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吃音症とのお付き合い

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有り難し有り難し 13

初めて相談させて頂きます。
私は小中高時代は吃音症が激しく、人と上手く話せなかったり、ぎこちない話し方になってしまい周りからの目をすごく気にしながら生活していました。
大学を卒業して、1・2社目の会社は長く続かず、現在は、3社目で7年目を迎えました。発達障がいを持つ児童の支援をする仕事をしています。
吃音症は、年齢を重ねるとともに、症状はやわらぎ、人と少しずつですが上手く会話ができるようになりました。やはり、「上手く話せなかったらどうしよう」という不安があったり、私自身、人の得意不得意が激しく、苦手な人と話すときは、とても抵抗を感じます。
自分の意見等はあるものの、「上手く話せなかったらどうしよう」と思われることが怖く、周りに流されるまま進むことが多いです。そのようなこともあり、人一倍気を遣いながら仕事をしている部分も感じていて、気疲れすることが多いです。
趣味のお寺参りと御朱印巡りで、休日に癒すことはできています。特に、カラフルな季節の御朱印を頂くとほっとします。
命に関わる持病を持っているわけではございませんが、吃音症とどのように上手く付き合っていけば良いのでしょうか?
ご回答頂けると幸いです。

2023年1月4日 21:24

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

『嫌われる勇気』という本に答えがありました…

 身近な僧侶のお仲間にも吃音のお方がいらっしゃいます…だからこそあなたの質問が気になっていました。
 たまたま先程『嫌われる勇気(アドラーの教え)』という本を読んでいましたら、次のような一節がありましたので紹介します。
…『吃音に悩まれる方々は「自分の話し方」にだけ関心を寄せ、劣等感や生きづらさを感じている。少しくらい言葉を詰まらせたところで、それを笑ったり小馬鹿にする人は「10人に1人」くらいのものである。ならばそのような態度を取る1人など、こちらから関係を断ってしまえばよい。対人関係が上手くいかないのは吃音のためではなく、「自己受容」や他者信頼が出来ていないためと思われる。吃音というあなたのごく一部にだけ焦点を当てて、そこから自己に関わる様々な問題に結びつけるのは正しい見方とは言えない』(趣意…文言は当方で省略・改変しています)
 私はとても背が低いのですが、自分の人生が上手くいかないことをそのせいにしたい気持ちは今でもあります。でもそんな身体的特徴なんて、自分のごく一部でしかありません。他人はそれ程、そのことを気にしていないし、もっと申せばそのことに興味も持っていないんですよね。自分だけが身長のことを過大に評価しているようです。
 自己を肯定しなくても良い…自己を受容していく。
 これはそのまま仏教の説くところです。
 よろしければ『嫌われる勇気』…ご一読下さいませ。

2023年1月7日 21:06
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有り難し
おきもち

ご質問ありがとうございます。
あなたの吃音症との付き合い方よりも、周囲の理解が大切なのだと思います。
職場や関係者の皆さんにはあらかじめ事情を説明しておいて、あなたが話す時は静かに待って欲しいと伝えておくのがいいと思います。
吃音症についてよく知らない人もいると思いますからね。
なお、お釈迦様は人々は皆煩悩という病に犯された病人であると言われたそうです。
この世に病に侵されていない人などいないのです。ですから自分だけを見下したり責めたりしないでくださいね。

2023年1月5日 16:19
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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

これまで人生で、周りの人に比べるとほんとに小さな悩みにはなると思いますが、ご回答頂き有難うございました。自分を信じて自信をつけて頑張っていきますね。

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