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分骨について

回答数回答 4
有り難し有り難し 42

まだ、おばあちゃんが亡くなってから四十九日を過ぎていません。
おばあちゃんの娘さんが「分骨して欲しい」と言ってきました。

調べた所、遺骨の権利は喪主にあるとの事で喪主の父親に聞いた所、いいと言ってました。
が、まだ四十九日を過ぎてないのに分骨は早いですよね?

また分骨の際、娘さんに渡してはいけない部分や父親の元に置いておくべき、供養するために残すべき部分とかありますか?
母親いわく喉仏は渡したらいけないのじゃないか?と言ってましたが……


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

この度は残念なことでした。寂しいですね。

私は真宗大谷派の僧侶ですが、
分骨についての細かい決まりはありません。
京都の東本願寺(真宗本廟)や東大谷(真宗祖廟)に収めるために、
喉仏を分骨することがほとんどですね。

他の親族が供養するために分骨するのであれば、
喉仏以外の御骨を分けた方がよいと思います。

また、分骨する時期ですが、
これも決まりはありませんので、
おばあちゃんの娘さんの方でも供養できるように、
すぐ分骨しても良いと思います。

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有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

法華経の教えでは分骨はありえません

法華経見宝塔品には
『宝塔に仏の全身あり』と。
この仏は名を多宝如来といいはるか昔に亡くなっている仏で、法華経が説かれるところにその姿を現し法華経が正しいことを証明するという誓願を立てた仏です。
宝塔はお墓です。その中に亡くなった仏の全身があるのですからご遺骨は一つのお墓にすべて納めなさいと説かれています。

必ず根拠となるお経文を示して、仏がこう説いているからそうしなさい、という話に耳を傾ける癖をつけてください。
坊主といえども同じ人間。お経を根拠としない考えには必ず過ちがあります。
だから私達、僧侶は自分の考えを全て排除し仏の教えのみを皆様にお伝えする責任があるのです。

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有り難し
おきもち

「平等」という嘘を信じるな。 仏はこの世が不平等であり辛苦から絶対に逃れることの出来ない世界であるという。絶対に逃れることが出来ないにも関わらず、「平等」によって或いは「楽」によって人間が救われるというのは矛盾である。 不平等で辛苦極まりないこの世をあきらめ死後に救いを求めるのも人間否定そのものでお話にならない。 平等というのは自分が助かりたいという思いから生まれた自己優先の魔界の教えである。仏教はそうではない。 人を助けることを優先にすれば自分も救われるという考えだ。 人のために活きることで不平等が不平等でなくなり、辛苦が辛苦とも感じなくなるのである。 世のため人のために働いてみる。 「有り難う」 その言葉で、人はそれまでの苦労が苦でなくなるのである。 これが仏教の真の教えである。 生温い癒やしなどまったく意味がない。 積極的に人生を切り開くための教えに耳を傾けるべきである。 お寺やこのようなサイトの利用は一回にとどめなければならない。何度も相談するということは、まったく良くない傾向である。 お坊さんから聴く「仏の教え」によって生きる力を得て、二度とお寺に相談する必要がない幸せな人生を手に入れて欲しい。 本来ならば実際にお寺に足を運び相談すべきである。ここでご縁のあったお寺さんに必ず足を運ぶべき。それが億劫ならばその程度の悩みだということ。本当に切羽詰まっている人は必ずお寺に足を運ぶ。 その観点からご自身の悩みがどの程度のものなのかを推し量ってみることも有効であろう。 それと仏の教えが必要のない質問は無視する。なんでも応えてくれると思ったら大間違いだ。

大切なお骨が尊いご縁となります。

近しいご家族を亡くされて、お寂しいことです。
ご臨終のお別れから葬儀、初命日、そして4月という季節のめぐりを経て、遺された者は日々の生活に追われながらも、少しづつお別れの悲しみを噛みしめていく過程にあるものと察します。

今度の四十九日も、改めておばあさまのご往生を縁として、私たちひとりひとりが「いのち」と向き合うのだといただくとき、亡きいのちは、今もなお私たちを導き、おはたらき下さっていると受け止めるいけるでしょう。

さて、お尋ねの「分骨」についてです。

浄土真宗では基本的に分骨をすることも、いつするかの時期についても、決め事は申していません。
超覚寺和田師のお示しがあるように、京都のご本山やご廟に分骨して納骨をおすすめしている事実もあります。

ひとつには、亡き人のお骨を通じてお念仏、仏さまの教えに出会って欲しいとの願いがあります。
また、歴史的にお釈迦さまのご遺骨は全世界に分骨され、仏舎利として仏教徒の信仰を集めてきた事実もあります。
また、分骨の時期についても決まりはありません。ただ、49日で皆が集まる機会に分骨するというのも合理的な理由からありだと思います。
ですから、浄土真宗の教えの上でも何の問題もない、とお考えください。

ところで、分骨の際に「のどぼとけ」の問題はしばしば聞かれます。
「のどぼとけ」でインターネット検索されてみて下さい。

収骨の際に説明されるのどぼとけは、実は第二頚骨(首の後ろの骨)でして、ふだん唾をのみ込むときに動くのどぼとけは軟骨なので灰になってカタチは残らないのです。
その形が仏が座禅するかたちに見えることから、特別視することもありますが、浄土真宗ではどのお骨も尊い方が亡くなられたことを受け止める「縁」としてのご遺骨ですから、お骨に優劣はつけません。

この度分骨を望んでおられるなら、ご親族もお骨をご縁としてお念仏申す尊いことと前向きに考えたいものです。

ゆめゆめ、おばあさんのお骨を巡って、いがみ合ったり、トラブルを招かぬように。
すぐに結論が出ないようであれば、お寺のご住職に相談されるのが実はもっとも解決への確かな道です。ご住職さまもよろこんでご相談に乗って下さいますよ。

hasunohaで質問下さってとても嬉しいですが、やはり僧侶のみなさんは、あなたの最も身近なお坊さん、ご住職を頼りにされることを望んでいます。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
北海道の内陸にある浄土真宗の寺院を預かっています。法名(仏弟子の名前)、釋 真慧(しんえ)と申します。 私へのメール ichijoji@outlook.jp ウェブサイト http://tompe4.wixsite.com/ichijo-ji お寺のほか保育園/学童保育を運営、日々子どもたちと向き合っています。心身の障害や発達障害の子ども、ご家庭の困難などに丁寧に向き合っていくことを心掛けています。保育園はすべてベクレルフリー食を実践しています。

分骨証明書が必要  追記します

 お祖母様のご逝去に謹んでお悔やみ申し上げます

 さて、お問い合わせの件ですが、時期や部位などについては、先に書いてくださった回答僧のおっしゃるとおりで、特に決まりはないと考えます。

 もし、お祖母様の娘さんの方で、分骨したお骨を墓地に納めたい場合は、分骨証明書が必要となります。
 また、今は手元に置いておきたいと考えても、将来、置き場所に困り、「お墓に」と考える可能性も出てくるかもしれません。取っておいた方が良いでしょう。
 市役所などに行って、所定の手続きをしてください。

追記します。
 もし、この質問が、分骨の是非を問うものでしたら、私は常在師の意見に賛成です。
 以前、手元供養についての質問がありましたので、貼り付けておきます。
http://hasunoha.jp/questions/5187
自宅に置き、ワンちゃんに食べられちゃったり、将来的に捨てられてしまう心配があるのなら、もう一度ゆっくり考え直してもらってはいかがでしょうか?20年、50年先を考えて供養していきましょう。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。
しかも、大谷派の方に教えていただき、とても感謝いたします!

おじいちゃんとおばあちゃんは真宗大谷派なのです。
しかも、生前、おばあちゃんは遺骨を持っていくならば京都の東本願寺にって言っていたので、とても嬉しいです。

やはり喉仏は大切な所ですね。
おばあちゃんの場合、上のほんの少ししか残ってませんでした。
おじいちゃんはあまり覚えてませんが、あったと思います。

分骨の時期も教えていただきありがとうございます!
助かりました!

光禪様へ

お返事ありがとうございます。

おばあちゃんの娘さんいわく、小さな骨壺に納め、家に置いておきたいとのことです。
が、おばあちゃんが死んでも尚、市役所さんとのおばあちゃんの件では付き合いが続くのですね……

面倒だ…って思いますが、近々行く用事があるのでおじいちゃんの件も含め行って問い合わせてみます。
ありがとうございました!

常在様へ

お返事ありがとうございます。
おばあちゃんの遺骨を分骨するにつき、中には「亡くなったとしても、おばあちゃんの体を引きちぎられるようだし、体の一部が無くなる訳だから可哀想じゃないか?」
っていう意見もあります。

娘さんの家には犬がいたり、音に過敏で些細な音でもパニックになる息子がいたりと不安な面もあります。

犬が食べちゃうかな……
とか
息子が捨てちゃうんじゃないか?
とか。

ちなみに、おじいちゃんの遺骨には興味ないみたいです。

真慧様へ

お返事ありがとうございます。

おばあちゃんには病院で入院していた時も「こんなに小さな体で頑張ってる……
母親って強いなぁ……」
って思いました。

私にとっておばあちゃんは育ての親です。

私の前だけは無理してたのか知りませんが苦しい素振りなどしてませんでした。
おばあちゃんは相手を心配させるのが嫌いでした。
自分が体調を崩していようとも私を心配したりと無茶ばかりしてました。

分骨ですが、もう一度話し合って、誰もが納得の行く解決法を見つけたいと思います。
おばあちゃんも「これでいいよ」って言ってくれるような解決法を見つけたいと思います。

困ったら、ハスノハで聞くのも気軽でいいのですが、実際に行ってみて聞いてもらうもいいのかも知れませんね。

ありがとうございました!

光禪様へ

追記ありがとうございます。

ちなみに娘さんは60代後半の歳です。
お母さんだからっていう気持ちもわかります。

分けたとしても犬がいる、暴走する息子がいるっていう問題が拭えないです……
「犬が食べちゃったみたいだから、また分けて!」なんて言われたら「は?」ですし……

娘さんがどこに置くかにもよるのですが……

確かに娘さんが亡くなった時、おばあちゃんの遺骨はどうなるのでしょうか……
不安になって来ました……

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ