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時間が止まったままな気がする

回答数回答 2
有り難し有り難し 25

今年の4月から環境が変わり、今後の人生や生き方について不安になることが増え、精神的にしんどくなってしまいました。
前職では営業と教育関係の仕事をしており、ひたすら忙しい時間を過ごしていたため毎日が楽しかったのですが、今年4月に転職してから人との関係が薄くなり、今まだ感じたことのない孤独感や不安を感じるようになりました。
また、25歳になって周りの友人たちが結婚や出産を迎え、自分の生き方に不安を感じるようになりました。もともと人と付き合ったこともなく、今まで趣味や仕事に忙しくて孤独や寂しさを感じることがほとんどなかったためパートナーをつくるという考えが頭になかったのですが、周りが結婚や出産ピークで少しずつ会う回数が減ったり、会っても結婚や出産についての話題が増えたりと寂しさと焦りを強く感じるようになりました。学生だったころとは違い、みんな家庭を持ってそれぞれの時間を過ごすためしょうがないことだと思いますが、今までにない孤独感を感じ、夜全く眠れなかったり動悸がしたりします。自分だけ前に進めず、学生気分のまま取り残されている気がして夜になると消えたいと考えてしまいます。彼氏作るとか結婚とか考えてないの!?と聞かれるのですが、今まで恋愛してこなかった+身体の関係がある付き合いに苦手意識があるため、寂しさを埋めるために誰かと付き合いたいとは感じるようになったものの行動できません。
新しい仕事も始まったばかりですがあまり人と関わる仕事では無くなったため楽しいと感じず、年齢層も高く同年代がいない職場のため緊張しながら過ごしています。それに、今までやったことのないハードルの高い仕事内容に変わったため、自分のできないところばかり目についてしまい自信がなくなってきました。
人と喋っている時は楽しいのですが、人と会っていない時間が増えた分辛くて仕方ありません。何か新しいことを始めたり1人でも楽しめる趣味を探したりしていますが、長続きしなくて困っています。
自分の周りの人たちがバリバリ働いて何かに熱中しながら生きているのに、今の自分はずっと過去や他人に執着して生きているのが恥ずかしくて仕方ないです。

どうやって切り替えたらいいのでしょうか。新しいことを取り入れることもないまま止まったままのつまらない自分が嫌で仕方ないです。

2024年7月1日 1:55

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

なりたい自分を想像して、しなやかに揺れながら自分軸を持つ。

今までの環境が、周りに誰かがいる状況だったのだと思うわ。それは恵まれたものでもあり、ひとり時間の楽しみを知らずに生きてきたわけでもあります。
ひとり時間が寂しいと感じる人もいれば、余裕ある暮らしと感じる人もいるでしょう。いろんな楽しみ方がありますが、誰かと一緒の楽しみは、相手あってのこと。その相手にも変化がありますから、やはり全てを周りに合わせることを考えるよりも、時間の使い方の幅を広げていかれたらいいと思うわよ。

パートナーがいたら、家族がいたら、子どもがいたら、の付き合い方や悩みも出てきます。話が合わなかったり、置いてけぼりのように感じてしまいますが、それは周りが新しいものを手にしたというよりも、置かれていた環境が変わっただけ。失ったものもあると感じる人もいるかもしれないわよ。

私も20代前半に、一部の周りが結婚出産に入り、焦りも感じたものの、周りに合わせて結婚するようなものではないし、仕事のスキルアップに時間を使うようになりました。習う時間、学ぶ時間は、自分の身になるようで充実していましたし、時間の過ごし方も変わってきました。今でも、ひとり時間を過ごすのは好きですし、誰に気兼ねなく自分のペースを崩されることもなく、集中したり没頭できます。ですが、地域サークル活動や仕事で周りの方々と接するのも刺激になり楽しいです。

ですから、あなたも、周りの変化を受け入れながら、焦ることなく、なりたい自分を想像して、しなやかに揺れながら自分軸を持つようにしましょうね。

2024年7月1日 11:14
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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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心の免疫力

ゆり 様 相談ありがとうございます。

環境の変化によって、あなたはこれまで見えなかったものが見えるようになった。
そして、ネガティブな感情をより懐くようになった。
「自分の周りの人たちがバリバリ働いて何かに熱中しながら生きているのに、今の自分はずっと過去や他人に執着して生きているのが恥ずかしくて仕方ないです。」
これは大いなる一つの気づきと思います。
対処方法には、特効薬はありませんが、自分の心をネガティブに捕らわれないように育てていく方法を学ぶことです。

まず、今の自分の状況を判断せず、評価せず、ただ受け入れることです。
マインドフルネスなどの瞑想が効果的です。
そこには、自己批判や恥の感情が役に立たないという学びも入っています。
人は、困難や苦悩に直面すると、自他に嫌悪し批判し恥の感情を持ちます。
むしろこれは自然な反応です。
嫌な思いを一時的に避ける為に喚起する自然な感情で
ある意味、自分を守るためともえいます。
でもこれは、苦しさが続きます。

その続く苦しさから脱却するのが、
今の状況を判断せず受け入れて(マインドフルネスなのどの瞑想)
心の落ち着き、平穏を得る(深いゆったりとした心地いい呼吸に集中する)ようにして、
自らに思いやりを向けて、自らを優しさや愛おしさで満たし、
心の温かさを感じさせる(慈悲の瞑想など)ようにすることが、
ネガティブに捕らわれない心を養うことになります。
そしてネガティブに捕らわれない心(心の免疫力と喩えてもいいと思います)を育てていくことによって、新しいことも取り入れられ、自己肯定感も感じられて、
他人と比較することなく、自らの道を歩んでいけるでしょう。
と私は思います。参考にしてください。一礼

2024年7月1日 11:32
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