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子育てを心配しすぎる事について

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生後四ヶ月になる子供がいます。
お陰さまで、今のところ大きな病気や怪我もなく、健康そのものですくすく育っています。

それなのに、「この子が突然死んでしまったらどうしよう」と常に心配したり、怯えています。

ただ昼寝をしているだけなのに、このまま起きなかったらと考えたり、少しミルクを吐いただけで大病だったらどうしようと考えてしまいます。

結婚五年目にやっと産まれた子供のせいで、なんとなく心配しすぎているとは思います。

また親戚一同が物凄く可愛がってくれていて、赤ちゃんに何かあったら、皆が悲しむと悲観的に考えてしまうのです。

どうしたら、子供が死んでしまうのではないかと怯えなくなるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

アカサマ と して育てる

こんにちは。
子煩悩ィスト応援団の丹下です。
うちにも0歳3歳5歳の子供います。
愛するが故に心配になる。
ですが、
いきなり爆弾発言ですが、
「あなたの子供」じゃありません。
(*'▽')
本当です。
子供は子供の命。子供の命は子供の命なのです。
私は自分の子供をセルフ所有化しません。
あなたにとってはお腹をいためましたから「アタシぃぃぃぃぃの、赤ちゃぁぁぁぁん!!!」になっている。
ですが、本当に本当に本当のところは、子供は子供の命なんだと気づくことです。
これは第一子離れレッスンです。
チョット苦行ですが、はじめだけです。
子供と自分を自由にしたうえでないと真の子育てなどできない!
セルフの!、マイマイマイの、アタシの!このアタシの!このアタシサマサマの!
わたしの、の「の」を取っちゃってください。
その上で、「アカサマ0・4」として育てることバブー。
※アカサマ…赤ちゃんサマの意味
子供は神サマです。
人間の私的所有「ワタクシ」とは無関係。
5カ月になったら「アカサマ0・5」。
5歳になったら「オコサマ5・0」。
あなたはあなたの命。
アカサマはアカサマの命。
その上で、育てさせて頂くのです。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

私もいつも気になっていました

子供が寝ていると呼吸を確認したり、姿勢を真っ直ぐにした方が寝やすいのではないかとか、布団と首の隙間の調整とか、色々考えてしまうのですよね。よくわかります。私は保育所の先生にこう言われて止めることができました。「え?まだ気になるの!?」悔しいでしょう?悔しかったら確認するのを止めなされ。行動を止めてしまえばすぐ慣れて気にならなくなります。

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曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouTuber「仏教・お寺ch 大慈」。 【現代日本仏教最大の課題のひとつはコミュニケーション不足】をミッションに10年以上、インターネット上で情報発信をしています。 YouTubeでは仏教の教えや読経だけでなく、お寺の真相やお坊さんの生活が分かる動画を配信しています。(リンクは↓のURL)

この間のNスペで

受け売りですみません。ママたちの非常事態!?というタイトルだったと思いますが、
人間は多産で育てていくために、協働で育てる戦略をとったらしい、と言っていました。
ここで言う戦略とは、DNA刷り込みレベルのものです、つまりほぼ本能ということです。周りに手伝ってもらうことで、子育て中でも次の子を産めるのだ、と。そうやって数を増やしたのだろうと。
だから、「一人で子育てするなよ」と、遺伝子が囁くようです。これは700万年かけて進化してきたのだそうですよ。
しかるに、今は核家族と言い、マンションなど小さな世帯であることと言い、その本能にとって子育てしにくい社会なのです。「孤育て」などという漢字が宛てられたりしますよね。
だから、いずれかの方法で「子育て共同体」を作る、参加することをお勧めします。多分お坊さん方も、ご自身の子育てエピソードを語ってくださると思いますが、そのような機会を多く持つことをお勧めします。妻曰くですが、「分かる分かる、私もそうだった」と「大丈夫」を如何に自信たっぷりに言うかが鍵だそうです。

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一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

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