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結婚

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どういう状態(たとえばこころの状態など)で生きていれば仏道を歩んでいることになりますか?
また、結婚したほうが仏道を歩める場合ってありますか?それとも、仏道を歩みたいなら、結婚は望まない、しないほうがやっぱりいいですか?


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分次第

仏道は八万四千の法門と言います。入り口だけで八万四千(くらい沢山)の道があります。その奥の分岐した道は仏教徒の数だけあるでしょう。

でも、その全ての道に大切な共通点があります。三帰依です。
師に学んで生きる。
教えを人生の薬として生きる。
善き友と共に生きる。
三帰依があれば何でも仏道というわけではありません。でも、三帰依の無いものは仏道ではありません。

また、仏道は成果主義ではありません。誓願主義です。誓願→セイガンと読みます。
「願わくはこの功徳をもって普く一切におよぼし、我らと衆生と皆共に仏道を成ぜんことを」
→「この行いの1つ1つが、過去現在未来の世界中のみんなと繋がっています。どうか、みんなみんなが慈悲によって繋がりますように。」

そんな風に願いをもって日々を生きましょう。何か決まったやり方で仏道をやるのではなく、その願いによって仏道としてやるのです。

結婚したならしたなりに、パートナーの胸を借りるつもりで功徳を積ませていただきましょう。お互いにそんな風に敬意と感謝を持ち合えば、きっと善い関係になるでしょう。そして家族を愛するように、できるだけ家族以外の人や物等も大切にしましょう。
結婚しなくてもしないなりに同じです。

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曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouTuber「仏教・お寺ch 大慈」。 【現代日本仏教最大の課題のひとつはコミュニケーション不足】をミッションに10年以上、インターネット上で情報発信をしています。 YouTubeでは仏教の教えや読経だけでなく、お寺の真相やお坊さんの生活が分かる動画を配信しています。(リンクは↓のURL)

仏道をどう考えるかによります

仏道を歩むのに結婚するかしないかは関係ないのではないでしょうか。もちろん考え方により、いわゆる出家のスタイルにこだわったり、戒律というものをどう捉えて実践していくかということにもよりますが…

しかし私的には、

何かを得ようとする、何かになろうとするのではなく

(仏の教えに照らし)自分をあきらかにすること

が仏道だと思いますので、結婚はむしろ自分の姿がむき出しになって知らされるよい仏縁かとも感じます。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

明るく、正しく、仲良く

仏道を歩んでいる状態ですか、なかなか難しい質問ですね。お経にはたくさんのことが書いてありますし、人それぞれにも違うでしょうし。
私としては、明るく、正しく、仲良く、生きることでしょうか。
結婚については、浄土宗の宗祖法然上人が言われたことを元に私的に解釈すると、結婚した方が明るく正しく仲良く生きていけるなら結婚するのがいいし、結婚しない方が明るく正しく仲良く生きていけるなら結婚しない方がいい、ということになります。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

「仏道をならうというは、自己をならうなり。」

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

曹洞禅の道元禅師は、正法眼蔵の現成公案の巻において、「仏道をならうというは、自己をならうなり。」と申されておられます。

また、臨済禅の大灯国師は、「専一に己事を究明する底は、老僧と日日相見報恩底の人なり。」と申されています。

仏道とは、自分について深く洞察し、自らの心、行いをより善くに、清らかに調えていくこととなります。

そして、やがては、悟り・涅槃へと至れることを目的とするところであり、そのための方法論について釈尊は様々にご説示なさられておられます。

己が心に菩提心を持って、釈尊の歩まれた悟りへの道を、釈尊の残されました羅針盤・地図を頼りに、一歩一歩前へと歩んで参りたいものでございます。

あくまでも、他己(タコ)は他己、自己は自己。伴侶がいようが、いまいが、結婚しても、しなくても、そこに囚われる必要はないかと存じます。

一概には言えませんが、吉武文法様もおっしゃられていますように、自分の人間性がさらけ出されて、自己をより知るために、結婚は役立つものではないかとは思うところであります。

川口英俊 合掌

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最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

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