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何の為に働いているのか

回答数回答 2
有り難し有り難し 27

初めて質問させて頂きます。よろしくお願いします。
現在妻と子供2人を残し単身赴任中の40代男です。社会に出てから20年強、転職履歴はありません。製造業ながら無作為としか見られない転勤も多く、この10年は同一部署に2年前後しかおりませんでした。

単身赴任となったのは一年前、子供が中学に上がる事や見知らぬ土地に家族を連れて行き再び短いサイクルでの異動を言い渡された場合に私自身が家族に対して申し訳ないからといった理由です。

ただ現在の赴任地への異動を言い渡された時、全く納得がいきませんでした。前部署では会社内でも特殊な部署で、難しいながらも新規取引先開拓を行い、やっとこれから数字が伸びていくという矢先の青天の霹靂。異動先は既存得意先へのルート営業、しかも新人の時に扱っていた製品の担当。色々背景を自分なりに探ってみると全社的な人員不足に加え、ある営業所で客先の受けが悪い人間を動かす為の玉突き異動、人事権を持つ役員と当時の私の上司との確執などがあった模様でした。

折角育ててきた取引先との関係を納得の行かない命令で引き離され、初めて担当するエリアでまた一から顧客との関係を築いていかなければいけないのか、今までの10年これからだと思ったタイミングで異動となっているのでもうウンザリ、と会社を辞めようと思ったのは事実です。ただ辞めた所で今と同じ生活を維持できる給料を貰える保証もなく、家族は路頭に迷わす訳にはいかない、売り込めるスキルも自分には無い、とすぐに気持ちを切り替え今の地に赴任しました。

それから1年強、特殊な地域の為今担当している製品が非常に売れにくい中、前任は客受けが悪く何とかうちの会社の信頼を取り戻さねばと前任以上に自分を売り込んでいる自負はあれど、実績は前任の半分以下が続き、自分に全く自信が持てておりません。短いサイクルで動いているのも能力が無かったと判断されていたのではとか悪い事ばかり考え、家族の元に帰るのも億劫、休日は家に籠りきりで何をやっても心が晴れません。そして前部署でやっていたことはやっと今社内でも公のものとなっており、本当は俺がやっていたはずなのにと今の自分の現状との違いに余計落ち込みます。気晴らししようとも、二重生活の中で自由に使えるお金もなくただ耐える日々、家族と離れ苦しい思いをしてまで働く理由とは何なのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生活の為と割り切れませんか?

これまで本当に頑張ってこられたことと思います。
納得できない社命に虚しさしか感じないのも
ごく当然のことと思います。

ご自身も分かっておられる通り
会社勤めは生活費の為と割り切り
楽しみや充実感は他に見つけてみませんか?

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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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単身赴任は本当に辛いと思います。
仕事はお客さんの為、会社の為、社会の為、自分の為、そして家族の為。
いろんな大切なものを支えているのが仕事です。
仕事で迷った時は改めてお客さんの為にできることは何か?お客さんとの会話の中でニーズを探りましょう。
そのニーズに合う商品が会社にあれば売り込めますし、無いならその商品を扱う会社の営業を連れてきて紹介して信頼を売ってもいいし、仲介して手数料を貰ってもいいと思いますよ。
会社から大切にされていないなら、こちらもやりたいようにやらせていただきましょう。
そして、有給使ってなるべく家に帰る時間を作りましょう。
商品が売れない地域なら休みやすいということですから、家族との時間を過ごすにはチャンスと捉えましょう。
同期が自分より出世しても落ち込んだりしないで、アイツはアイツ、オレはオレと思って、自分の人生に専念しましょうね。
それに今の時代、もしお子さんや奥さんがオンラインゲームしてるなら一緒に遊ぶこともできますよ。ただし、学業の妨げになるのでおすすめはしませんが。
あるいは釣りバカ日誌の濱ちゃんみたいに転勤先の各地の釣りポイントを楽しむのもいいかもしれないですね。
せっかくの人生、楽しい事を探していきましょうね。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

アドバイス頂き誠に有難うございました。

自分の悩みなど他の方々と比べれば大した事では無いのではと悩んでましたが、現状に共感頂いた事と視点を変えて物事を捉える事で少しずつでも良い方向に向かおうと思う心を持つ大切さを知ることが出来、投稿して良かったと思っています。

会社に大切にされていない分、やりたいようにというコメント、ハッとさせられました。今まで様々な会社の先輩方を定年や退社で見送ってきましたが、身近であった先輩方全員と言って差し支えない位に恨み辛みを持って去られ、きっとそれはここまで会社に尽くしてきたのにと言う感情を持って勤めてこられた精神の裏返しなのでしょう。自分は恨み辛みを持って去りたくないと思っていたものの、知らぬうちに同じ螺旋の中に落ちてしまっていたと気づかされました。

仕事は生活の為と割り切る事は良くない、とか世間体を長年真面目に考え過ぎていたのかもしれません。割り切るものは割り切り、大切にしてくれないものにはそれなりの接し方に勤しみ、微力前進ながらも自分を大切にこれからの日々に立ち向かって行きます。

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