死ぬ瞬間の感覚が知りたい
仏教では死ぬ瞬間の感覚をどのように捉えているのでしょうか?
死にたいわけではないのですが、幼い頃から希死念慮というか、死について考えることが多く、最近はコロナの影響で拍車がかかっています。
亡くなった方には聞けないし…。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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死んで帰ってきた人はいないので
しめじさん、はじめまして。質問を拝読しました。
死ぬ瞬間を仏教ではどのように説いているのかを知りたいのですね。
死んで帰ってきた人はいないので体験談を聞くことができませんが、仏教ではこのように説いています。
亡くなることを「お迎えにくる」と表現します。
阿弥陀如来や観世音菩薩、地蔵菩薩など仏さまがきらびやかな音楽を奏でながら迎えに来てくださると説きます。真っ暗な谷を落ちていくとか、光の方へ歩いて行くとかいう臨死体験を語る方もいますが、仏教では死の瞬間を迎えることは怖くないものだと説いています。
仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。
合掌
ご質問ありがとうございます。
死んでみないと分からないことですが、私としては阿弥陀経にあるように、光に包まれた中で阿弥陀様、観音菩薩様、勢至菩薩様が迎えにきてくれると信じております。
なので何も臆することはなく、どのような生き方でもいいから最後まで生きようと思っております。
「基本の三身の構造をよく明らかにする燈明」
しめじさま
死に至る意識の状態がどのようなものであるのかは、ヤンチェンガロ大師の「基本の三身の構造をよく明らかにする燈明」においてその詳細を知ることができます。
その訳書が「ゲルク派版 チベット死者の書」(平岡宏一先生訳注・学研M文庫)となります。
私たち輪廻にある衆生がどのように「死、中有、再生」、つまり、「輪廻転生」しているのかを知る上で大変に貴重な内容となっています。
是非、学び進めて頂けましたらと存じます。
合掌