線香嫌いな故人
お世話様です。
亡くなった姉は、煙草の煙は勿論、蚊取り線香や、仏壇にあげる線香の煙も嫌いで「煙い!!煙い!!」と言っては消して歩くような人でした。
そんな姉にもお線香はあげたほうがいいのでしょうか?
お花やお水、好きだったお菓子等を供えるだけでもいいでしょうか?
つまらない質問ですが、ずっと気になってたのでお聞きしました。
宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お線香あげてください。
ご質問読ませていただきました。結論から申し上げますとお線香をあげて問題ございません。
お姉さまは亡くなって成仏されています。成仏とは文字通り仏様になると言うことです。仏様になると世俗の繋がり、特に好き嫌いなどはお感じにならないのです。
しかし、それではせっかく故人の好きなお供えものをしても意味が無いのかと言えばそう言う事ではありません。
仏様はお詣りしてくださる人の気持ちに対して感謝されるのです。
ですから、あなたがお姉さまの為にお線香をあげて、お花やお水、好きだったお菓子などをお供えすればお姉さまはお浄土から必ず見ていてあなたに感謝してくださいます。つまり、大切なことは故人のために心からのお供えをする気持ちなのです。お供えする内容ではなくお供えする人の気持ちが伝われば仏様はそれが何より嬉しいことなのです。
また、お線香にはその場を清めてお詣りする環境を整えてくれるという働きがあります。
また、お線香について親鸞聖人は以下の和讃をお造りになっています。
染香人の
その身には
香気あるが
ごとくなり
これをすなはち
なづけてぞ
香光荘厳と
まうすなる
(現代語訳)
香りに染まった人の身から、おのずとかぐわしい香りが漂ってくるように、阿弥陀仏の本願を信じて念仏する身になった人は、如来の智慧のうるおいが香り、その輝きによって身が飾られるために香光荘厳といわれます。
どうぞお姉さまにお線香をあげてください。合掌
気になるのであれば無理に上げる必要はありません
線香は良い香(かおり)を差し上げるために焚くもので、煙をささげているのではありません。ゆっくりとただよう、あるいはモクモクと立ち込める煙の形が何となくありがたげだったり御利益がありげに見えるだけ、そんな気がするだけで、本来はかおりを立てるための手段にすぎません。
最近では、火を使えない建物の中で使用するために珪藻土や素焼きのプレートに香料の液体を垂らしてかおりをたてる礼拝用品もあります。
ですから煙が嫌いだった故人様に煙のでる線香を上げるのは気になるというのでれば、無理に上げる必要なありません。お花でも果物でも香水でも何でも良いですから、他の方法で故人様が喜びそうな良いかおりを差し上げる方法を考えればよいと思います。
ものによる
お線香もさまざまなものがあります。
お寺で使われている、ちょっとお値段の高い沈香系のものだと嫌な感じがしません。
私も安いお線香だとむせることがあります。
良いお線香はむせません。
個人が好みそうな香りの良いものを探してみてはどうでしょう。
質問者からのお礼
宮本龍太様
お休みのところ、丁寧なお答えありがとうございました。
やはり従来通り、きちんとお線香をあげたいと思います。
邦元様
お線香も商品ですから、やはり安かろう悪かろうなんですね!
良質なお線香をあげようと思います。
ありがとうございました。
百目鬼洋一様
コメントありがとうございます!!
なんか目から鱗です( ゚д゚)
お線香にこだわらなくていいんですね^^