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酷い事を思ってしまう

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自分は最近酷い事を心の中で思ってしまいます。
仏様や両親に対して、死ねなどの暴言を思ってしまいます。
勿論このような事は思ってもいないし思いたくもありません。
ですが何故か心の中に思い浮かんでくるのです。
その後に「そんな事思ってない」と言い聞せ懺悔します。
これを一日に何十回も繰り返してしまいます。

おそらくこんな事を思うのは自分の心が愚かだからだと思います。
どうやったらこのような事を思わないようになれますか?
思ってないと言い聞かせても思った判定ですか?

2024年10月21日 16:23

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

新たな変化を取り入れて!

ゆうさん、hasunohaへようこそ。ゆうさんは、とても正直な方ですね。とても好感を持ちました。ゆうさんの「心が愚かだ」とは思いません。多くの人が見過ごしたり、隠したり、ごまかしてしまうことに、ゆうさんは気がついているのですから。そして、この複雑な心をどうにかしたいと、前向きに考えているのですね。とても大切な相談を頂いたと思っています。

私は、「酷いことを思う」ゆうさんを「それは悪いことだ」と裁くことはしません。むしろ、ゆうさんに尋ねたいのです。なぜなら、人間は、つねに周囲の環境に影響を受けながら生きる動物だからです。(例えば、ゆうさんが朝日を浴びた時、その朝日に向かって酷いことを思ったりしないですよね。)ゆうさんの日常生活は穏やかですか?落ち着いて生活できていますか?食事や睡眠、身近な人間関係はまずまずですか?これらをふり返り整えていくことが出来たら、大きな前進ですね。

人間の心はとても複雑なものです。思いたくない感情が知らずに湧き出てくる。懺悔しても、何度も酷いことを思ってしまう。自分のもののようで、実は自分自身ではコントロールできないもの。これが人間の心の複雑さです。恥ずかしながら、僧侶である私も「心の中で、憎い人を殺した」ことがあります。

人間の心・感情・気持ちはほぼ無意識に動き、それに伴って心の声となって浮かんできます。だから、それを浮かばないようにするのは、ほぼ不可能です。むしろ大事なことは、浮かんできた言葉と、自分の行動を切り分ける工夫をすること。さらには、感動すること、嬉しいこと、誰かの支えになること、汗をかいて体を動かすことなどを、1日一つは新たに取り入れることです。(ゲームに充てる時間を少し減らして)10代のゆうさんのエネルギーを、これまでと違う形で活用するのです。見るもの、聞くこと、感じること、関わることが変わると、自ずと心・感情・気持ちにも変化が生まれ、浮かんでくる言葉にもささやかな変化が生まれてくると思います。

「諸行無常」という言葉が示すように、ゆうさん自身が新たな変化を取り入れて、そこから生まれる前向きな変化を楽しみながら生きて欲しいと思います。お日さまが毎日変わらずゆうさんを照らしているように、仏さまが導いていてくださいます。(hasunohaに出会えたのが、その証の一つです。)
これからも、ハスノハ一同応援しています。

2024年10月22日 8:04
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おきもち

個別相談可能
1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。実家の西福寺で中高生を主体とする「るんびに太鼓」に所属、演奏・指導経験を通して、「人は、支えられてこそたくましく生きてゆける」と体感。青少年よみがえりの場「短期るんびに苑」にも関わる。   平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。ご法話や講演などをご希望の方は、遠慮無くお声かけください。  グリーフケアアドバイザー1級 発達障害コミュニ ケーション初級指導者 つどい・さんあい運営委員
ご相談時間はご希望をいくつかお知らせくださいね。 ◆「絵本のお坊さん」として、絵本を通じて人生を見つめ直す活動を行っています。◆死別、離婚、退職、不安など、様々な喪失を抱える方のお話に寄り添い、仏道の教えを分かち合いながら心を癒すお手伝いをしています。◆資格:グリーフケアアドバイザー1級、発達障害コミュニケーション初級指導者。

脳に入力と出力があっただけ

今まで生きてきた中で、さまざまな言葉が知識として脳に記録されており、なんらかの刺激に反応してそれらの言葉が出力されてしまうのは、脳という臓器の自然な反応だと思います。
たとえば、くすぐったい刺激が皮膚に入力されれば、面白くない場面でも笑ってしまいます。
それを不謹慎だと憎む必要はありません。
単に、入力に対して出力があっただけです。
ですから、反射的に出力される言葉やイメージは肉体の自然現象だと思って、あまり罪悪感を持たないようにしましょう。
自分を責めるのもストレスになりますから、気にしなくて良いと思って自分で自分を許してあげましょう。

2024年10月23日 12:35
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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かに最近は、規則正しい生活はしていませんでした。
外にもあまり出ずに引きこもっています。

明日からは、少し運動をしてみようかと思います。
自分のエネルギーを他の事で活用する事を心がけていこうと思います。

ありがとうございました!

ご回答ありがとうございます。

なるほど、肉体の自然現象なのですね。
毎回思う度に罪悪感がありましたが、今度から罪悪感は持たないようにします。

ありがとうございました!

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