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仏教の言葉について教えてください

回答数回答 2
有り難し有り難し 18

お坊さんこんばん。たくさんの質問の中から回答していただきありがとうございます。
早速質問ですが、精神が不安定な時に聞くとホッとするような、安心するような仏教用語、禅語などはありますか?
また、お坊さんが個人的に好きな言葉はありますか?

2023年1月27日 22:39

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

諸行無常 諸法無我 涅槃寂静

一切の事象は人間の考えや思い、見解を離れているがゆえに、いつでも新たに変わり続けている。ゆえに、あなたの思いもあなたの状況も、身も心も常に前のことから解脱し続けていて永遠に浄化され続けていることが無常である。
無常とは救いの道理であって世間の国語の教科書や辞典的な意味ではない。
仏教は救いの教え。救いの側面から見た無常でなければ単なる隠遁主義に陥る。
どうして釈尊は救いの法則としての無常を説いたのに世間の人々はそれを別の解釈をするのでしょうか。

無常とは、いつでも真新しの秒めくり、瞬間めくりカレンダー状態、永遠の浄化されっぱなし状態のことを言うのである。
一切皆苦とはこの世界は苦しみではなく、この世界は人間の考え方や思い方、願いや理想からまるで無縁で自立・独立・分離した自由な発動体・活動体・作用体として存在していることをいうのです。

無我とは自分が無くなるとか無になるということではない。
人間の身心にはもともと自分という意識、エゴエゴした自分中心なエゴ意識としての「わたくし」意識が立ち上がる以前の様子がある。人間はもともとこの世界の一部。人間の思いや理想や願いとは無縁なる世界と同期している存在である。それを無我という。私たちの私的なものの眺めではない世界。わたくしという意識の影響しない自由で独立した清浄なる世界。そこを無我という。ゆえに道元禅師は仏道をならうとは自己をならうなり。自己をならうというは自己をわするるなりと説くのです。自分意識というエゴアプリが起動する以前の世界は自由で無名で人間の世界の勝ち負け損得生滅苦楽からも離れた自由な世界だからです。よって無我も救いの様子なのです。

涅槃については、関心があれば自分で言葉を超えて心底追及するべきです。
仏道は人から言葉で習うことではなく、自分が自分のこのどうしようもない生老病死、四苦八苦、三毒、無尽なる煩悩から自由になる道です。
歯磨きだって自分でやらなければ、歯は汚れ、虫歯になる。
こころとて、どうして自分で磨かずして心が清浄になることがありましょうか。
坊さんのアリガタヤな話に用があるのではなく、それを通して自分が自分の真実をきちんと明らめることが第一優先案件なのです。
これを機に、真剣に仏道を求めることをお勧めします。
言葉だけおってもそれは知識。理解。会得や体得ではないのです。

2023年1月30日 0:04
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有り難し
おきもち

仏心者大慈悲是

拝読させて頂きました。
あなたが仏教についてご興味を持って下さることをとても嬉しく感じます。ありがとうございます。
仏教用語は多岐にわたりますからね、色々な言葉があり私達の生活の中に根付いておりますよね。ですから私達の生活な人生に大きな影響を与え続けているということかと思います。
そうですね…、不安定な時にホッとしたり安心する言葉ですか…。

仏様の心は大慈悲である、という言葉でしょうかね。

仏様のお心は全てのものを慈しみ寄り添いそして優しくお救いなさって下さるというお言葉ですね。

私達は誰もが小さく弱く儚く愚かな存在です。その様な私達を決して忘れることなく決して見捨てることなく余すことなく全てお救いなさって下さいます。そして仏様は私達を正しくお導きなさって下さり一切の迷いや悩みや苦しみからもお救いなさって下さいます。そして仏様のもとにて親しい方々と再会させて頂き一緒に清らかに成仏させて頂くことができます。
ですから仏様の大慈悲の心がいつも私達をお見守りなさっていて下さいますので安心することができるのです。
まだまだ沢山の仏教用語があるでしょうから様々な言葉に出会って下さいね。至心合掌

2023年1月28日 15:43
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます!素敵な言葉ですね!

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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

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