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死への恐怖

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有り難し有り難し 6

母は私が幼いころに癌を患い、その後治療を続けていたものの半年ほど前に再発しました。今すぐに命に関わるという病状ではないのですが、身近な人間の死に関わりうる病気を通して死というものを考えることが増え、もうどうしていいかわかりません。
私と母とは30ほど歳が離れています。つまり、一般的な寿命を迎えることができても、私はいつか母がいない時間を30年も過ごさなければいけない。そのことが私には耐えられないことに思えます。私には妹弟はおりませんので、私は家族の中で最も長く生きる可能性が高いわけですが、自分の大切な人が皆亡くなってもなお生きていかなくてはいけないのでしょうか。頭ではそんなことわかっているのです。死は避けられない、身近な人の死も受け入れなくてはいけないし、皆そうやって受け入れて乗り越えて生きていると思うのですが、わたしにはそのことができないように思えます。親不孝の極みですが、母が死ぬ前に死ねたら幸せだなとすら思ってしまいます。
私が中学3年の時に祖父が亡くなった時のことを未だに忘れることができません。少し前まで生きていた、人が、生きてはいないということが受け入れられず、その恐怖を忘れることができません。昔見たドラマで、大量殺人を犯した犯人が、人をモノにするのが好きなんだと言っているものがありました。祖父の葬式の時に感じた、人がモノになったということが、私の中に恐ろしい記憶として残っています。祖父の死以来、刑事ドラマも不愉快で見ることができません。人の死を面白がって作っているように思えてしまうのです。私はどうしたらいいのでしょうか。受験期に入り、ストレスや疲れもも溜まっているのか、死ぬこと、母のこと、いつか大切な人が皆亡くなってしまった時のことなどばかりかんがえてしまいます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

一緒にいる今の時間を大切に。

聴かせてくれてありがとうございます。

死んだら無くなるのではなく、残された心の中で生きる。
わたしはその立場です。
「わすれられないおくりもの」という絵本があります。
よろしければご覧ください。

大事な家族がいなくなると思う怖さ。
私も経験しています。
いろいろ伝えたいことはありますが、たくさん言ってもまとまらないので。。
亡くなったらどうしようという先の話ではなく、
いまは一緒に生きているという現実を大切にして時間を過ごしていただくことを願います。

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有り難し
おきもち

昭和48年生まれ。O型。お念仏を大事にするお寺にいます。海外では公務員として宗教者が必要とされている役割を担っていますが日本ではその制度は無いので、心理や福祉関係の資格を担保に社会貢献に務めています。hasunohaとのおつき合いも気がつけば10年。ありがたいご縁です。なんまんだぶつ。
注意することは特にないですよ。申込者さんからいただいた時間です。沈黙も喜怒哀楽も吐露も自由です。申込者さんの言葉に触発されて僕も話し出すこともあります。基本的に1回完結での対応が多いですが、その後の経過なども聞かせていただけると嬉しいです。なんまんだぶつ。

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