隠し念仏の阿弥陀像の処分の方法について
父が亡くなり、実家の岩手で1人住まいだった母を東京に呼び寄せるため、実家、お墓、仏壇を処分することになりました。
母によると仏壇の扉の中に地域で何十年も前から信仰している密教の阿弥陀像があるとの事です。
隠し念仏だと言っていて、信仰している人にしか見せられないとのこと。
実家は曹洞宗なのですが、それとは別の信仰となるみたいです。
母も県内の別の地域から嫁いできた身で、その阿弥陀像の処分はどのようにしたら良いのか分からないとの事で困っています。
隠し念仏像の処分の方法をお分かりでしたら教えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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信頼できる人・機関・お店に相談を
こんにちは。ご相談拝読しました。まさかhasunohaで「隠し念仏」のワードに出会うとは…驚きました。東北や北陸では地域によってまだ伝承されているようですね…。私も一度勧誘された経験があり、信仰としてではなく知識として興味を持っているところではあります。
さて、宗教の正しい・正しくないの判別は非常にデリケートで難しい問題ですが、一応浄土真宗としては異安心(正統とは異なった教義)ということになろうかと思います。
しかしそれは大切に信仰する人を否定するものではありません。あなたはあなたとして別の信仰をお持ちなのですから淡々と処理されるのがよろしいかと思います。
①お近くのお寺さんに相談する。
②地域の信頼できる人に相談する。
③仏壇・仏具を扱う店に相談する。
という方法が考えられるでしょう。その際に「隠し念仏」のご本尊である旨はどうしても必要な場合を除いて伝える必要はないかと思います。特に②の方法を取った際にあなたも勧誘されて…ということを少し心配致します。もちろん「隠し念仏」=「危ない」ということではないのですが、秘事法門として伝承されるところに私としては若干の危うさを感じるところです。
くれぐれも、仏像を処分したかといって祟りや障りがないことだけはご自身の中できちんと抑えておきましょう。
もしも処分後に何か不都合な出来事(病気になるとか、仕事が上手くいかなくなるとか)が生じたとしてもがあった場合でも、それは仏像とは関係なく別に原因があることです。
そうしたことは生きていると当然誰にでも起こることなので結びつけて考えてしまわないように、安心して決別できる処分方法を求めましょう。どこかのお寺さんが最後にお勤めして引き取ってくださると良いのですが。
隠し念仏の念持仏
名前未設定みいさま
随分と前になりますが、隠し念仏の念持仏と思われる阿弥陀像を浄焚したことがあります。
江戸期からのようで、普通の市販にあるような阿弥陀如来像とは明らかに違いました。
その違いから、持ち込まれた由来も含めてかなり違和感(普通の在家の方の念持仏とは明らかに違う)があり、ああ、もしかすると・・と思いました。
いつものように懇ろに発遣供養して火を点けさせて頂いたのですが、時間が経ってもなかなか燃え尽きることなく、普通によく使われる木材ではないことも分かりましたし、念持仏への念の深さも感じ、少し寒気がしたほどでした。
由来がしっかりしており、依頼者の意向があれば、ご本堂のご本尊様の脇にてお祀りすることもありますが、さすがにこれは・・と思った記憶があります。
もし、確かにそうであると最初に確信できていたらお断りをしていたかもしれませんが、どうしてもとなれば懇ろに発遣供養して浄焚させて頂くことになりますし、事情をお話して、ご了解を頂けるお寺さんをお探しになられるのも良いかと存じます。
川口英俊 合掌
Wikipedia隠し念仏(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/隠し念仏)
によれば、菩提寺とは別の民間信仰のようですね。
また地域性もありますから、隠し念仏の同信の人に譲り渡すのが良いのでは?と思います。