自信が持てません
以前もこちら助言をいただき、頑張っていたのですが、どうしても自信が持てません。
以前は自信過剰なくらいで働いていたので、仕事もおもうように出来ていなくて苦しいです。
教員が、迷いを持ったまま授業しても生徒に迷惑だと、思えば思うほどネガティブが出ていそうで怖いです。
専門機関で相談などしてきた方がいいのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自信は、歩み続けて後ろを振り返った時に生まれる
誰しもが、それぞれの仕事それぞれの人生の中で、達成感を得たり自己嫌悪に陥ったりします。
陸上競技の選手にしろ、競泳の選手にしろ、練習すればするほど、どんどん速くなり記録が伸びる時期があるそうです。しかし、競技者によって若干の違いはあるにせよ、必ず壁にぶつかる時期があるそうです。以前のように練習しても記録が伸びない。以前にもまして練習しても記録が伸びない。そういう時期を乗り越えて、再び記録が向上していくのだそうです。
これは、競技者に限らず、多くの仕事についても言えることだと思います。自分なりに一生懸命研鑽を積んできたと自負していても、自信喪失することはあります。未熟さを感じた趣旨のことを前の質問で書かれておられますが、私は「素晴らしい気づき」だと思います。「自信を持てません」と感じるのも、気付きです。教員と言うお仕事をしていく上での一つの成長段階だと思います。
私は寺の住職となって約30年間一生懸命やってきたつもりです。自分なりに研鑽を積んできたという自負はありますが、決してオールマイテイーではありません。いつまでたっても、成長の無さを感じる日々であります。でも、自分の未熟さを実感することが、今後の自分なりに学んでいくことの励みとなりますし、多少なりとも自分が成長していくモーテイベーションとなるのではと思っております。
「自信が持てません」と感じるのは、自分の未熟さを自覚することであり、自分を成長させたいという意欲の表れだと思います。競技者同様に、いくら頑張っても記録が向上しない時期は有ります。でも、記録が伸びないからと言って歩みを止めたら今までの努力が台無しになってしまいます。苦しくても、歩み続けてみましょう。
産休によるブランクが気になる。確かにそうですね。でもね、出産育児という大事業をやってきた経験は教育と言う現場でも必ず役立つと思います。この世に一人の命を誕生させ、育む。男には絶対できないことですし、女性でもそれか可能な時期は限られてきます。知識を伝えることも大事ですが、「育む」ということの大切さを生徒さんたちに教えてあげてください。
苦しくても、自信が持てなくても、やるべきことをしっかりやって歩み続け、ふと後ろを振り返った時、「これだけのことをやってこれたんだ。」と自分の頑張りを確認し、自信を持てる時がきます。そんな時が必ず来ます。
自信を持つには・・
たいちママ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「寝よう、寝よう」と強く思えば思うほどに寝れなくなるのと一緒で、「自信を持とう、自信を持とう」と強く思えば思うほどに持てないものになりかねません。
「自信」というものは、一朝一夕に成り立つようなものではなく、日々の一つ一つの積み重ねによって少しずつ醸成されていくものになるのではないかと存じます。
あまり無理に頑張ろうと力まずに、日々の一つ一つ、目の前のやるべきこと、なすべきことをしっかりとなさられていくことをお勧め申し上げたいと存じます。
また、もしかすると目標のハードルを高く上げ過ぎているのかもしれません。私たちは、所詮完璧ではなく、限界のある存在であり、できることとできないことがございます。
できることはできても、できないことは必ず誰かの助けや支えが必要になります。
そのように助け合い、支え合い、分かち合いの中で過ごしていることを自覚することによって、もう少し肩の力を抜いて取り組まれるのも良いのではないかと存じます。
善処を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
吉田俊英様、川口英俊様
ご助言ありがとうございます。
すぐにお礼が言えず申し訳ありませんでした。
御二方の言葉を自分の生活の中でどの様に当てはめれるか考えることができました。
すぐに自分の今の状態を改善できないかも知れませんが、迷った時に御二方の言葉を思い出していくよう心がけたいです。
本当にありがとうございます。