夢を選ぶか、現実を選ぶか
久しぶりの投稿になります。
こちらで人間関係のご相談を何度もしている者です。
インターネットの世界に依存した結果、様々なトラブルを抱え込んでいましたが、お陰さまでコロナパニックの中でも順調に過ごす事が出来ています。
趣味で小説を書いていたのですがコンクールに入賞し、とある出版社からお声がけ頂きました。
自費出版で本を作らないかというお話なのですが、どうすべきかとても悩んでいます。
金額にすると350万。契約社員で働いている私にとっては大金になり、それを払うには借金を背負わなくてはいけません。
非現実的な金額でない以上断るべきなのでしょうか、このチャンスをみすみす逃して良いものかと、毎日悩んでおります。
もしかしたら一生にあるかないかのチャンスだと思うからです。
本当に支払える額なのか。
その為に今より収入の良い場所へ転職できるのか。
そうしている間に書籍化用の小説を書く事ができるのか。
今書いてる小説はお蔵入りするしかないのか。
でも今断ったら二度とないかもしれない。
と、たくさんの感情が渦を巻いています。
最終的に私が決めなければいけませんが、第三者から見たご意見を頂ければと思い投稿させて頂きました。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あまりお勧めできません
こんにちは、初めまして。
「コンクールに入賞」とのこと、おめでとうございます。
良かったですね。創作活動が実を結んだのは何より嬉しいことだと思います。
自分の世界だけではなく、他者からの客観的評価も加わるというのは、より多くの人々と人達と共有できた証ですから、その意味でも喜びは倍増したことでしょう。
私は、一冊本を出しておりますが、その狭い経験からお話します。
ジャンルも違いますし、現在はオンライン限定の書籍などが一般的であるという状況が、大分以前とは違うのですがあくまでご参考程度ということで。
私は、浄土真宗版エンディングノートというものを作り、出版社に持ち込みました。今から、17年前のことです。出版者の方で気に入っていただき、出版に関する費用は全て先方持ちということで話がまとまりました。これは、出版社の方が、費用を会社で負担してでもある程度売れる見込みがあったから、そのリスクを引き受けたということだと思います。
結論から言うと、私は「コンクールに入賞」ということと、出版することは分けて考えたほうが宜しいと思います。つまり、出版はあまりお勧めできない、ということです。
先ずは、あなたが過分な「大金」の支払いのために、過分な「借金を背負わなくて」はならないこと。その経済的負担の急激さに、あなたの生活自体が不安定化する可能性です。
次に、「350万」の「自費出版」とは、「コンクールに入賞」してもしてなくても出版できる費用だと思います。つまり、誰でもいつでも出版したいといえば出してもらえる条件でしょう(そもそも、かなり高額すぎる感がありますが)。紙媒体(何部発行?、装丁は?)なのか、オンラインなのかは分かりませんが、出費の回収まで相当時間がかかるでしょう。
また、このような金額は、本が売れても売れなくても出版社側には利益だけが残るノーリスクとリターンを意図したものです。
ですから、今は「コンクールに入賞」という事実を喜び、さらなるステップアップを目指して創作活動により注力したほうが、のちの本格的な出版にもつながるのではと考えます。
あなたの喜びに水を差すようでいいにくいですが、よかったらあなたの参考にしてください。
補足
「350万」という金額は、高額すぎる印象です。
万が一の場合、出版を装った詐欺の可能性もありますので、その点も注意してください。
詐欺まがい商法です。
犬の宮さん、こんにちは。金剛座寺住職の染川智勇と申します。
まずは小説入賞おめでとうございます。素晴らしいですね。どんどん新作を作られればと思います。
さて自費出版事業をしている会社は、そういう入賞者の方に連絡して、自費出版の営業をしかけます。そもそも、売れる作品は出版社から申し込まれますので、お金を出す必要がありません。どうしても作家としては自著を出版するのは夢なので、依頼する人が多いです。
出版の内容はピンキリです。その意味でもし出版コード付きの自著本を出そうとすると100冊で100万円ぐらいが相場です。350万円は高すぎます。たぶん全国書店流通対応での3000冊レベルの初版数で、お勧めされている可能性があります。でもほとんどの本の現実は売れません。流通に載っても依頼がなければ、本棚に置かれることもなく、99%一か月で返品になります。売れる可能性はないとは限りませんが、現実的にはリスクが大きいです。ただし、出版社はあなたが3000冊を買ってくれるので赤字にならないというからくりです。
昔であれば、その道しかありませんでしたが、今はネットがあります。また印刷も、出版コードも出さなくとも装丁のよい印刷であれば30万円でも100冊を簡単に作れます。小冊子であれば10万円でもできるでしょう。自分で記念にしたいのであれば、自分の予算に応じた製本作りにして、ネット販売にすれば良いだけです。
仕事にしたい、成功したいと思えば、ネットでの小説紹介サイトと連動して、自分のサイトを作ってファンを増やす方が、現実的です。その中でたくさん売れるようになったらプロ宣言して、執筆に専念すれば良いでしょう。
プロ作家で生きて行こうと思うなら、生活費収入最低月20万円の場合、1000円本印税1割100円としても、最低2000部売らなければならない計算です。年間だと2万4千部。やはりネットで最低1万人ぐらいのファンがいなければいけないですね。
是非、夢はあきらめず、まずは仕事をしながら、ネットでのあなたのファンづくりに執筆をしてください。まずは1万人のファンづくりからです。そこから始めることが一番いいですね。急がばまわれです。
応援します。(^人^)合掌
詐欺ではありませんが、出版社の口実です
犬の宮さん、はじめまして。質問を拝読しました。
犬の宮さんが趣味で書いていた小説が入賞され、出版のお誘いがあったのですね。
同じようなお誘いを受けた経験から回答させてもらいます。
出版には2種類あります。商業出版と自費出版です。
違いは出版に関する費用は誰が負担するのかです。
商業出版は出版社が全額負担し、自費出版では著者が全額負担します。
企画の内容も、商業出版は「出版社が出したい!」と思う企画である必要があります。社内の編集会議などを経て出版の可否を検討されます。
一方で自費出版は社会的なモラルに反しない限り出版できます。原稿を本という形に製本し、形だけでも書店に並んだという実績づくりができます。
犬の宮さんがお誘いを受けているのは自費出版です。
出版には商業出版であっても1冊あたり350万円の費用がかかります。それを著者負担で出しませんか?というお誘いだと理解してください。
もし、犬の宮さんが本という形になったときに販売できる人の心当たりがあり、今後の実績に繋がるのであれば自費出版も検討されるといいと思います。ですが、未来を大きく変えるものであるとは考えない方がいいと思います。私も自費出版を経験し、檀家様には喜んで頂けましたが、元を取ることはできていませんし実績としても微々たるものです。
自費出版は誰でもできます。コンテストに入賞しなくても出版できるのです。
おそらく、今後の展開としては「コンテスト入賞されたので割引適用があり、170万円ぐらいまで値引きできますがいかがですか?」というお誘いになるでしょう。
小説という分野では継続的に出版ができるまで時間がかかります。このため出版社が発行している小説雑誌に投稿し、掲載されるようになり、育成枠に入ることができてから公の賞を受賞してでデビューとなります。このときの賞は商業出版している出版社が主催している賞であることが前提となることを知っておかれるといいと思います。
今回の受賞は小説を書き続けるための心の拠り所とされるといいのではないかと思います。
そんな馬鹿な‼︎ 方法をいくつか記載します
犬ノ宮様
この度はコンクールでの入賞おめでとうございます。釋和尚もコメントされていますが、補足で書かせて頂きます。
私は現在2冊目の本を出版社より依頼があり執筆をしていて、ある程度最近の出版業界の話は分かるつもりではいますが・・・(分野は小説とは全く違いますがご了承下さい。)
今回の出社社からの提案は無茶苦茶かと思います。まず自費出版で350万円の負担は高過ぎます!(何冊ほどの発行でしょうか?)
合わせて・・すでに原稿があるのでしたら・・
1.企画書をつくり直接出版社へ送る
企画書の作り方はハウツー本や、ネット検索で出てきます。
2.仲介サイトの利用(成立後印税の何パーセント手数料など決まりがあったはず)
3.出版のプロデューサーなどの利用など
*初期費用は0円からお金(印税)をもらう形まで様々な方法があります*
おすすめというわけではないですが、参考までいくつか情報を貼らせて頂きます。
企画のたまご屋さん
本を出したい人の教科書
https://www.amazon.co.jp/本を出したい人の教科書-ベストセラーの秘密がここにある-吉田-浩/dp/4062189070/ref=nodl_
しっかりとした原稿もあり、コンクールでの入賞されているならよいご縁があるはず!
ご自身で行動すれば様々な道がひらけると思います!出版社とのご縁があることを願っております。合掌
止めましょう。
あなたの夢は何でしょうか?
小説家になることですか?
それなら今回の話は断りましょう。
入賞して印税をもらえるような出版を目指しましょう。
それよりも
先ずは本を出版することですか?
それならもっと安く自費出版できます。
このような類い(先にお金を出せ)は
全て怪しい話です。
あなたの夢につけ入る卑怯な手です。
勇気を持って断りましょう。
先ずは確認
入賞おめでとうございます。今までの精進の賜物だと思います。
さて、自費出版の話しですが、先ずはその出版社に連絡し、
①勧誘してきた職員の所在
②自費出版の勧誘はしているか?
などを聞いてみましょう。
今ではネット検索すればその出版社の評判や書き込みは載っているので下調べは忘れずにしましょう。
一昔前は作家の新人は自費出版で本を作成し、自分で本屋に営業し、本を置いてもらったり、講演会などをしてサイン会を開き、本を買ってもらうという。地道な作業をしていたのもまた現実です。
私の知る限りのアドバイスは以上です。判断はあなたが行って下さい。
質問者からのお礼
大鐵様
適切かつ冷静なご意見ありがとうございます。
有名な出版社なのですが、自費出版のトラブルが多々ある事が分かりました。
ギリギリまで考えましたが今回はご縁がなかったという事でお断りしました。
悔しい気持ちもありますが、これから書いていくためのモチベーションに変えていけたらと思います。
この度はありがとうございます。
和田隆恩様
ご意見ありがとうございます。
350万は私も驚きました。
調べたところ、コンクールで入賞した人たちに自費出版を持ち込む話があるそうで、トラブルも相次いでいるようです。
最後まで悩みましたがお断りする事にしました。
ありがとうございます。
染川智勇様
ご丁寧なアドバイスありがとうございます。
最後まで悩みましたが今回はお断りしました。
趣味で書いていた小説が目に見える形で結果を出せたのはとても嬉しかったのですが、私の作品は数多くの人に読まれる作品とは言い難いです。
また小説家になりたいのか、それとも趣味として書いていたいのか、その気持ちも定かではありません。
書くからには上達したいと思っていますが、350万を支払う覚悟はありません。
染川智勇様の仰られるように、自費出版には良くない噂もあったので今回はご縁がなかったという事でお断りしました。
この経験を無駄にしないようこれからも小説を書いていきたいと思います。
本当にありがとうございます。
小黒澤和常様
適切かつ冷静なご意見ありがとうございます。
出版についての知識がない中、このようなお誘いを受け途方に暮れていました。
小黒澤和常のご意見を読み、自分がよくない道を選択しているのでは?と考え直す事が出来ました。
また、出版に関連するURLを添付して下さりありがとうございます。
本を出したいという気持ちが自分の中にある事に気づけました。
この経験をきっかけにこれからも精進していきたいと思います。
ありがとうございます。
中村太釈様
冷静なご意見ありがとうございます。
出版社の運営方針が分からず右往左往していました。
詳しい内容を教えて下さり本当にありがとうございます。
最後の最後まで悩みましたが、今回は見送らせて頂きました。
ご指摘通り割引案内もありましたがお断り致しました。あのまま相談せずに承諾していたらどうなっていた事かと考える度、ゾッとします。
本当にありがとうございます。
釋 悠水様
冷静なご意見ありがとうございます。
ご本を出版なされていたご経験をお話して下さり、本当にありがとうございます。
おかげ様で勇気を持って断る事が出来ました。
コンクール入賞を励みに、これからも書いていけたらと思います。
本当にありがとうございます。