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今が幸せすぎて来世が不安です。

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タイトルの通り今が幸せすぎて毎夜来世が不安になります。

私には、私たち姉弟を女手ひとつで育ててくれた母がいます。私のことをよく理解してくれて、支えてくれて、寄り添ってくれます。

また、虐待や育児放棄が珍しくない世の中で、特に食事に困ることも無く、外食もたまにできて、お風呂にも入れて、ペットもいます。

本当に私は幸せ者だなと、毎日思います。

そして、バカバカしいことだとは自分でもわかっているのですが、毎夜本当に来世が不安になります。来世の親が厳しい人、または愛情をくれない人だったらどうしよう。来世餓死だったりとても辛い思い、死に方をしたらどうしよう。来世が今の時代のように自由ではなかったらどうしよう。などと考えてしまいます。

まだ来世どころか死んだこともない、15年しか生きてなくて何も分からないはずなのに、どうしても想像してしまい、不安で怖くなってしまいます。

どうしたらこの不安がとれますか?
不安でなくなる事実(?)はありますか?
その道の専門家である皆様に聞きたいです。

よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

幸せを人に施すと、来世も幸せになりますよ。

みみさん、こんにちは。

今が幸せなのですね。それは素晴らしい。
物質的な幸せは浮き沈みありますが、心の幸せは自分がブレなければ永遠に続きます。そのためには、自分が頂いた幸せを、自分も多くのご縁の方にお分けすることです。すると「幸せ」システムは不思議もので、幸せを分ければ分けるほど、自分の幸せが増えていくという不思議なエネルギーがあります。

是非、みみさんも自分の幸せを皆さんに与えてください。そういう生活をしていれば必ず来世も幸せになりますよ。

私も来世も幸せにいきたいので、一緒に幸せのおすそ分け、がんばりましょう。

合掌

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貯金と借金

功徳=善業と悪徳=悪業はそれぞれ貯金と借金みたいなものです。物質ではなく心に溜まるので、前世の残り分が今世に、今世の残り分が来世に続いたりします。
 業はむつかしいので、善いことがあったら善業が出たかな、悪いことがあったら悪業が出たかな、と考える程度で理解するとよいです。現世で片親なのは少し不利なので悪徳の分を返しているのかもしれません。すごくできたお母さまで、お子様もしっかりしているようなので、功徳を味わっているのかもしれません。
 善業も悪業も、遣うと減ります。貯金も借金も減るのと同じです。
 天人は前世の善業を使うだけで、遣い終わったらまた何かに生まれると、餓鬼や畜生や地獄の生命は、過去の悪業の借金を使って返しているだけで、終わったらまた人間などに生まれると、仏教では考えます。
 人間だけが、過去の善悪業を消費しながら、現世で善悪業を作ることもできる、と仏教では言います。
 今のささやかな幸せを消費し尽くすことを心配する必要はありません。苦境の中でさえ善行為はできます。ましてや、心だけは穏やかでいられる今、工夫すれば、功徳貯金は作り放題です。
 ただし、功徳を作る、善業を増やすには注意が必要です。善に群がる邪なものもあるからです。女性が世の中のために善行為をするときは、特に体のせいで、制限や危険もあります。頑張りすぎて自分を壊したり、危険な目に遭わないように、無理のない範囲でするべきだとわきまえておきましょう。
 「悪いことをしない」という善行為は、安全なので、仏教で勧めています。殺さない、盗まない、不倫しない、嘘をつかない、酒や麻薬などは避ける、など、悪をしないように気を付けて生きることがそのまま善で、しかもこれは安全です。悪友などに誘われたら、せめて自分だけは参加しない、逃げる、というやり方です。
 具体的な善行為も、仏教では教えています。子供のうちは、親孝行と自分の勉強(学校の成績とかではなく将来の仕事のための学びと、社会で必要な善悪観念の道徳の意味)の2つだけ。親孝行から広げて、全生命までの慈悲の心を持つ。大人になっても、親のお世話と、仕事などをして家族や世の中の役に立てるように頑張るくらいです。
 心を清らかにすることが最大の善行為で、それができれば来世も心配ありません。私の言葉より、スマナサーラ長老の『成功する生き方』角川文庫などがより的確です。

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初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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質問者からのお礼

染川様へ
自分が頂いた幸せを周りの人に分けるという発想がありませんでした。教えていただきありがとうございます。これからは頑張って私の母や祖母、友人に何かしらの形で幸せを分けていきたいと思います。
藤本様へ
今の自分に出来ることは悪いことをしないこと、親孝行をすること、勉強をすることの3つなのですね。教えていただきありがとうございます。この3つを心の中に常にとどめておいて毎日の生活を送りたいと思います。

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