供養のしかたがわかりません
お忙しい中恐れ入りますが、供養についてご相談させていただきたいことが2つございます。
昨年、私が生きづらくなり、ある信頼できる方に視ていただいたところ、私の姉の魂が餓鬼、母の魂が餓鬼、母の母が餓鬼、と餓鬼の系統であり、遠いご先祖様の悪行を受けた人達の恨みつらみを私と弟が背負わされていると指摘されました。
ならばその苦痛を受けた方々を供養させていただく必要があるのではないでしょうか。でも、どうしてよいかわかりません。
ご相談の一つは、この場合どのようにしたらよいでしょうか、です。
2つめは、私たち家族は餓鬼供養をすべきでしょうか。お寺の施餓鬼会に参列させていただくとか、自宅で五色旗を立て、水の子を置くなども必要でしょうか。
ご先祖様と被害を受けた方々の苦しみが、今の私の苦しみならば、きちんと供養させていただきたいと考えております。
たいへん恐れ入りますが、ご指導賜りますと幸いに存じます。
よろしくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
藤本晃『功徳はなぜ廻向できるの?』(国書刊行会)
に書きましたが、供養とは、お坊さんだけでなく誰にでも、食事を与えたりしてお世話することです。それが善行為なので、功徳(善業)が自分に生じます。その功徳を、直接供養してあげられない故人(餓鬼に堕ちても堕ちていなくても)に「この供養(善行為)はあなたと一切衆生のため」と振り向けると、案外、気持ちを受け取ってもらえる、という構造になっています。葬儀や法事で行っているのはこの構造です、お坊さんにお布施して故人の冥福を願う、という。
特別なお寺の法要に参加するのも良いですが、毎日、簡単に供養(功徳回向)できます。朝起きたら、「今日1日も頑張ります」と家族やご先祖に誓いを立てて、夜寝るときに「今日1日頑張った功徳を家族と一切衆生に回向します」と心で宣言すれば、それでOKです。誰でも毎日、なにがしか頑張って生きていますから、特別なことでなくていいのです。
そうやって心をポジティブにして生活していると、周りで餓鬼道に堕ちていた人々は救われて天人に生まれ変わったり、少なくともそんな明るい人の周りには近づけなくなります。代わりに天人たちや心根の善い人々が集まるようになります。
僧侶でも霊感者でも、ネガティブな感じの人からは離れて、ポジティブなところにお参りするのが良いと思います。
はじめまして、うめさん。
北海道のはくりょうと申します。
書き込み、拝見いたしました。
その見てもらった方は、供養の方法やなんかは言ってなかったですか?
脅すような言い方で、フォローが無いんじゃ不安になりますよね。
先祖の悪行で餓鬼道がなにやら。恨みつらみを背負ってる?
うめさんはそんな事いっさい気にする必要は有りません。そう言う悪行悪因縁は、そうやって人を脅す様な人に向かいます。
現にうめさんの助けにと、何人ものお坊さんが答えてくれています。これこそが、悪が消え善である事の証です。
「私たち家族は餓鬼供養をすべきでしょうか?」~すべきとか、~せねばならない、とかもございません。出来る時に、出来る範囲で、出来ることを、させて頂けばいいのです。
朝、太陽に向かって手を合わせ、心の中でご先祖もご自分も明るく温かく元気でいられますようにと祈るだけでいいのです。その心こそが供養であり、それを続けていくと、本当にうめさんに必要なご仏縁が得られます。その時に、お施餓鬼供養を受けるといいのです。
うめさんの心が晴れますように。
はくりょう拝
人は皆、性善説である悉有仏性であり今や仏様
拝読させていただきました。
ご宗旨(宗派)がご記載されておられませんでしたので、真言宗にてお伝えさせていただきます。
人は生まれながらにして聖道門である真言宗では、悉く皆、人は「性善説」と立場をとります。
生きるなかに随縁という自然の道理があり、環境・時代・境遇によって業(ゴウ)である行為は、欲と煩悩によって"分かってはいるけれども、やめられない"というのが人間の性質でもあります。
今、うめさんが供養について「餓鬼界」に堕ちているのではないのかと不安から現在の今を脅かされているのであれば、近くの寺院もしくは施餓鬼供養など合同で行っております寺院でお申し込みくださいませ。
施餓鬼供養というものは平安時代「空海」によって日本にもたらされました。現在では多くの宗派で執り行っております。
ご自宅で、施餓鬼供養を行いたい場合には、さまざまな作法がございますが、ここでは『般若心経』や『観音経』をお唱えくださいとお伝えします。
どうぞ参考程度にしてください。
合掌
質問者からのお礼
お忙しい中、ご教授ありがとうございました。温かなお心が感じられ、救われた思いです。このご縁に感謝しております。
春彼岸の施餓鬼会に参列致します。
ありがとうございました。
藤本晃様、はくりょう様
この度はお忙しい中、私のためにお心をお寄せくださり誠にありがとうございました。平易な言葉でやさしくお話しくださり、胸が温かくなりとても癒されました。
供養を特別な儀式のように考えておりましたが、毎日”心”でできることなのですね、始めます。
母と優しかった祖母が餓鬼ときいてショックでしたが、気にしないで心をポジティブに!
おかげ様で不安が消え希望を持って生きていけます。
このご縁に感謝致します。
本当にありがとうございました。