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仏教をもっと学ぶ方法は?

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有り難し有り難し 54

こんにちは。

以前Googleで自分の悩みを検索したところ検索結果にこのサイトが出てきたことがあり、それ以来hasunohaを毎晩のように拝見しています。お気に入りのお坊さんをブックマークしているほどです。

生まれた時から仏教徒で、お盆やお参りなど特に考えずそのマナーに従って生きてきましたが、一方で神や仏、また心霊などの類は一切信じないたちです。
しかしながら倫理哲学の勉強は非常に好きで、現在もっとも興味があります。

きっかけは数年前心身共にとても傷つく出来事があり、以来リラクゼーションやアロマ、音楽など、私生活で自己を労る環境を整えていきました。しかしそれらは頭の中、つまり思想の面では自分を疲労から救ってはくれず、そのとき仏教が自分にとって非常に重要なものではないかと気づきました。(軽率な発言続いており誠に恐れ入ります。。)

hasunohaをみているうち、信じるか信じないか、お祈りが届くか届かないか、極楽浄土に行けるか行けないか以前に、自分で自分を生きやすい方向に調整していく、大変学びの多い学問でもあることを理解しました。

長くなりましたが質問したかったことは、仏教を学ぶ上でビギナーの私におすすめできる学習方法を教えていただけませんでしょうか。
下記何でも構いませんので、回答いただけると嬉しいです。

・おすすめの著書(専門用語が多すぎない、噛み砕いてある、原版の理解にふさわしい)
・近所のお寺に通うことも考えたが、用もないのに門を叩いて説法してもらうことなどはできるのか?
・合宿のような形式で学ぶ方法はあるか。どうすれば受けられるか。ある場合、実家は曹洞宗だが宗派を超えても学習はさせてもらえるか
・↑に似ているが、短期的に修行を受けることはできるか。どのお寺でもできるのか?できるお寺はどうやって探すのか
・その他いい方法があれば

可能ならば僧の方に直に毎日少しずつお話を受ける形式が望ましいですが、自分の周りでそう言った人は見かけないし難しいのでしょうか...
よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分らしく生きること

ご質問ありがとうございます。
そうなんですよね、仏教は幅広く奥深いのでどこから手をつけていいのか迷いますよね。私は浄土宗の寺で坊さんになったので浄土宗の教えから始まり釈尊の教えそして様々な教えを学び、そして今もまだ学んでいる途中です。
実家が曹洞宗ということですから実家が懇意にしている曹洞宗のお寺さんの坐禅会や法話会に参加してみるのがいいかと思います。
もし実家やそのお寺が遠いなら今住んでいる地域の曹洞宗のお寺さんで坐禅会や法話会をしているところがないか調べてみてはどうかな。
また、それぞれの宗派の違いを知った上で他の宗派の法話を聞いてみるのもいいと思います。例えば浄土宗であれば毎週日曜日の朝9時に増上寺で法話をしていますし、他の宗派でも定期的に法話をしていると思いますよ。
おすすめの本ですが「仏教聖典」(仏教伝道協会)は幅広い教えをまとめてあります。
釈尊の直の教えとしては「ブッダ 真理のことば」中村元訳(岩波文庫)が良いですが、それからいくつかを抜粋して分かりやすく説明してある「ブッダ いのちの言葉」宮下真著(ナガオカ文庫)や、漫画の「ブッダをめぐる人々1.2」里中満智子著(中央文庫)も読みやすいです。
また、各宗派の宗祖の著書やその解説本なども良いと思います。
また、短期の修行については各宗派であると思いますがその内容はそれぞれ違いますから、先ずはあなたがどんなことを学びたいのかが定まってからでもいいかと思います。
この世の全ては縁で成り立っています。あなたの頭の中の疲労を生む縁(原因)は何なのか。それを見つけることが大切です。
仏教を学んだからといってそれを見つけ解決できるとは限りませんが、なにかのヒントにはなるかなと思います。
私としては、あなたが自分らしく自分がやりたいように悔いのないように生きることが一番大切かと思いますし、そうできるように応援しています。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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道を求めてるのですね

こんにちは。ご相談拝読しました。

仏教に興味関心をお寄せいただき嬉しく思います。いや、あなたの場合は興味関心として知識を求めるというより、救われる道を求めていらっしゃるのだと思います。

それならば書籍から入ると知識先行になりがちですので、やはり仏教のお話しを聞きながら自分の現実に引き当てて考えていくという方が本来はいいかなと思いますが、なかなか学ぶ場所を探すのは難しいですよね。

私は浄土真宗なのでそちらに傾いた情報ですが

浄土真宗の法話案内(全国の法話開催情報が探せます)
http://shinshuhouwa.info/

築地本願寺(首都圏で通いやすいかと。様々な学びの場が開かれているようです)
https://tsukijihongwanji.jp/

仏教伝道協会
http://www.bdk.or.jp/

などがまずは思い浮かびました。曹洞宗関係のサイトでも座禅会の情報はけっこうでてきますから探してみてください。

入門書籍はまだ私もコレというものに出会えていないのですが…とりあえず

・講義ライブ だから仏教は面白い! (講談社+α文庫) 魚川 祐司
・13歳からの仏教 一番わかりやすい浄土真宗入門  龍谷総合学園
・知識ゼロからの仏教入門 (幻冬舎実用書 芽がでるシリーズ) 長田 幸康
・仏教の基礎知識 春秋社 水野弘元(内容はしっかりしてますが難しいかもしれません…)

などを挙げておきます。

実はここhasunohaでまずは何度か質問してもらうのが一番良かったりするかもしれませんね。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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「朝に道を聞かば…」

(標題の出典『論語』ww)

あまり親切な回答ではありませんが…

仮に私にとって「解りやすい」と思えた本やお話であっても、必ずしもそれがあなたにとっての「解りやすい」ではありません…

また、『本当に心に響くもの』は、何ページもある本の「1フレーズ」だけかもしれません…

せっかく仏教にご興味を持たれたのであれば、難解な専門用語も一々調べてみて下さい。
その説明にまた別の専門用語が出てきたら、再び調べてみて下さい。

最初はトンチンカンにしか思えない言葉も、そうして何度も触れて行くうちに、そのうちボンヤリとでも何か掴めると思います。
そのボンヤリをご自分の知識と経験に照らしてご自分の言葉で言い直す…
それが『学ぶ』『理解する』ということだと思います。

そして、「その理解が間違っていないか?」を点検する…

「無駄なく学ぼう」などと思わず、最初は『かき集め』で良いんです。
そうしてかき集めた1つ1つの「点」が、あるとき繋がって「線」になることがあるんです。

その『分かる』が体験できると、更に深く学びたくなると思います。

ただし、それを点検してもらう『先生(師)』がいた方が望ましいです。

こちらも、「この人こそ…」と思える人に巡り会えるまで、諦めず探し続けて下さい。
仏様のお導き…というか『ご縁』は、諦めない限り必ずあると思います。

あなたにも良いご縁がありますように…

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GALUCHAT
曹洞宗寺院の住職です。 GALUCHAT(ガルーシャ)と読みます。 ...
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いいですねー。

1/23追記
初めてお釈迦さんを知るのに、いいのありましたよー!
『ブッダの毒舌』平野純 著

簡単なものから超専門書まで、

数々読んできましたが、この本はかなり良い本ですよ。

難しい本にも書いてあることをうまく噛み砕いてました。

ブッダの言葉の「超訳」です。
「効くーっ!この劇薬ー」って感じです。

https://www.amazon.co.jp/ブッダの毒舌-逆境を乗り越える言葉-平野純/dp/4875865309

本当のブッダは毒舌だった!
癒されない、慰められない、
痛いところを突きまくる。でもクセになる……。
聖人のありがたい言葉ではない。
極限の逆境を突破した者による「切れば血が出る」生身の言葉たち。
ありのままを見据える“毒舌の極み"ブッダの名言集。
▼掲載例
「世間は自分を縛っている」という考えを捨てよ。
あなたを世間に縛りつけているもの、
それはあなた自身の心である。
自分が高齢者であることをプライドの根拠にする者は珍しくない。
かれらは自分が空しく老いた人間であることを知らない。
「所有」という考えは幻想である。
「不滅の物」という考えが幻想であるように。
幻想にとり憑かれて生きる者たちの何と騒がしいことか。

まずお釈迦さんから勉強したいかなー。

僕は心霊とかわからないけど、でも仏教が大好きなお坊さんです。

そして仏教の勉強で救われました。

僕自身は真言宗です。

仏教って2500年の歴史があります。

範囲が広いですよね。

本は難しいのが多い気がします。

よかったらどんなとこから知りたいかメール、
電話(お時間合えば)くださいな。

仏教についてお話ししませんか☺️

0737-25-1267(基本平日昼間)
gensyudo@gmail.com

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人生も階段ばかりじゃしんどいです。 たまには踊り場で一緒に泣きません...
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「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ