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幼い頃からの友人が変わってしまいました。

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子供の頃から仲のよい同性の友人がいます。
昔は彼女は素直で優しい性格だったのですが、大人になるにつれ、変わってしまいました。
まず、人の悪口が増えました。
会えば、職場の人や他の友人の悪口ばかり。
それに、僻みっぽくなりました。
彼女と会う度、こんな話ばかりで、疲れてしまいます。
ですが、付き合いも長いので、絶交するのも踏み切れず…。
「きっと他の人と話すときは、私の悪口も言ってるんだろうなぁ」
と思いながら、聞いています。
彼女との今後の付き合い、どうするべきでしょう


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

彼女なりのSOSサイン

人間こころが渇くと他者に当たり散らすタイプも存在します。
相手をけなす、否定する、批判することで自分のステータスを高めて精神のバランスを保っているのではないでしょうか(-"-)。
要はあなたに「そうだよね~」「ひどいねぇ」「かわいそうに~」「同情するよか~」「何か力になれること無い?」と同調を求めているのです。
友人としての母性をもって。
憐れみのまなざしをもって。
何れ我が身だと思って?♡困った時こそ助け合うことも友情です。
でも正直、ぶっちゃけ、毎回愚痴を聞かされる方の身にもなってくれ、というのは良く分かります。だからあなたもイイ人を演じすぎないことです。
まずは、貴女も聴いてあげることのレベルを高めることです。
聴くという事は、相手の音声を耳でキャッチすることではなく、相手の心の声を、真意をキャッチすることです。
受け止めること、理解を示す事、相手の真意を汲み取ること。
私どももあなたのお悩みをしかと、受け止めました。
この功徳は今一度彼女に向けて頂けないでしょうか。
彼女はプライドも強く、人を批判することでしかその弱き心を守れないのではないでしょうか?何もアドバイスせずとも、じっと黙って聴くだけ、ガス抜きをしてあげるだけでいいのです。最後まであなたが友人として付き合う覚悟をもって聴いてあげてください。
そうすれば彼女も本来の自分に戻って来られるのではないでしょうか。

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悪口は・・・

一種の防衛本能かと思います。

人は、自分が今いる場所で辛い思いをし、居場所として心地よいものではないとき、その原因をどこかに求めます。それが内(自)に向く場合と、外(他)に向く場合があり、このご友人は後者であろうと思います。

外(他)を攻撃することで、自分は悪くない、自分は正しい、彼が悪い、彼女のせいだと守りを固めるわけですね。僻みはその典型的な表れです。

さて、そんなご友人との付き合い方ですが、ひたすら「うんうん、わかるよ、その人が悪いよね」と言い続けてくれる人が、今の彼女にとっての「良い人」になってます。あなたは、その「良い人」であり続けることができますか?

今度は、あなたがしんどくなりますよね? でも、幼馴染であり、できれば今後も仲良くしていただきたいと思いますので、ともに考えましょう。こういう場合、あなたが上から目線で「あなただって悪いんでしょ?」的な態度に出るとたぶん彼女は引いていきます。

でも、それでは解決にならず、あなたも後々まで引っかかると思います。それなら、あなたも彼女と同じであれば良い、つまり彼女と一緒になってあなたも思い切って周囲の人の悪口を彼女に言いまくってみましょう。ただし、必ず最後に「でも、それって私も悪いからなんだよね。他人を悪く言っても何も解決しないしね」というような周囲だけが悪いだけではないという言葉で閉めましょう。それを続けると、彼女は「この人もおんなじなんだ」という共通意識が生まれ、最後の言葉で「そうか、私も悪いんだよね」と思ってもらえれば、彼女も変わってくると思います。

ただ、長丁場を覚悟してくださいね。

合掌

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真宗大谷派寺院で住職をしております。真宗目線でお話できることがあれば幸いで...
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あなたは彼女にとって気の置けない友人になりました。

 あやさん。その友人とは子供のころから今まで友人でいられることが、うらやましいですね。ワシは気付けば学生のころの友人とは疎遠になり、自分の結婚式には僧侶の友達しか呼んでいませんでした。他の僧侶の友達には学生の頃の友達も結婚式に呼んでいるのに・・・。自分が自由気ままに行動するからいけないのかなと最近思い始めました。ワシの話はこの辺にして。
 その友人は学生のころのようにはいかないでしょう。仕事をするということは愚痴が増える増える。あやさんも知らず知らず誰かに言っているかも。それはどんな人に言っているのか考えてみて下さい。恐らく、信頼できる人、心を許している人、気の置けない人ではないでしょうか。いや違う、都合のいい人なのよ。それでもいいではありませんか。私たちは神や仏様に参拝するときは自分が困っているときや病んでいるときなどによく行きますよね。ずばり、あやさんはその友人にとって神や仏のような存在ではないでしょうか。どうですか、否、違いますよね。

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あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのでは...
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不悪口

あや様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

悪口を言うことは、特に仏教における十悪(殺生・偸盗・邪淫・妄語・綺語・悪口・両舌・慳貪・瞋恚・邪見)の一つとして挙げられおります。このことは下記問いにて扱わせて頂いておりますので、ご参照下さいませ。

問い「悪口や愚痴を言わない人って」
http://hasunoha.jp/questions/113

とにかく、悪口を言うことは悪い行いであり、やがて悪い結果をもたらすことになりかねないため、慎むべきこととなります。そのため、できる限り言わないように気をつけるべきことであり、できればその友人に注意してあげて頂きたいものでございます。

しかし、他人への悪口とは言えども聞かされる側は本当にたまったものではないですよね・・また、あや様にとってストレスとして溜まっていくことも十分に考えられるため、誠に精神衛生上も聞き続けるのは宜しくないことでございます。

その友人の悪口や僻みの原因は何でしょうかね・・例えば不満やストレス、劣等感、人間関係のつまづき等、色々と考えられるかとも思います。その原因を何とかしてあげれれば、悪口や僻みも減るとは思うのですが・・もともとの性格的な問題があるとすれば、なかなか難しいことになるかもしれませんね・・

とにかく、悪口に関しては、できれば相手をしない、流す、受け取らないというのが得策となります。下記問いにて、「お釈迦様と悪口男」 のお話を挙げさせて頂いておりますので、お釈迦様が悪口に対して対処なされたことについても参照して頂けましたらと存じております。

問い「人が信じられない。自分で自分を追い込んでしまう。」
http://hasunoha.jp/questions/369

またほぼ同様の内容の下記問い(拙生は回答致しておりませんが・・)の皆様のご回答も参考になるのではないかと存じます。

問い「他人の悪口にうんざり」
http://hasunoha.jp/questions/74

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
これからも、良い距離を保っていきたいと思います。

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