余命わずかな父に優しく出来なくて後悔
現在私の父は60歳です。
5年前に直腸がんで手術や抗がん剤と闘病していました。
去年の秋ごろにリンパ転移しており、全身癌へと移行しました。
現在はもう抗がん剤等の投薬の見込みはないとのことで病院側は緩和ケアの方向で治療しています。
先生からはもって数ヶ月かなと話を聞いています。
私は父のことが好きでした。
しかし、病気が見つかる少し前に(5年前)父の借金が発覚し、反省の面もなく人のせいにしてしまっており母とは離婚しました。
私自身もその頃に離婚し出戻りで実家に帰ってきていました。
その時には母と父とは家庭内別居で数ヶ月一緒に住んでいる状態でした。
私も父と毎日顔を合わせるようになり、徐々に自分勝手な父に嫌悪感を抱く様になりました。
特に暴言を吐いたりとかはないのですが、性格的にあまり人のことを考えなかったり
良かれと思ってしたことが、あれもして欲しい、これもしてほしいとどんどん言われる様になりました。
親子でも性格的不一致はあるのだと感じました。
その後、母と父の離婚が成立し父は一人暮らしをすることになりました。
その間、父との交流は適宜行なっており
病院の付き添いが必要な際は行ってました。
そして、今年の5月に入り病状悪化に伴い、急変時対応等の兼ね合いで父と一緒に住むことを決めました。
父が1人でしんどくなってるのが辛く
孫もいてるため、少しでも気持ちが楽になれるなら、父との最期を後悔なく関わりたいという思いから母を説得して家に来てもらっています。
母も同じ屋根の下で暮らしていますが
顔や言葉を交わすことはありません。
しかし、一緒に住むと自分勝手な父には変わりなく、時折素っ気ない態度を取ってしまう自分自身に辛くなってしまいます。
現在も徐々に弱ってきている父を見ると辛くなったり、優しく出来なかったり
私の情緒も不安定なのか…
最期を良かったと思える様にと考えたのですが上手くいかず私が悪いのですが
余命宣告されているのに人に優しく出来ないのが辛いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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やさしさの薬が、心を処方させる。
拝読させていただきました。
ご質問からすべてを察知できるわけではないこと予めご了承くださいませ。
お父様の闘病に寄り添い、やさしい しおぽんさんは素晴らしい自慢の娘様です。
性格を表面にだすことは、安易ではなく素直になれないことに不器用になっていることも多々あるものです。
素直はとても良いことですが、素直が表面化することで心である内面をさらけ出すことになると思うのが一般の自己認識であり、羞恥とも人間はとらえるものなのです。
ときに人は、相手が変わるのを待つ習性もあるものです。またときには相手が変わらなければ、こちらからやさしさを上げる行為が相手の心に変化をもたらす方法でもあります。
頑固という頑なに生きている人たちには、その時代のあり方が普通という基準を心に構築しているものでもあります。
生まれ変わるなら生きていているうちにが何よりも大切であり、互いに生まれ変わるなら今が大切です。仏教で説く「昨今只今(昨今、当処、自己)」です。
誰がやらずに、いつやるのか、自分がやらなければ時は刻々と過ぎ去り、すべては過去となっていきます。
いわゆる今やるべきことを羞恥やプライドなどで邪魔をしていては後悔を作っているようであると説きます。
後悔はいつまでも後悔となりつつあるものです。
お父様の生きている間に、お父様の素直さ、本当の素直な心のすがたを見れるように、しおぽんさん!あと ひと踏ん張りしてみませんか。
お父さんの本当の笑顔を見れることは、しおぽんさんにとっても、何より嬉しいことであり、お母様にとっても「この人の好きなとこを垣間見れることは、離れたともいえども一緒になったことを後悔なく、お父さんからの懺悔を見れることにもつながった。」と思ってもらえることでしょう。
合掌
最後まで一緒にいることが大事ではないでしょうか
人生の最後に、誰もそばにいてくれず独りぼっちというのはやはり心残りに思う人も多いのではないでしょうか。いろいろ迷惑をかけても最後に一緒にいようとして下さっていることに、お父様も感謝しておられると思います。ただ、感謝の表現の仕方がわからなかったり、長年身にしみついてしまった対人関係の振る舞いは、そうそう簡単にはあらたまるということはないのかもしれません。
優しくしてあげるということは、何もわがままを一から十まで受け入れて思いのままにさせてあげるということではないように思われます。できること、できないことがあるのですから、無理なお願いをされた時には「それは、無理だからできないよ」とおだやかにお伝えする方が良いと思います。我慢してストレスをためて爆発してしまうより、最後を迎える時まで一緒にいられるように、できることはできる、できないことはできないと、その都度わかってもらうことが大事だと思います。
重い病気だからという理由で、特別に無理や難題を押し通すことができる立場になるわけではありません。これまで過ごしてきたのと同じように、父親と娘という関係のまま最後まで一緒にいることが大事なのではないかと思います。
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。
誰にも話せず、最低な娘と思い本当にしんどくて辛かったので話を聞いてもらえるだけで嬉しかったです。
どれだけ価値観や、性格の不一致があったとて育ててくれた親には違いないわけで
そんな父でも私は父のことが好きです。
なので、言って下さっていた悔いのないよう最期を一緒に過ごせたらと思います。
「いい余生を送れた」と思ってもらえる様に関わっていけたらと思います。
父のことを考えると胸が張り裂けそうに辛いですが、頑張ります。
ありがとうございます。
百目鬼洋一様。
回答ありがとうございます。
見ていただいて、回答までしてもらえて
本当にありがとうございました。
少し気持ちが楽になりました。
私も子供2人を育てていてやはり限界があると感じていました。
父は長年この性格で過ごしてきて変わってくれるとは思えません。
大病であろうが、出来ないことは伝えていきたいと思います。
ありがとうございます。