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霊場巡りとは如何に

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何故霊場を巡ると徳を頂けるのですか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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仏教に触れられる

例えば高野山は1つの山全体を使って曼荼羅を描いています。そこを巡拝することで感覚的に曼荼羅のメッセージに触れられるようデザインされているわけです。そんな風にお寺は礼拝の場として整備されているわけです。

また、霊場巡りは元々「納経」とも呼ばれていました。つまり自分で行じた写経を奉納して回っていたのです。その写経が仏道修行であることはイメージしやすいでしょう。だから現代でも心得のある方は本堂の前でお線香を上げて読経されます。

霊場巡りをして仏様を拝まない人はいません。もしいたら霊場巡りになっていません。仏様に礼拝をするとはどういうことかと言いますと、道元禅師は「ただわが身をも心をも放ち忘れて、仏の家に投げ入れて、仏のかたより行われて、これに随いもてゆくとき、力をも入れず、心をも費やさずして、生死を離れ、仏となる。」と言っています。つまり「俺が俺が、私が私がという自己中な心を忘れ、ぜんぶ仏さまにお任せした時、あなた自身が仏の心になっているのですよ」ということです。礼拝に限りませんが、『徳』とはそういうことです。

本堂の向拝(ごはい、本堂の外から拝むスペース)の上げる線香だってそうです。お線香はお供え物であり、布施行の一環だと思ってみて下さい。お線香を上げる時の気持ちがちょっと変わってくるでしょう。

それからお寺を巡っていると次第に「あれは何だろう?」「これはどうしてだろう?」という疑問が湧きます。それをキッカケに仏教への関心が湧き、仏教を知り、仏教の心のあり方を身につけることに繋がります。このご質問自体もその一環でしょう?質問でさえそうです。実際に足を運んで巡れば尚のことです。

まだまだ挙げれば書ききれません。それだけ霊場巡りを通じて色んなことが出来ますよということです。
仏教に触れるキッカケは何でもいいんです。別に霊場巡りでもいいし、霊場巡りでなくてもいい。礼拝とは…と書きましたが、別に学業成就とか交通安全を祈りながら巡ってもいいんです。

仏教と繋がりを持つ。そこが第一のポイントですよね。ここまで書いておいてナンですが、あまり理屈で考えず、純粋にお寺と繋がりを持っていただくといいかなと思います。

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有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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巡るだけでは頂けない

 こんにちは。

 今、hasunohaで、「おぼうさんずラブ」という企画が組まれていて、パソコンですと右側の広告に出てきていると思います。第一回は丹下覚元師が登場しています。この記事中にも出てくる言葉で、またどこかの回答でも次のような言葉がありました。(今探したけど出てこなかった)

「お遍路さんに3カ月行って帰ってきて夫婦ゲンカされたという方がおられるそうです。坐禅して家に帰って親子ケンカした人がいるそうです。写経して家に帰って兄弟げんかした人がいるそうです。仏道修行とは、仏道修行のイベントの方をやることではありません。自分のこっちの方をやるのです。」
 良い言葉だなぁと思います。
 大切なのは、「お遍路さん」という「イベント」をやる事じゃなくて、自分のこっちの方をやることなのだと思います。それがないと仏徳は得られません。

追記
「こっち」とは、自分の中身の事です。形じゃなくて、心をきちんと調える事という事です。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

おはようございます
大慈さんお久しぶりです。ご回答ありがとうございます。私も 写経を毎月納めさせて頂いてたのですが
中々 書くことは大変ですので 今はストップしています。霊場にて 歩きながら得るものが 沢山あるのですね

されている方が 羨ましいです。中々大人になってから
歩きお遍路は 難しいですからね。出来ない事を嘆いていても 仕方ないので、出来る範囲で 仏教に触れていければいいなと 思いました。私くしに限らず 沢山の方に 自分にあった お寺様ライフをおくれればいいですね 。まとまりのないお礼文になってしまってすいません。 (o^^o)
身体には 無理しないようになさってくださいね

光輝様ご回答ありがとうございます
(o^^o) 残業で、お礼文が遅くなりましてすいません。
凄く現実的なお話ですね。価値観の違いでもあるとは
思うのですが、旦那さんが そんなにも帰ってこなかったら 泣きたくなりますね。。。ただ私は 自分の子供が 行きたいっていったら 人生経験の為に 心配しながら 反対はしないかもしれないです。 お遍路さんしようと思いたったら かなり 芯が強くないとできるとは
思えないので 空海様の様に 自分を貫いて生きる方かもしれないです。 後、こっちとはどっちでしょうか
自分の生活ということでしょうか? 私ならどちらも
したいですが、、、お遍路さんには行きたくないかも
しれませんが 方向音痴なので 笑笑
いいお話をありがとうございます。

追記ありがとうございます。
言葉で書いたら簡単そうに思いますが 心って自分の心なのに コントロールする事が難しいです、
諦めれたら楽なのに、ずっと引きずっている思いから抜け出せないとか 心って 難しいですね 。。。
教えて頂き有難うございます。m(_ _)m

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YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
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