いじめられた過去に縛られています
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有り難し 23はじめまして。
私は中学生の時に、所属していた部活内でいじめを受け、中学３年のはじめから不登校となった過去があります。
その後高校に進学し、仲の良い友達もでき楽しい学校生活を送ることができ、専門学校へも通ったのですが、どうにも自分に自信がもてず、専門学校を卒業後は約4年間ほどフリーターをしていました。
フリーターをしていたときは、毎日「こんな自分が嫌だ、就職しなければいけない」と思ってはいたのですが、中学のいじめの経験からか、就職先での人間関係を考えるとなかなか就職に踏み切れずにいました。
一度、契約社員として就職したのですが、女性社員からいびられたことをきっかけに過去のいじめがフラッシュバックし、1週間ほどで辞めてしまいました。
今はご縁があって、人間関係も良い職場に勤めているのですが、それでもやはり職場の人たちにどこか気を使っている自分がいるのです。
大学へ進学した友人たちは、華やかな大学生活を送り、それなりの会社に勤め、休みの日には
友達と出かけたりしている姿をSNSを通して見ることがあり、どうしても自分の現在（遊べる友人が少ないことや私生活が充実してない）と比べて、劣等感を覚えてしまいます。
就職に踏み切れずに苦労していたときも、友人の仕事、私生活と私の仕事、私生活を比較しているときも、人間関係に気を使っているときも、友人が少ないことも「中学のときのいじめがなければ」とつい過去のいじめのせいにしてしまいます。
たしかに過去のいじめの経験が、その後の人格に影響していることも少しはあるかと思いますが、このままだとこの先の人生の大変なときや辛い時を乗り越えることができないのではないかと思い不安です。
つい、「いじめられてなければもっと良い人生が送れていたのに」と悲観的に考えてしまいます。
どうすれば、過去のいじめられた経験のせいにせずに生きていけるようになるのでしょうか。
また、１週間で会社を辞めてしまったことやフリーターの期間が長くなってしまったことで更に自信がもてなくなり、自信がないからSNSを見たときに劣等感を覚えるのだと思うので、どうすれば過去の失敗を気にせずに自分は自分と割り切り、自信がもてるようになるのかもアドバイスいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
犀の角のようにただ独り歩め
私も小学校の頃はいじめられっ子でした。
ガリガリヒョロヒョロのチビで自信もなく…
なので気持ちはよくわかりますよ。
人間関係に気を使っているのは、ひとえに自分を周囲の環境に委ねてしまっているせいだと思います。
周りの環境の善し悪し＝自分の人生
これでは安らぎはなかなか得られません。
過去のいじめられた経験は消せません。
ですが、その経験を活かすことはできます。
お釈迦様のことばをひとつ紹介します。
「学識豊かで真理をわきまえ、高邁（けだかく優れている）、明敏な（頭の働きが鋭い）友と交われ。いろいろと為になることがらを知り、疑惑を除き去って、犀の角のようにただ独り歩め」
友人は多ければいいというものではありません。
優れている人たちと積極的に交流すること、
自分自身を磨き高めていくこと。
孤独を知っているあなたはそれだけで他の方より強いのです。
あとは犀の角のように黙々と「心技体」を鍛えてゆき、１つのジャンルへ精進していきましょう。
ちなみに私の場合、体作りのほうに全フリしました。
"筋肉＝自分は裏切らない"ってことで肉体労働と格闘技に邁進。
ガリガリくんは見事ムキムキくんに（最近はダルダルくんですが）
過去を解き放つには
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
過去の出来事を割り切り、自信を持つためにはどうしたらいいかお悩みになっているのですね。
つらい過去というのは、なかなか忘れることができずにトラウマになってしまいますよね。
でも過去を割り切る方法は、あります。それは、「平常心」をつくることです。
心というのは乱れていると、つらい過去を思い出したり、ネガティブな気持ちが強くなったり、また他人と比べて落ち込んだりと、どんどん悪循環をつくってしまいます。
そして心が一番乱れている状態のひとつにパニックがあります。パニックになると、いつもできていた事ができなくなったり、どうしていいか分からなくなったりと、心ひとつで大きく自分自身を変えてしまうのです。
なので心を落ち着かせることができれば、冷静に今や過去を客観視することができます。過去を腑に落とし、他人と比べる無意味さに気づくことができます。そして何よりポジティブな気持ちが少しずつ湧くことで自信を持つことができると思います。
では具体的に心を落ち着かせる方法を紹介したいと思います。
まず自然世界を五感で感じるようにします。
空が綺麗だな。風が気持ちいいな。木々や草花が綺麗だな。鳥の鳴き声が綺麗だな。と感じるようにします。このときに過去を思い出したり、考え込んだりしないよう気をつけてください。
次に深呼吸をして、呼吸の流れに意識を集中させながら１分から３分程度、ゆっくり吸って、ゆっくり吐いてみましょう。
他人と比べたり、過去を思い出したり、悲観した場合も「感覚に意識を集中させてください」
あとお金や仕事や物や人がないと生きていけませんが、それらのものだけでは、己を幸せにすることができないどころか、己を不幸に導く原因になります。お金や仕事や物や人に対して人間は、求め続けてしまう性質があり必ず身の破滅を導いてしまうのです。
そして人を幸福にさせるのも、不幸にさせるのも「心」になります。
心を落ち着かせて豊かにすることができれば、きっと活路を見出すこともでき、自信もわいてくると思います。
他人と比べずに自分の心を落ち着かせてみてはどうでしょうか。
またお悩みごとがありましたらご相談お待ちしています。
