日本の社会が異常だと感じます
タイトルの通り日本の社会が狂っていると感じます。
過労死、自殺、いじめ等この日本の社会で生きていて異常だと
感じる事が沢山あります。
何だかこの社会に追いつめられてる感じて、胸が苦しくなる時もあります。
しかし、この事を他の人に伝えても理解をしてくれません。
「みんな苦しいのは一緒だ」と言われ
こんな事を言う自分は他人から「甘い人」と思われています。
私はどうやってこの社会で生きていけばいいのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ニッポンを優しく
生類憐みの令というのが江戸時代初期にあります。あれは100年以上続いた戦乱の世で、人を殺すことが当たり前になり過ぎたから、そのくらいの勢いで禁止しないと意識改革をできなかったんだという説もあるそうです。
そんな時代よりマシでしょと言いたいわけではなく、割とですね、歴史をディープに調べてみるといつの時代もどこかしら異常なんですよ。
んで、よく「こんな異常なことするのは人間だけだ!」なんて言う論があるんですけど、あんなモン大嘘なんです。
ライオンは子殺しをするし、ペンギンは大人同士の喧嘩に巻き込んで赤ちゃんを圧死させるし、犬だって野生のは群れのいじめられっ子を血が出るまでいじめたりもします。
それから名前はど忘れしましたが、鳥にはヨソの巣に卵産んで子育てさせる奴すらいます。しかもその卵、孵化するとヒナの背中がくぼんでるんです。そのくぼみを使って元々その巣の住人だった卵やヒナを持ち上げ……
わざわざ余計に暗くなるような話して何が言いたいかといいますと、世界には、最初から平和で平等で愛に満ちた世界があるわけではありません。まして世界はもともと理想郷だったのに、現代人がバカだから堕落させたわけでもないのですよ。
おどろおどろしくて混沌とした世界の中で、愛を叫んで平和や秩序を広めよう広めようと頑張りましょうね!というのがリアルな世界なんです。だからこんな社会が嫌なら、もっと善い社会を育てよう!というビジョンを持つしかないのです。
だからお釈迦さまは伝道の旅をなさったし、hasunohaは「ニッポンを優しくする」というミッションを掲げていらっしゃいますし、私も仏法を説くんです。やるしかねぇんですよ。
そうした時に、あなたはどんな社会を願うのか?そのためにあなたにはどんな特技があるのか?どんな能力をこれから身につけるのが望ましいのか?あるいは自分で動く自信がないのであれば、誰に共感して誰を応援・支援するのか?
そういうビジョンを進路に織り込みながら、人生を考えてみてください。理想郷から減点しながら世界を見るのではなく、0スタートの世界から、ニッポンを優しくしましょう。
私も異常だと感じます
異常です。異常でないなんて言う人がいたら、その人はもうすでにその異常さにマヒしている人でしょう。
異常だからこそ、自身はそういう同調に屈せず、自分の信じることをやることです。
必ず、志を同じくする人間にあえるはずです。
自分の立ち回りや保身ばかりを考えている人間は周りに合わせて迎合するだけだと思います。
どうせ、周りに合わせるにしても合わせていいものと、合わせてはいけないものがあります。
子供でも分かります。
ドラえもんですらわかります。
ジャイアンみたいな皆を困らせる人間が力が強いからと言って迎合していけば、みんながスネ夫のようになるのです。日本はそういう意味では国民総スネ夫民族。
私はジャイアンのような生き方もスネ夫のような生き方も好きにはなれません。
かといって、のび太君がいじめられていながらみて見ぬふりをするしずかちゃんや出木杉君のような生き方もいいとは思いません。
誰もが全宇宙にたった一個しか存在しない天然のタネです。
あなたはあなたで、おかしいと思ったら周りに合わせず、心底天地に一人の人間をっ全うするべきです。
みなが目指すべき方向性のレベルが低いのがこの世の嘆かわしさです。
権力、名誉、偉くなりたい、カネ、ゴージャス、人気。
子供みたいな大人が大人になっても子供じみたことをしているから、周りのトリマキもみんなスネ夫化しているというだけのことでしょう。
世界のリーダー、トップとか言われて周りが持ち上げている一国の首相がノーベル平和賞がどうだとかと「自分で」言っています。
異常でしょう。世界が全体で「そういう」レベルなのです。
仏教の菩提心とはそういうレベルでは決して終わらない!と奮起して、自分が本当に心底納得する高い人間性を求めることです。
これは何歳になっても終わりはありません。東大入ったからOK、一流企業入ったからOKという事でもありません。
人間の最高の人間性とは何か。
そういうレベルで終わらないで突き進むことです。
あなたはそういうところにとどまっているべきではない。どんどん菩提心・向上心を起こして突き進むのです。
これはおかしい。これは違うという事がわかるのですから。
異常だと感じられない人間は、異常が当たり前になっていくのです。
異常だとわかった人間はその異常に気づいたら、本当に人が真にあるべき姿を追求し世を正すべきだと思います。
ハチドリのひとしずく
”日本の社会が狂っていると感じます”
はい。完全に狂っていますね。
でも、社会のあり方をただ嘆いていても仕方がありません。
『ハチドリのひとしずく』というお話を知っていますか?
ざっくり説明しますと、森が火事になって動物たちが一目散に逃げていったのですが、ハチドリという鳥だけがくちばしで水を掬ってきては空からかけていました。まさに焼け石に水状態のハチドリの行為をみんなは嘲笑したわけですが、ハチドリさんは「今、自分にできる事をただやっているだけだ」と言い、水を運び続けましたとさ。という内容です。ちなみにハチドリという種類の鳥はめちゃくちゃカラダが小さくて、マメハチドリという種類は世界最小の鳥だそうです。
集会の悪党、手に髑髏を執り、血をその掌に塗らん、共にあい殺害せん。かくのごときの悪の衆生の中に、我いま菩提樹下に出世して、初めて正覚を成れり。『教行信証』
さあ、こんな世の中だからこそ善意と良心を奮い起こして立ち向かおう!!
親鸞さんはこう呼びかけてくださっているのだと私は思う。
同感です
この世の行きづらさや方向性は私も小さな頃から感じていました。いろいろな選択肢を選んで今はお寺の和尚さんです。
でもこの立場でさえ世間と違う感覚があります。そんなときはよく一人で山にこもります、修行とかそういう環境ではなくてただテントを担いで。
そうするとテントどころではなくぽつんと一軒家で過ごしている方々に出会います。私にはそこまでできませんからたまに世俗を離れるぐらいでちょうどよいです。
あなたはどのぐらい離れたいのか、自由に生き方は選択できます。
「出家」
洋一様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
この世間(八法)の中においては、いかにせよ真なる幸せ、安心はあり得ないところとなります。
この世間を厭われるお気持ち(出離の心)を持たれました、まさに今こそ、大げさに申せば、「出家」なさられて、この俗世世間を離れて、仏道の歩みを始められる時なのでございます。
もちろん、本当に出家して僧侶となれると一番良いのですが、そうでなくても、仏道は歩めるものであります。
この世間を超えた勝義(悟り)の世界へと向けて、是非、これから仏教を少しずつでも修していって頂けましたら有り難いことでございます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
回答を下さったお坊さんの皆様へ
私の質問にお答えして下さりありがとうございます。
お坊さんの回答のお陰で様々な角度からこの社会を見直せました。
以下、一人一人にお礼させて頂きます。
転落院さん
ハチドリのしずくというお話は知っていなかったので
今度調べてみます。お話を紹介して頂きましてありがとうございます。
大慈さん
自分も歴史を見ても異常だなと思う事はあります。
0スタートの世界から自分に出来る事を行なっていきます。ありがとうございました
大忍貫道さん
回答ありがとうございます。
自分に何かアクションを起こせないか模索してみます。
丹下覚元(たんげかくげん)さん
回答の通り自分に出来る事を行い突き進んでいきたいと思います。
勇気が出ました。ありがとうございました。
守屋佑光さん
同感して頂きましてありがとうございます。
自分は俗世に対して、どのくらいの距離が適切なのか考えてみます。
川口 英俊さん
回答ありがとうございます
出家について具体的に考えた事は無いのですが、
出家という選択肢もあると留意しておきます。