他人から話しかけられないです回答受付中
昔から、相手と会話が膨らまないことが悩みでした。
沈黙に耐えられない性なので私から話すことが多いのですが、いっこうに会話が続かないのです。表情や口調に気を付けて、いろいろな人にいろいろな話題を話しかけているつもりなのですが、相手から話しかけられることが少ないと感じます。仕事の用件で話しかけられることはもちろんありますが、雑談のようなパーソナルなことを聞かれることがありません。
思えば昔から、学校や前の職場の人とも、私の方から「会おう」「食事しよう」などと誘うことはあっても、相手から言ってくることは少なく、私の方からも遠慮しがちになり、そして関係が切れてしまう、なんてことも多々ありました。
私が面白い話ができないから私のせいだな、と思ったり、性格が合わないということでしようがないな、と思ったりして、結局積極的に関わるのをやめて距離感を持って他人とつきあっています。しかし会社だと中堅と呼ばれる年齢にもなり、若い後輩も多く入ってきて、黙りこくって物が聞きにくい先輩というものにもなりたくないとも思うのです。
私が何か改善する余地はあるのでしょうか。あるいはもう、生来のものだからどうにもならないということでしょうか。ご意見をお願いいたします。
田舎から上京してきました。一人暮らしです。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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沈黙の向こうにある“つながり”
文章から、「人とつながりたいのに、どうしてもうまくいかない」という切実な思いが伝わってきます。
その一方で、あなたがとても丁寧に人と向き合おうとしていることも伝わってきます。
だからこそ、まずはお伝えしたいのです。あなたはすでに「人を大切にする力」を持っています。
1. 「会話が続かない=人間関係が下手」ではない
会話とは、キャッチボールではなく“呼吸”のようなものです。
どちらか一方が頑張りすぎると、空気が重くなってしまいます。
あなたが感じている沈黙は、相手が「話したくない」からではなく、
安心して言葉を探している時間なのかもしれません。
その沈黙を恐れず、そっと待つことも立派な会話です。
2. 「話しかけられない」のは、あなたが“安心感”を与えているから
雑談が少ないことを「嫌われているのかも」と感じるかもしれません。
でも実際には、あなたが落ち着いていて、感情を大きく乱さないタイプだからこそ、
周囲はあなたに安心感を抱き、「静かな信頼」を置いている可能性があります。
つまり、あなたは“聞き役”として信頼されているのです。
3. 会話を広げるより、“心を置く”
話題を探すよりも、
「この人、今日少し疲れてるかな」
「この話をしているとき、表情が明るくなったな」
と、相手の空気を観察することに意識を向けてみてください。
その小さな気づきが、自然な共感の言葉になります。
たとえば「最近忙しそうですね」「それ、前にもおっしゃってましたね」
そんな一言が、会話を温める火種になります。
4. “沈黙を受け入れる”中堅の余裕を
後輩にとって理想の先輩とは、
饒舌な人より「話を遮らずに聞いてくれる人」です。
「何か話さなきゃ」と焦るより、
「あなたの言葉を待っているよ」という穏やかな姿勢こそ、信頼を生みます。
5. 最後に
仏教では、「言葉の数より“意(こころ)”の深さが人をつなぐ」と説きます。
あなたが沈黙を恐れず、相手の存在をまっすぐに見つめること。
それ自体が、何よりも豊かな“対話”なのです。
沈黙を恐れず、静けさを味方にしてみてください。
その静けさの中に、ほんとうのつながりが芽生えています。
合掌
会話で話題作りより、優しさを向ける方が親しみを感じてもらえる
いろいろ周りにも気を遣いますよね。沈黙も、相手が何を考えているのかわからない分、気になってしまいますよね。
ただ、沈黙は居心地が悪く、コミュニケーションがあれば関係が良いとも言い難いものです。
コミュニケーションを重ねても、気の遣い合いだと内心はしんどくても会話を続けている状況なわけですし、沈黙はそっとしておく優しさの空間だったり。相手との距離感は、会話だけで測れるものでもありません。
私は、敢えて構わずそっとしてくださる人が好きですし、一緒にいたら居心地が良いのですよ。反対に、お喋りばかりだと、一見仲良さそうにその場をやり過ごせても、内心はひとりになりたいと思ってしまいます。
特に職場での会話は、二言三言の挨拶で十分ではないでしょうか。会話で話題作りより、優しさを向ける方が、親しみを感じてもらえますよ。「大丈夫? いつもありがとう。よろしくお願いします。お疲れ様」こういったさりげない声かけに優しさを感じて、親しみから気軽に話しかけやすくなりますよ。
どうにもならないです。
あきらめてあなたから積極的に話しかけていきましょう。
相手の言葉や考えを無視せずに大切にすることに気を付けながら。