罪の償い方を知りたい
こう言ったサイトに投稿するのは筋違いかも知れませんが、他の方の回答を見て目が覚める想いだったので私も悩みを聞いて欲しいと思います。
私は趣味で小説を書いております。
今悩んでる事は主人公の罪の償い方です。
宣伝する気は無いので詳細は割愛しますが、この主人公は少年時代に過失で爆弾のスイッチを押してしまい、大量に人を殺害してしまいます。
主人公はこの事件がキッカケでトラウマを抱え、引き籠もり家族から空気の様に扱われます。
そんな主人公がある友人との出会いで上記の事件を供養する為に旅をすると言う物語です。
この主人公の様に過失で大量に人を殺めてしまった者でもお釈迦様は導いてくれるものなのでしょうか?
またこの主人公はどの様に罪を償えば赦されるのでしょうか?
皆様、実体験を書いてる中、私は架空の話と言うのは心苦しく思いますが、どうかお言葉を賜りたいと存じます。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんにちは。
hasunohaには「悪い事をしてしまった」系の質問が多数寄せられます。
その中で、多くの僧侶が、アングリマーラという仏弟子を例にあげてお話をしています。
アングリマーラは、何人も殺人をし、殺した人の小指を集めて首飾りにしていたような人でしたが、お釈迦さまと出会い、仏弟子となりました。この話から「大量に人を殺めてしまった者でもお釈迦様は導いてくれるものなのでしょうか?」という質問は、導いていただけるものである、という答えになります。
当時のインドは、「出家」した者は、世俗の法律の対象外になったようで、王様ですら僧となったアングリマーラを捉えることはできなかったようです。もちろん人々は、「出家したから許す」という心理にはなっておらず、アングリマーラに対する怒りはあり、人々から私刑(リンチ)を受けたこともあったようです。
アングリマーラは、仏弟子となった後は、人殺しを一切せず、良い行いをして、また人々からの私刑(リンチ)を甘んじて受けました。令和の日本だって、何かをしたらたちどころに許されめでたしめでたしという訳にはいかないですよね。批判は甘んじて受け、地道に良い行いをして悪い行いをせず、人の為になるような事をするという積み重ねをする事で償っていくしかないでしょう。
犯した罪は信仰によってしか償えない。
マサラさん、こんにちは。
人を殺す罪を犯した人はどうすれば償えるかですね!
たとえ服役が終っても殺人をした事実は消すことができません。永遠に背負っていかなければいけない責任です。
でも罪の大小はありますが、そのことで人一倍、聖人とあがめられるような人になった宗教者はけっこうおります。大量の殺人でいえば、お釈迦様が亡くなられてから100年後に生まれ、仏教の信仰者になって世界に仏教を広めたインドの実在の王さまアショーカ王。実は仏教に帰依するまでは、暴君といわれて兄弟も多くの国民も歯向かうものは、たくさん人々を殺した王さまでした。しかし、その罪に気づき、償うために改心して仏教を信仰し、多くの人々を救い、インドだけでなく国外、西は中近東まで仏教を広めた仏教信者の偉人として慕われています。
たぶんアショーカ王は、死ぬまで自分の犯した罪を背負って生きていたと思います。ただただ犯した自分の罪を懺悔して仏様の教えに帰依し、自分が殺した人以上の人々を救い仏教を弘めることだけこそが、自分の贖罪だと理解したのだと思います。
実は、仏教を学び、正しい生き方を知れば知るほど、幸せになるどころか苦しむ事があります。過去は消せませんので、自分の過去の悪業におののいて、その辛さにまけて、逆に仏教信仰を離れる人も結構いるのです。人殺しの罪も知らなければ苦しみません。真実を正面から見ることは勇気と努力がいるのです。
私も小さい罪のレベルですが同じ苦しみがあります。過去の自分のおろかさに苦しみます。今もまたそうです。良かれと思ってしたことも失敗することがたくさんありますが、それを振り返ると「なんて俺はバカなんだ。なんであんなことをしたんだ」と反省ばかりです。
仏教は懺悔の修行です。常に自分を反省して生きる信仰です。
マサラさんの質問を通して、自分の悪業に負けない生き方をしなければいけないと、あらためて自身の誓願を噛みしめています。
合掌
質問者からのお礼
早速のありがたいお言葉ありがとうございました!
アングリマーラの出家した後の人生を考えると胸が痛いです。
でもそれが罪の重さなんですよね。
何となくですが見えた気がします。
これで書けそうです!
かなり辛い執筆になると思いますが……頑張って主人公と共に物語を完結させたいと思います!