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四十九日と初盆

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四十九日法要のために、お坊さんサービスを介してお坊さんを頼みました。
直接、お坊さんからご挨拶のお電話があった時に、初盆と四十九日をいっしょにするなら、初盆の分を半額にしますよと言われました。しかし、四十九日はお盆を過ぎた後ですので、初盆は来年のはずですし、四十九日とは死者があの世に向かわれる日で、お盆とはあの世におられる死者の霊を迎える日ですよね?それでは、四十九日で送り出した数分後にまた呼び戻すということですか?
最近は合理化の為、葬式の日に初七日もいっしょに行なったりするようですが、四十九日と初盆を同時にというのも一般的なのでしょうか?
私には違和感があり受け入れられませんので、当然お断りいたしました。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それで良いと思います。

宗派によっては
お盆前に亡くなった方の初盆を
今年お勤めすることもありますが
あなたの場合はそういう宗派では無いようですから
そのお坊さんにお勤めしてもらわなく良かったと思います。

何より御布施を半額にするというような
一般サービス業的な考え方は仏教ではありません。

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和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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法事法要の意味

浄土真宗の場合ですが、四十九日やお盆に限らず、法事法要を行う意味を明確にしておきたいと思います。 法事法要は、亡き方々を仏縁として、今を生きている私達に仏教の教えに学んだり触れ合ったりする機会でもあるのです。お坊さんは、読経をし、その内容の一部でも法話を通じて施主さまに説明しわからない点があればQ&Aを受けたり致します。これが本来のスタイルであるように思います。
法事の機会は、亡き方々(ご先祖さま)が、亡くなっても尚、貴方に「法施」(ぶっきょうの教えを施す)を回向されているのです。だから昔から大切にされて来た行事なのです。

ですから、「四十九日と初盆をついでにやっておきましょうとか、料金は半額で。。」なんで言う僧侶に違和感を感じるのは、私も同感です。お布施は、「サービスに対する対価」では無いのです。公益財団法人全日本仏教会が、お坊さん派遣業者に対して「お布施」という宗教行事をサービス商品化している事に警鐘を鳴らしておりました。

そもそもこの機会に、「お坊さん紹介サービス業」についても言及させて頂きます。彼らは、施主さまが「お布施」として僧侶に渡した金額の半分くらいをキックバックさせているビジネスモデルです。日頃寺院とご縁の無い方にお坊さんを紹介する一定の意義はございますが、このビジネスモデルにも違和感を感じています。

浄土真宗の場合ですが、全国各地に別院がございます。東京だと築地別院、大阪だと津村別院等です。ここで四十九日やお盆の法要をしてもらえますし、当然ですが法話会等も日常で行われています。是非一度問い合わせてみて下さい。

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東京在住の浄土真宗本願寺派の僧侶・前住職です。仏教は、私たち生きとし生ける...
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おっしゃるとおりです

拝読させて頂きました。
あなたのおっしゃるとおりです。
基本的にお亡くなりになられた方は四十九日の旅を経て仏様のお浄土に往生つまり生まれ変わります。ですから本来四十九日前のお盆はありません。つまり初盆或いは新盆は来年になります。
最近の傾向ではなんでも一緒にやってしまうという現代人の傾向が反映しています。つまりお亡くなりになられた方へのご供養も生きてる人や社会の都合でやってしまう、まとめてしまうという傾向が顕著です。
そうなると一体何のためにおこなっているのかがわからなくなってしまうものです。

そのお坊さんの説明はもしかしたらそれぞれの宗派による解釈の違いによるかもしれませんが、私個人の意見としてはあなたのおっしゃるとおりです。

改めて何のためにお勤めするのかを見つめなおしてみることは大切ですね。そのような疑問があればいつでもお問い合わせください。またできればご縁あるお寺様やお坊さんにご質問なさってみてもいいかと思います。

あなたのご先祖様方を思うお気持ちは必ず届いています。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ