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親に愛されないので死にたい

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

初めて相談させていただきます。
高校3年の女子です。

私は親との関係が上手くいっておらず
(日常的に「お前なんか産まなければ良かった」「この家から出て行け、死ね」と言われたり、
「ここまで育ててきたのは私なんだから私の言うことに従え」とやりたいことを制限されたりします)、
どうして私は生きているのだろう、と人生が嫌になってしまいます。

親に感謝の気持ちがないわけではないです。
これまで沢山の手間とお金を掛けてくれたことも、高校・大学に通わせてくれることも、有難いとは思っています。

ですが、自分がやりたいと思ったことを話せば「くだらない」と一蹴され、何も話さずにいれば「学費を出してやってるのに不孝者だ」と罵られ、
「(私は今大学受験の勉強をしているのですが)お前は何にも出来ないんだから、良い大学に行くことさえできないんだったら家族として認めない」と圧をかけられます。
そういう生活を続けてきたら、もう、私なんかいなければいいんじゃないかと思うようになりました。

確かに私は勉強も運動も料理も人並みに出来ることなんて何もありません。今死ななくても、大人になって誰にも必要とされないでそのまま死ぬかもしれない、と思ったら、いつ死んだって同じな気がします。

それなら、早く死んでしまいたい。
親にも、自分にも、愛されない私なんか、早く死んだ方がマシだと思います。
助けて下さい。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今できることを智慧と勇気をもって

はじめまして。ご相談拝読しました。

お辛いですね。親というのは子にとってはあまりにも大きな存在ですから、そのような状態で自己否定に陥ってしまうのは無理もないと思います。

そうして行きついた気持ちが…「死にたい」というものなのですね。

でも、あなたはまだ親の支配を卒業した世界を知らない。どうかその世界を知ってほしい。その時あなたは「生まれてよかった」「私が私でよかった」と感じられるかもしれない。いや、きっとそうです。

そしてその感動あってこその親への感謝であり、感謝というのは手間やお金の対価的に強制されるようなものではないのです。

きっと親からの支配が強かったのでしょうから、そこから出ることもあなたにとってはある意味で恐怖なのかもしれない。でも、どうか勇気を出してほしい。

それはこれからあからさまに反抗するのではありません。文章から察するにそれは逆効果な気もします。

大学進学が大きなチャンスでしょう。上手く親の希望に沿ってる形をとってあなたの希望進路を目指したりできないでしょうか?

進学したらバイトをしましょう。経済力をつけて自立しましょう。未成年での賃貸契約はどうしても親の同意が必要でしょうから、最初は難しくても後からルームシェア物件などを探せば行方をくらますことだって何とかなるかもしれません。

人は誰かや世の中の役に立つために生まれたわけではありません。あなたはあなたの自己実現のために生まれたのです。

あなたの人生を生きましょう。そのために智慧と勇気をもって闘いましょう。

下げたくない頭を下げてでも、親のいいなりになっているフリをしてでも、あなたがあなたの燃え上がる気持ちを絶やさなければ大丈夫。

様々な親の支配から解放を勝ち取った人や、そのために立ち上がっている人がいます。こういう本があります。

『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば? 』
https://shop.dze.ro/books/75

私にはあなたの親をどうこう言う資格などありません。それはあなたが一番わかる事。
ただ、あなたにあなたの人生をあきらめて欲しくないのです。

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おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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あなたのせいではない。

まる 様 相談ありがとうございます。

あなたのその「人並みに出来ることなんて何もありません」という劣等感の思考は、あなたのせいではありません。
親にそんなことを言われれば、誰でもその様な劣等感を持ちます。
その劣等感を持つと、脳内の働きが悪くなり、益々出来る事が出来なくなり、同じ失敗を繰り返したりします。
だからと言って、怒りをもって親を責めたり、親を無視しても解決に結びつきません。
キーポイントは「自分にも、愛されない私」です。
親の暴力(言葉を含む)や家庭環境の悪化で劣等感を持つと、「自分にも愛されてない」と思ってしまうのです。この思考もあなたに責任がありません。なので、自分の事ですから、この思考は自分のせいじゃないと思って、「自分は自分で愛することが出来る」とまず、思いましょう。思うことが大切です。
「自分で自分を愛することができる」と思い、そうしたらまず何をしてみたいですか?
笑顔を作る練習してみましょうか?鏡に向かって毎日、いろんな笑顔を作る練習して、どの笑顔が最高に楽しいか試してみてください。
そして、毎日、自分の鏡に映る笑顔にOKを出していきましょう。
上手じゃなくても、少しの微笑みでも、OKをだすのです。
笑顔OK。微笑みOK、私にOKです。こうして自分を好きになることを続けていくのです。隠れてこっそりしてもいいし、親に何を言われようと、続けることです。
そして笑顔の次は、好きなこと、得意なこと、将来の夢にを思い描いて、思い描くだけで自分にOKを出していくことです。これもOKを出し続けたら、何をしたらちょっとでも実現に近づくのだろうかと行動に意識を向けることです。意識を向けるだけでOK。もし少し何か行動できればもっとOKを出しましょう。
すぐには好きなことの行動まで行けないかもしれませんが、きっと変わります。
あなたは変わります。「自分で自分を愛することができる」と笑顔を自分に向けてください。
お読みいただきありがとうございました。
一礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

吉武文法さま、釋孝修さま、回答ありがとうございます。
今はまだ、前向きに自分を愛して生きていける自信はありません。ですが、回答を頂いて、自分のぐちゃぐちゃした気持ちを少し整理出来たと思います。
何より、丁寧に私に向かい合ってくださるお二方から元気を頂きました。
ありがとうございました。

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