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自分だけしんどいように思えてしまいます

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有り難し有り難し 34

30代中盤 女性 会社員です。
ご相談させて下さい。

主に仕事の話です。
会社が嫌になって辞めていく人や、産休・育休を取る人、妊活をする人、結婚する人のフォローや尻ぬぐいを、この10年頑張ってきました。

毎回、会社からのフォローはなく、ただただ残された人の負担が増えるだけの会社です。
「そのうちきっと、私も結婚や出産などの幸せを受ける順番が回ってくるはず」と歯を食いしばって我慢して頑張って、耐えてきました。

この春に後輩に第二子ができて、また一年間負担が激増する日々が始まりました。
さらに先日、同僚が妊活を頑張っているという報告を受けて、「そのうち産休を取るか退職するかだろうな・・・」と気持ちが沈んでいます。
私自身は家族かほしいという気持ちがあるので、婚活を頑張っていますが、全く上手くいっていません。
・仕事が増えるという肉体的なしんどさ
・自分以外の人は、私が欲しいと思っている家庭をしっかり築いていて、しっかり幸せになっているように見える
・自分のライフステージだけ進まず(女性が私含めて4名なのですが、私以外は結婚しています)焦りや不安でしんどい
・それでも「出産頑張ってね」「妊活がんばってね」「体調がしんどい時はフォローするからね」と言わなければならない

これらのしんどさをどう受け止めていけばいいのでしょうか。
この前は気持ちがしんどすぎて、心の相談ダイヤルにも電話しました。つながりませんでしたが。。。

ご相談する方が殺到している中、お手を煩わせてしまうのですが、何かお言葉を頂けたら嬉しいです。

2024年6月24日 15:22

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「自分が、自分は」はメンタル不調の原因

私の職場には何百人の職員がいて、人事異動で色んな部署に移ることがあります。
部署によって仕事の量や内容がバラバラです。
で、職場でメンタル不調になりやすい人は、「前の部署ではこうだったのに、今の部署では」とか、「他の部署の人達は残業が少ないのになぜ自分だけ忙しいのか」など、過去の自分と今の自分を比較したり、他人と自分を比較する人なのです。
逆に、今の仕事を楽しんだり集中したりしている人は、かなりハードな仕事でも活き活きしています。
ということで、「今の自分」を他人と比較したり、過去や未来(予測や理想)の自分と比較するのは「メンタル不調のリスクになる妄想雑念」だと念頭に置いておきましょう。
欲・怒り・怠け・プライド等の煩悩(悩み苦しみの原因)と、それに伴う妄想雑念は誰にでもありますが、妄想雑念に素早く気付いて「今・ここ」にリラックスしながら集中することが、幸せになるコツなのです。
そのように今・ここが幸せな人は、「幸せになりたい」とすら言わないのです。

2024年6月29日 8:12
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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ご相談、読ませていただきました。あなたがこれまでに果たしてきた役割、その努力は決して小さなものではありません。周りの人々のために尽力し、支え、耐えてこられたその姿勢には深い敬意を抱きます。それでも、その背中には重い負担がいつもつきまとっていることも、痛いほどにわかります。
仏教では私たちには仏さまの慈悲が常に寄り添っているとされます。この慈悲は、努力してもうまくいかない時、自分を責めてしまう時、そのすべてを包み込んでくださるのです。あなたが感じている孤独や疲れも、その慈悲の中で包まれているのです。
今、あなたが感じている「しんどさ」や「焦り」は自然な感情です。そして、その感情を無理に消す必要はありません。むしろ、それを受け止め、自分自身を大切にしてあげることが大切です。心の相談ダイヤルにも繋がらなかったとお聞きしましたが、あなたが助けを求める勇気を持ち続けること、その努力を尊重します。
仕事が増え、肉体的にも精神的にも疲れてしまうこと、それから目を背けず正直に認めることが第一歩です。あなたがこれまで会社や同僚のために尽くしてきた分、自分自身をいたわる時間も必要です。少しずつでも構いません。自分自身に「ありがとう、お疲れ様」と声をかけてください。
周囲の人々が自分の望む家庭を築いていると感じる時、その事実が焦りや不安を増幅させることがあります。その感情を持つことは決して悪いことではなく、その心の声に耳を傾けることが必要です。「なぜ私はこう感じるのか」という問いかけを、自分自身に優しく向けてみてください。そして、その答えに対しても優しく受け入れてください。
あなたの幸せは、他人と比べるものではありません。周りのライフステージが進んでいるように見える中で、あなた自身にはあなたのタイミングと道があります。
そして、「出産頑張ってね」「妊活がんばってね」と言わなければならない状況に立たされることについても、その辛さを感じている自分を責める必要はありません。心から喜ぶことが難しい時、無理に喜びを見せる必要はないのです。自分自身の感情に正直に向き合うことで、少しずつ心の負担を軽減していけるでしょう。
最後に、自分に優しくすることを忘れず、自分自身の幸せを見つけていってください。
どんな時も、あなたが今あるそのままの姿で尊く、価値のある存在であることを忘れないでください。合掌

2024年6月24日 18:15
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有り難し
おきもち

仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せ...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。
お優しい言葉や、対応についてのアドバイスも本当にありがとうございます。
まずは自分に優しく・今をしっかり見つめる事から始めてみます。

本当にありがとうございました。

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