがけで旅行に行くような話もチラホラ、ただ、お坊さんの勤務形態ってどうなんでしょう? 私は会社員で有給もあります。毎月月末に翌月の予定が未定。次のデートの約束は大抵決まりません。休みがまだ決まらない。分からないって、そんな事ありますか?もうずっとそんな状態で、深く付き合いたくないから、遠回しにそう言ってるのだと思うようになりました。 嫌なら嫌と言って欲しいのに旅行は行きたい、遊ぶのも仕事終わりなら全然大丈夫、凄いケチなのに自分から遊びにも誘って車も出してくれます。 どうゆうこと?と、モヤモヤしてますが、でも誰にも聞けず、彼もはっきり言わないので、やっぱり遊ばれているのでは?と思う反面、彼は嘘をつくのがべらぼうに下手で、私には嘘をついた事がない為、もしかして本当なのかも?と思いたい気持ちからこちらにお聞きしました。 休みが分かりにくいって業界的に本当ですか?何でですか?ちなみに彼は実家の住職をしながら、別のお寺に本業で務めています。本業の休みの日に実家で法事をしたりしています。 この関係がハッピーエンドにはならないと分かっていますが、一緒にいるだけで気持ちが穏やかになれる相手です。嘘ばかりの元夫の毒が抜けていく気がして魂が救われています。

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尊重とはどこまでですか?

ハスノハのお坊さまのおかげで「他者を尊重することが大事」なのはよくわかったのですが、尊重とはどこまでするものでしょうか? モラルに欠けた発言なども尊重するべきなのかと考えたりします。そもそもモラルというのも曖昧だと思うのです。人によって違うと思うので。 「平和だからこそ戦争が必要だ」なんて言う人もいると思うのです。これは一般的には理解されないし尊重されないことだと思いますが、「他者を尊重することが大事」ならそれすらも認めることになるのかなと思います。 これが"尊重"なら、もし私が仮にいじめを受けたとしても「これ(いじめ)すらもその人の一部なのだな...」と思うのではないかと思います。 いじめや犯罪や浮気や不倫など、世界の"事"全てです。 社会のルールを基準にするのかな?とも思いましたが、それは"社会の思い込み"の可能性もあると思いますし、何よりそれは「他者を尊重できている」のでしょうか? 社会のルールという名の"正義"で個人個人を存外に扱っているのでは?と思います。 倫理も一緒です。全て人によって違うと思うのです。 例. Aさん「別に人をいじめてもいいでしょ?」← これも"Aさんの考え"で「Aさんの一部」なのかなと捉えてしまいます。この場合、Aさんは他者を尊重できていないと思います。ですが、それを注意すればAさんの価値観や考えを否定している(尊重できていない)ことになるのかなと思います。 そうなると無関心に見えると思いますし、この文章の通り「〜と思います」や「〜なのかな」などボヤっとしてハッキリしなくなると思います。 その結果、他人が「〜でしょ」や「〜です」と言うことに神経質になると思います。なぜなら、それがその人の思い込みの可能性があるからです。 でも、その人の思い込み = その人の意見なのでモヤモヤしても無理して尊重する。 尊重とはどこまでですか? 行き過ぎれば無関心に見えてきます。"相手とは違う自分の意見"を言えば否定されていると思われ、注意すれば「他者の意見を尊重できていない」ことになり、じゃあ何も言わないとなれば、無関心と見える。 お坊さまは尊重する際、何を"基準"に持ってらっしゃいますか? 乱文で申し訳ございません。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ