どう心を保ちつつ生きていけばいいのか
心の保ち方についてお聞きしたいです。
私は学生時代2人の人間によって人生をめちゃくちゃにされました。内容は友達を1人を除いて失ったり学歴,正常な心も失いました。
今は通信制の学校に通いながらバイトしていますが,同年代が怖いので1周りも2周りも年上の方と働いています。
年上の同僚は優しいですが,年が離れすぎているので,バイトだけの関係で自宅に帰ってもいつも1人です。毎日がすごく辛いです。
あの学校にいかなければ,あいつらに会わなければもっと違った人生なのかなと思うと悲しくなります。
これからどう心を保ちつつ生きていけばいいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
野生動物になったつもりで
あなたは野生動物で、幼い頃に天敵に襲われて家族は食べられ、縄張りも失ったと考えましょう。
それでも生き残った野生動物は、ただ今を生きていくだけです。
失ったものについての妄想雑念を膨らまして動きが鈍くなると、その隙に、今ここで天敵に襲われてしまう可能性もあります。
過去に失ったエサよりも、今、目の前のエサを喜ぶだけ。
学歴や友達の数などは、人間が概念上で創作した情報にすぎません。
お金だって概念上の存在であり、野生動物に一万円札を見せてもただの紙切れ。
ということで、概念上の妄想雑念、過去や未来に関する妄想雑念の回数や時間を減らして、心身を身軽にして、今やるべきこと、今やりたいことに使える脳の容量を増やしましょう。
そうすれば、あなたの能力は人一倍向上します。
誰にでもできる簡単な作業でも、人よりちょっとだけ素早くできたり、人よりちょっとだけミスが少ない、そのようなほんの僅かな違いが野生動物の生死を分けるのです。
追記
まず、欲(やりたいこと)、怒り(嫌なこと)、怠け(気を抜きたい)、プライド(こだわり・自尊心)などの煩悩はストレスの原因になると理解しておきましょう。
そして、心のスクリーンには、欲・怒り・怠け・プライドに起因する妄想雑念の映画が流れてくると理解しましょう。
さらに、妄想雑念の映画は必ず過ぎ去るので、心が真っ白なスクリーンに戻る瞬間が1日に何度もあるはずだ、だから映画はスクリーンを汚せない、だから大丈夫だ、と安心するようにしましょう。
一言で言うなら「心は無常」。
また、自分と同じように他人にも煩悩があるので、「おたがいさま」だと考えましょう。
自分の状態を見極めて
わかばさん、はじめまして。質問を拝読しました。
わかばさんは、学生時代に人生をめちゃくちゃにされたことがあるのですね。友だちや学歴,正常な心も失ってしまったのですね。
拝読して私も心が痛くなりました。
わかばさんは心が弱っている状態です。その中で気力が残っているのか、限界なのかを見極めることが大事だと思います。種火が消えそうになっているときに油を注いでも、火は消えてしまうだけです。炭火のように力を蓄えているなら油を注げば大きく燃え上がります。
文面から拝察すると種火が消えそうな状況ではないでしょうか。年上の方の同僚の優しさを糧にしながらわかばさんの心を癒す期間としてください。
わかばさんが心の温かさを取り戻せるよう祈念しております。
合掌
質問者からのお礼
有り難いお言葉ありがとうございます。
確かに失ったものばかりに注目してしまい,今を生きれていませんでした。
ただ,今前向きになっても,しばらくしたらまた同じ気持ちになるのを繰り返してしまいます。そういうときはどうすればいいのでしょうか?
ありがとうございました。
願誉浄史先生,中村一善先生ありがとうございました。
ご教示頂いた考え方はとても考えさせられるもので,これからの人生を生き抜いていく糧にしたいです。
今は,自分でもとても疲れている実感はあるので,数少なき大切な人に支えてもらいながら心を休めたいと思います。
本当にありがとうございました。