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大人になるのが怖いです

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有り難し有り難し 16

現在19歳です。高卒で働いていますが、職場の上司の方々を見るたびに「自分はこんなしっかりした大人になれるのだろうか」と仕事中も帰宅した後も考えてしまいます。

高校在学中から大人になることに強い嫌悪感がありました。おそらく、自立することへの怖さもあると思います。来年は成人して、大人へとなってしまいます。世間から子どもじゃないと見られるのが怖いです。

なにか失敗してもきっと咎められます。今の私には「若さ」しかありません。心を年齢に追い付かせるためには何を考えて過ごせば良いのでしょうか。

2023年9月21日 17:01

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「しっかりした大人になろう」と思わなくても大丈夫ですよ

もろもろさん、こんにちは。お悩み拝読致しまして、私自身の若い頃のことを少し思い出しました。仏門に入る前も後も、すこしでも立派な人間になれるよう、頑張って、ときには背伸びして無理したりもしてやって参りました。近頃は、私のような愚鈍な者でも、ひと様から立派な人物のように思われてしまうようなことも(極稀に)ございますけれども、それでも中身は大差ないです。私などの例ではあまり参考にならないかもしれませんけれど、どんなに立派に見える方々でも、人間ですからきっと完璧ではないはずです。ひと様からは見えぬアラなんかもあるでしょうし、誰より自分自身がいちばん自分の至らぬ所を承知しているはずでしょう。立派な人物であればあるほど、自分の弱さ、至らなさを承知熟知しているものなのですね。(職場で)経験豊富な方々に囲まれていると、どうしてもご自身の出来ないところ、至らぬところばかりに目がいってしまうかもしれません。でも、そういう皆さんの力を借りながら、ひとつひとつ学んで、出来ない事を出来るようにしてゆく。焦らずに、ひとつひとつ。一歩、一歩。「しっかりした大人になろう」なんて思わなくても大丈夫です。成長しようなんて思わなくても、悩みながら迷いながらも、一生懸命生きていさえすれば、もとより勝手に成長してしまうものなのですから。(どんな生き物でも勝手に成長しています。他の生き物にはない業や苦しみなど背負ってなお、もがきながら生きる人間だけが成長出来ないという法もございますまい。)
もちろん、今回いただいたご文章を拝読しただけですから、拙僧がもろもろさんの心のなかのすべて、感じておられる不安や恐怖感などのすべてを理解出来ているわけではありませんし、きっとご自身でも言葉にしきれなかった部分もあると思います。まったく完璧な回答ではないと思いますけれど、あなたが、自己の様々な側面に気付き、受け入れ、理解してゆくことの助けになれば幸いです。これから様々なご経験を通じてそういったことをなさっていくことになると思います。お若いあなたの目に社会というものがどのようなものと映っているかはわかりせんけれども、あなたのような心の真っ直ぐな方(そうでなければ、このように大人になる事に悩めるはずもございますまい)が、成長してゆけないような世界線ではございませんよ。大丈夫。もとより一歩一歩、前進しておられます。

そわか合掌

2023年9月21日 20:08
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有り難し
おきもち

個別相談可能
「抜苦与楽こそ“お坊さん”の仕事」 これは拙僧のささやかな信条です。「仏道修行」という旅のなかで得られた仏法の妙味を、御縁をいただいた皆さまと分かち合い、喜び合えますことなどは、もう本当に本当に有り難く、心の底から嬉しくもなり、おのが修行の励みともなるものであります。一つ一つのよき御縁に感謝をし、命のままこの道を行こうと思っております。是非、ともに仏法を探究いたしましょう。そわか合掌 ※唐突に安居(あんご:瞑想修行・自己対話に集中する期間ほどの意)に入ってしまう時などもあり、あまり沢山の回答は出来ないかもしれません。ですが、ご回答出来る時には全身全霊を尽くし、御相談者さまのお心に、たとえわずかでも仏法の妙薬が浸透し、またその妙味を味わっていただけますよう精一杯心を砕き言葉を紡がせていただきます。 ●その他、拙僧文章(ぶんしょう)について… ・心の支えとしている仏教書は、池田魯参先生の「『摩訶史観』を読む」と「天台小止観」 ・瞑想スタジオ「そわか」主宰(現在はオンライン中心) ・瞑想の先生、人生コンサルタント ・サッカー好きな一児(中2)の父
どのようなお悩み事でも、安心して打ち明けてください。つまらぬ正論や説教臭いだけの綺麗事は申し上げません。人がどのように理屈をこねようと、すべての物事は❝あるがまま❞。 現在、八方塞がりで藁をも掴もうというご心境の方、仏法(仏教)に救いをお求めの方は、是非いつでも真剣にご相談くださいませ。その苦しみこそ、あなたを導くほとけの慈悲なのですから。 そわか再拝

自分で対応して生きていくために

もろもろ 様 相談ありがとうございます。

「大人になる嫌悪感」
「自立することの怖さ」
を解決するのが最優先でしょう。
ここでいう解決は、嫌悪感を無くすことではなく
「嫌悪感があっても、自分で対応して生きていける」
ということです。
そのために、「嫌悪感、自立することへの怖さ」をなぜ感じるようになったのかを、探ってみる必要があると思います。
幼少期から成長期に、両親や先生から罰の怖さを味わった。あるいは、躾が厳しかった。親に甘えたいときに甘えられず、自分で何かを解決しようとして失敗した。
等の体験から、嫌悪感が出てきたりします。
その体験を、癒すことです。安心安全を沢山感じることが必要です。
そして、あなたがそのままで素晴らしいと、あなたの事をそのままで、あなたの存在を認めてくれる人に、しっかりあなたの悩み苦しみを受け止めてもらうことも大切です。
こうして、心にエネルギーを溜め込めば、大丈夫と思います。
さらに心のエネルギーは時々充填することも必要なことを忘れなければ
さらに大丈夫です。
と私は思います。
参考にしてください。

2023年9月21日 21:29
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有り難し
おきもち

個別相談可能
お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリング、コーチングなどで活動しています。 メールでの相談も受け付けています。hasunohaの回答後のフォローアップはメールで致しておりますので、メールでお問い合わせください。また面接でのカウンセリングセラピーをご希望の方もメールで連絡をお願いします。 amrita.offcourse@docomo.ne.jp へどうぞ。
昼間は、ほとんど法務に出ておりますので、夜の応対になります。 できれば、事前にメールで相談内容を教えていただければ、スムーズなセッションになるように思います。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

がむしゃら

 そのお年で仕事を持ち、責任感を持って過ごしておられるのですね。素晴らしいことと存じます。心持ちを、ということであれば「がむしゃら」という価値をお伝えいたします。つまり純に、一生懸命ということです。
 学生であれば、レポートだの試験だのということに取り組むのでしょうが、そこで得られるのは「責任を持つ練習」です。求められた課題を、期限を守って結果を出す。それが学校だと成績表が変わるだけですが、実社会であれば相手があり待遇にも影響がある。そんな違い…だけです。
 若さゆえの未熟さや経験の少なさは、「でもあの子は一生懸命やってるよね」と周りから評価されれば期待もしてもらえます。そうしてチカラがついてきたら、少しずつ余裕が出てきます。工夫したり省略するのはそれからです。
 私見ですが、これは20代の間は通用します。体力もある今、「物事に一生懸命取り組んでいる」という評価を得られれば、その後も恐れることはないと思います。応援しています!

2023年9月21日 18:04
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

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