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来世や霊魂と心の緊張感

回答数回答 3
有り難し有り難し 34

来世や霊魂の存在を信じると、悪いこと(嘘をつく、浮気をする、殺生をする)ができなくなるので、信じたいと思っています。
誰かを傷つけると、傷つけた相手の念によって、現世か来世で必ずその見返りを受けると思っています。少なくともそのような緊張感を持ちたいと思っています。

しかし、知り合いなどに「罰が当たる」とか「先祖の霊が悲しむ」などというと、非科学的だと笑われます。

来世や霊魂の存在に否定的な人は、世の中に多いですが、それが心の支えになるなら、信じたほうがいいように思うのですが、いかがでしょうか。

そういったものを信じずに、悪いことをするよりは、非科学的でも信じて悪いことをしない方がいいと思うのですがいかがでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

輪廻や霊魂のこと

にんじんさま

輪廻や霊魂のことについて信じると、確かに悪いことを抑制できる面がありますが、問題は、それだけでは十分でなく、輪廻や霊魂を善きものとするための因縁を調えるための方法を実践していくことが大切なことになります。

まあ、輪廻や霊魂を信じれなくても、今まさに認識できている自分(他人)の少し先の事、自分(他人)の存在は信じられるでしょう。

その信じられるものにおける善き因縁があれば、善き結果に恵まれるということも、ある程度は受け入れられるのではないだろうかと存じます。

そこから輪廻や霊魂のことも類推しておくのに留めて、ひとまずは、善き因縁をどのように調えるかについて、仏教を基に考えて実践していく方が良いかと思います。

但し、私たちの業の因縁は非常に複雑であり、善悪中性が異熟と申しまして混ぜこぜになりながら、やがて結果をもたらしてくるものとなります。

こんな善いことをしたからといっても、結果がすぐに出るといった単純なものではないことも理解しておかないといけないでしょう。

また、非科学的ではなく、それなりに証明できるレベルが仏教にもございます。

是非、学び進められて頂けましたらと存じます。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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明るくたのしく生きる。

ご質問拝読いたしました。
死んだら一体どうなるのか?

悪因悪果、
悪いことをしたら悪い報い、
善因善果、
良い行いをしたら良い報い、

来世や因果を信じたら、
悪いことができなくなる。
そうでもありますが、
もう一つの面があるように、
思いますよ。

良いことをしたら、
まわりの人たちに、
できる範囲でよいことを
していく。

何もむずかしいことでは、
ございません。

常に笑顔で和やかに、

自分の気持ちもよくなりまし、
まわりの方々も、
愛に満たされていく。

来世があろうとなかろうと、
たったいま、
この人生を楽しく、
明るく生き抜いていく。

この生き方に、
神仏の御加護という、
愛が注がれるように、
思いますよ。

遠い未来は、
極楽浄土に生まれ変えさせて
いただくと信じきる。

飴と鞭と言う言葉があります。

こんなことをしたら、
こんなひどい目に遭うんだよ。

より

笑顔でニコニコしていると、
来世はもちろん、
たったいま、
今からこんなに楽しく生きられて、
来世は極楽浄土にお迎え。

の方が幸せじゃないですか?

どうかお幸せにお過ごし下さい。

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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来世より目の前のこと

拝読させて頂きました。
来世の前に現世でも嘘をついたり人を傷つけたり悪いことをすれば必ずその影響がすぐに出てきます。ですから来世の為ではなく今生きている中で現実に起きていることです。

うそは必ずバレます、人を傷つければその人から少なくとも良くは思われなくなります、或いは損害賠償を請求されてそれでもうらまれたりするものです。ですから今目の前このときすぐにそのご縁であらゆることが起きていっているのです。
私達はそれら全てのことは理解できませんからすぐに影響しないと勝手に思い込んでいるにすぎません。悪いことも善いことも全て神仏はお見通しです。そしてあらゆるものがその一挙手一投足をしっかりと見ている、凝視しています。ましてや自分自身が自覚しています。決してそこから逃げることはかないません。

来世のことをあれこれと考えるよりも先ずは目の前の自分のことにしっかりと向き合うことが大事です。
来世のことは仏様に全てお願いいたしましょう。

あなたが先ず毎日の生活の中で悪しきことを思わず為さず、善きことを思い行いながらお健やかに生き抜いていかれます様心より神仏やあなたのご先祖様方にお祈り申し上げます。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

川口英俊様
ご回答をありがとうございます。

>そこから輪廻や霊魂のことも類推しておくのに留めて、ひとまずは、善き因縁をどのように調えるかについて、仏教を基に考えて実践していく方が良いかと思います。

わかりました。

>こんな善いことをしたからといっても、結果がすぐに出るといった単純なものではないことも理解しておかないといけないでしょう。

見返りを求めると、思い通りにいかなかったときにかえって苦しくなるので、あまり結果を期待しないようにしようと思います。

Kousyo Kuuyo Azuma様
ご回答をありがとうございます。

>私達はそれら全てのことは理解できませんからすぐに影響しないと勝手に思い込んでいるにすぎません。悪いことも善いことも全て神仏はお見通しです。そしてあらゆるものがその一挙手一投足をしっかりと見ている、凝視しています。ましてや自分自身が自覚しています。決してそこから逃げることはかないません。

はい。心してまいります。
ご教授をありがたく賜ります。

浄光寺 花山雲吉様
ご回答ありがとうございます。
死んだ後のことは置いておいて、
今、周りにいる人に笑顔で優しく接します。
もともと暗くて笑顔が少ないため、
なるべく暗い顔をしないようにします。

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