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父親が話を、聞かない

回答数回答 1
有り難し有り難し 10

何を言っても「だまれ!」や「出てけ!」など言ったり、
批判ばっかしてきます。
どうしたら、話を聞いて貰えますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

素直キャラ

世の中のタレントも俳優もユーチューバーも皆、キャラクターを「演じています」。
その演じられたキャラクターが好まれるという悲しい偈実があります。
それらしさ。
それっぽさ。
それっぽい。
人気というのは人を傷つけることなく、見ていて安心さが伝わってくることが前提なのでしょう。
さて、親子というものも時には父親が子供に勝手な理想キャラを求めることがあります。
子供は子供らしく、素直に、親を困らせないように…。
そういうことを親が望んでしまっているケースがあります。
また、本人がいっぱいいっぱいで余裕がなく、立場を重んじている人は心が弱いのでどうしても上から目線な高圧的な態度になりがちです。
そういう心理をまず理解しましょう。
その上でお父さんの高圧的キャラに対してはRPGやアニメのようにヘコヘコに言いなりになる方が効果的な場合があります。
男性が女性に対して非現実的な絶対に存在しない女性キャラを勝手に理想として描いている人がいるように、女性が男性に対して絶対に存在しない非現実的なキャラを知ろうとして描いている人がいるように、親という存在も子供に対してどこかしら勝手な思い込みや、理想を子供に対して要求したり、願っていることがあるものです。
素直さ、低姿勢、生意気さのない低姿勢が望まれているのかもしれません。
それはそのお父さんが先代のお父さん=おじいちゃんからそのように育てられてきた場合、同じようになってしまうのです。
一度自分をなくして相手に合わせられる無我マインド。
これこそ賢い息子の最強のスタンスであります。
ついつい、家庭だからこそ出てしまいがちな私。ボク。俺。自分。エゴエゴマインド。
この生意気な犬ッコロを自分の中でおさめてからお父さんに接してみましょう。
割と普通に話せたりします。
申し上げたいことは本当はキャラではありません。
キャラを作ることではありません。
まず、相手と打ち解けるためには男同士、お互いに警戒心を解いて、ふつーーーーーーーに話せる状態を作るのです。
またどうぞ。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

父が自己中心的な考えを持っていることを理解し、父が興奮している時は、自分が落ち着いて話をするようにしたいと思います。

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