これからの人生の心の持ちようを教えて下さい。
よろしくお願いします。43歳の子供のいない専業主婦です。
私は最近軽度のアスペルガーの疑いがあると言われました。
主人以外の周りの人に「子供もいないのに1日暇でしょう。何故働かないの?」とよく言われます。
自分でも思います。ただ家事を一通りこなしていると自分の時間など皆無に等しいです。昔から人より行動が遅いなと思ってはいました。
そんなある日『2つ同時進行で料理を作ったら時間短縮できる』と思い、実行しましたが、台所が地震の後のようにぐちゃぐちゃになり、料理もぐちゃぐちゃ。
『2つのことを同時進行できない自分』に気付き受診しました。
といいますか主人との生活は幸せですが、他の環境に慣れれない自分が居て、私、おかしいと8年間思っていました。
ちなみに結婚前は介護職に就いていました。先生に驚かれましたし、今の自分からはなぜやれていたか不思議です。
そして先生に「外で働きたいんですが…」と言ってみました。
先生は「不妊治療中は働きに出られてない、ということはブランクがある。それに失礼ですが43歳ですよね。…今から働くということは心身共に自分を痛めつけることになると思うので僕は勧められません。「働く」ということに拘らず、趣味やサークルに出られるのは御勧めできますが…」と言われました。
不妊の件は近所のお婆さんに「あんた欠陥があるから子供産めやんのやってな」と言われたことがあります。けれどそれは怒り通り越して呆れてるので「そうなんですよダメな嫁ですね」と笑ってやり過ごせます。
けれど働けないことを言われるのは、本当に自分も気にしているからか辛いです。
それに私は普通のことを普通にこなせないんだと思うと、誰と会うのも億劫になり、ついに引きこもり状態となってしまいました。
わかっているのはこのままではいけないということだけです。
先生は「自分を大切に」、主人は「無理しないで」と言います。
けれど皆が皆、自分を大切に無理しないで生きていったら、社会はおかしくなる。
皆、自分のことは後回しに、無理もしているから経済が回っていると私は思っています。
私は加減良く物事を考えられませんので「自分を大切に、無理しない=甘え」としか思えないのです。
そこで前置きが長くて申し訳ありませんが、私は残りの人生これからどういう心の持ちようで生きていけばよいとお坊さんは思われますか? 教えて下さい。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今を親しむ以外に何かすることがあろうか。
ご主人にまずご質問なさることです。
「どうしてあなたは怒らないの」「どうすればうちの母や家族は怒りから卒業できるの」
あなたは家族の中の被害者でした。それは紛れもない真実です。でもそんな家族でもあなたは愛そうとした。苦しかったことでしょう。その負の連鎖を断ち切る方法があります。
一つはあなたが被害者意識から立ち直る事。何かに依存する心を緩めること。
薬は極力控えることです。感覚を麻痺させてしまい、習慣から依存にはしるからです。
禅の生き方は楽です。
二つの事を同時にやる必要はありません。
二冊の本を同時に読むことも要りません。
アシュラというのその反対、あれこれやろうとして心が乱れて愁いを帯びた精神状態を表しています。禅は、専一です。私は専業坊主で、あなたがなされば専業主婦です。
向かっていることを一つ一つ淡々とこなすだけです。
人生今までもこれからもずっと今のことしかありません。
向かっている今のコトを専一にやること以外に人生、他に何があるか?
そういうシンプルかつ真実な生き方をすることです。
今は便利な時代です。ネット配信もたやすいです。興味があれば、facebook内のTOKYO禅にご参加ください。足も組まない、叩かれもしない、拘束なしの参禅会です。
給与もない、誰からも感謝されない仕事それは母親です。
あるCMで、休みナシ、クリスマスや正月など特に忙しくなる。24時間休みなく働く、緊急時は深夜も関係ない。給与はない。愚痴をこぼされ文句を言われても働くなねばならない。その仕事は・・・母親です。とありました。このCMを見て多くの人は今から母親に感謝しようと行動したそうです。
専業主婦はなぜそこまで責められなければならないのか?ワシには疑問です。夫の留守中家を守ることはそんなに悪いことでしょうか?夫婦そろってご飯が食べられることはそんなに甘えでしょうか?あなたは十分自立して生きていますよ。家事だって、どのタイミングで洗濯し、掃除をすると効率よく出来るかは自立しないと上手くいきません。近所や知人、医師から何を言われたかは想像が付きますが、人の評価は良い所取りでいいではありませんか?誹謗や中傷は聞き流して、取り敢えず、自分の目標を立てて行動することです。
ここでいう目標は「ハワイに行く資金を貯めるため倹約する。」や「夫においしいと1日3回言ってくれるご飯を作る。」でもいいと思います。
厳しくしても甘えても自分が人生を楽しんでいれば自ずと道は開けると思います。ただ、周りの人が害されたときはちょっとブレーキをかけてもいいと思います。安全に配慮してください。
そのために坐禅会に出かけられるのも一つの方法です。
気にしない
アスペルガー症候群の診断を今から10年程前にされました。
子どもの頃から、自分でも分かってはいるのですが、生活でも、対人関係でも、どうしたら良いか分からなかったり、後から反省する事ばかり。
同年代ですね、今ほど、アスペルガーは認知されていなく、子どもの頃から、嫌な思いや辛い思いをされた事でしょう。
でも、猫大好きさんは凄いですよ、家事をなさっている、私なんて今だに周期的に、駄目な時が、あり、その日ひきこもりたい自分との戦い、要件が終わったら寝てしまいます。
参考になるか分かりませんが、全ての事を逐一ノートに書きます、そして、良く見直します。予定もかなり細かく書き出します。
ひと月に23冊は書き出します。
あとは、自分自身全ての行動のスタート、終了には、自分なりの決まりを付けています。
私は、かならず、お念仏を称えます。
参考にならないかもしれませんが、そのままで、なんら問題は無いですよ。
無理と頑張るの違いについて
猫大好き様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
体調はもう戻られましたでしょうかね・・誠にご心配申し上げます。
人間誰にでもそれぞれに不得手なこと、苦手なこと、できないことがございます。万能完璧なる人間などおりません。外野の心のない声、理解のない声にはあまり気にされず、ご自身のペースで、目の前のことでできることを一つ一つとお考えになられると良いのではないかと存じます。何より、心優しくご理解あるご主人様がそばにて支えて頂けているのは、誠に有り難いことではないかと存じております。
「無理すること」につきましては、下記の拙回答が参考となるのではないかと存じます。
問い「無理と頑張るの違いがわかりません」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1004512020.html
「・・この世は支え合い、助け合い、分かち合いで成り立っている「縁起」なる世界であると仏教では説明致しますが、まさに、様々な「縁」を拠り所として、「縁」を大切にすることによって、バランス良く、中道を過ごすことができるようになるのではないかと存じております。簡単には、うまく頼っていく、また頼られるようにしていくということでございます。・・」
もちろん、自分のやるべきこと、やらなければならないことはしっかりと責務を果たす必要があります。問題は、どこまで自分にできるのか、やれるのかですよね・・一日のやるべきことを書き出すことも良いのですが、そこは、ご自身の判断だけではなくて、先生やご主人様ともしっかりと話し合いをして、現状の自分のありよう、ご主人様との様々な分担などを見極めて加減を推し図りつつ、具体的に明確化されてみられるのも一つかと思います。そして、都度に見直して、できることは更に増やしてみたり、できないことは減らしてみたりとしながら、自分以外の人の判断と共に適度適切に対応していかれると変な負い目を負われることもないのではないかとは存じます。
「頑張る」ということにつきましては、他に下記の各問いにても扱わせて頂いておりますので、少しくご参照下さいませ。
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/tag/頑張る
善処を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
質問をさせて頂いてから、ほどなくして40度近くの高熱を出してしまいました。
私、心を患うと、必ずと言っていいほど体調も崩します。
そういえば
主人はバイクが趣味でツーリングに良く出かけますが、お土産はいつもお守り。
前回は「病気平癒守」というお守りを買ってきてくれました。
いつも言ってます。「とにかく健康でいてほしい」って。
「どうして怒らないの」という質問もしてみました。
いや聞くのは初めてではないのですが、いつも「別に怒ることあらへん」とのこと。
今は手帳に今日1日やるべきことを書きだし、私のペースで頑張っています。
些細な目標かもしれませんが、当面の目標は主人に健康で心配をかけないこと。
そして家の庭にも出るのが嫌でしたが、その先の目標は「農家のおばちゃん」です。
(本当は自分でいっぱい野菜を育ててみたかった)
FBはやってないので残念ですが、いつの日か坐禅を体験してみたいと思います。
本当に良いサイトをみつけました。
皆様、本当にありがとうございました。
川口英俊様へ
ありがとうございました。
お教えを今すぐ100%実行できるかどうかは分かりませんが、心にいつも留め置いて
前を向いて生きていきたいと思います。