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支えになる言葉を教えて下さい。

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私は看護師なのですが、患者さんが不安や恐怖で辛いときに繰り返し唱えられる言葉を探しています。

その患者さんはお経を全て覚えることは難しいので、お経の中に、繰り返しやすく支えになるような言葉があれば教えてください。

心に握りしめて唱えることで、落ち着けるお守りの一つになればいいなと思っています。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どんな有難い言葉も・・・。

 どんな有難い言葉より患者さんを献身的に看護する方が患者さんのためだと思います。あなたが本当に患者さんのために何とかしたいという気持ちがあればその言葉はどんな有難いお経よりも勝るものです。
 でも、あなたが口下手やボキャブラリーが足らないというなら、言葉を教えてもらうより、そのことを克服する勉強をした方が良いと思います。1番は本を読むのが良いと思います。ワシのお薦めは対本宗訓著の『僧医』の本がいいかな。でも、自分に合った勉強を目指して考えてみて下さい。

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目指せ!となりのお坊さん あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのではありません あなたの悩みを解決するお手伝いを私がするのです ちょい悪坊主を目指しています。尊敬する人は一休さん。
ここだけの話し  どんな些細な質問でも回答します! ・私の目指す僧侶は一休さんのようなちょい悪坊主です。時には常識にとらわれずとんでもないことを言いますが、しっかり受け止めて下さい。私もしっかりとあなたの質問を受け止めたいと思います。 ・先ずは30分からで、システムに慣れたら時間を延ばしたいと思います。

貴方様が求めておられる「お守のような言葉」をマントラ(真言…真理・真実の言葉)と言います。
有名な般若心経は、最後にある「ぎゃてい、ぎゃてい~」というマントラの功徳(クドク)を説いたお経です。
当山では、日々、貴方様のように救いを求める方々がご来山されており、何よりもまず、誕生と共にご縁となる一生の守本尊様の真言をお伝えし、それが書いてある手作りの御守を見ながら一緒にお唱えしていただきます。その内容は以下のとおりです。
・千手観音―子(ネ)年生れの方―「―おん ばざら たらま きりく」 
・虚空蔵菩薩 ―丑(ウシ)・寅(トラ)年生れの方―「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」
・文殊菩薩―卯(ウ)年生れの方―「おん あ ら は しゃ のう」
・普賢菩薩―辰(タツ)・巳(ミ)年生れの方―「おん さんまや さとばん」 
・勢至菩薩―午(ウマ)年生れの方―「おん さん ざん ざん さく そわか」
・大日如来―未(ヒツジ)・申(サル)年生れの方―「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」
・不動明王―酉(トリ)年生れの方―「のうまく さんまんだ ばざらだん かん」
・阿弥陀如来―戌(イヌ)・亥(イ)年生れの方―「おん あみりたていせい から うん」 
※すべてに通じる真言「あびらうんけん」(瞑想でも用います)
なお、お唱えのやり方は以下の各ページで音声を確認してください。
http://hourakuji.blog115.fc2.com/
古来の叡智を生かし、「患者さんが不安や恐怖で辛いとき」にこそどうぞ、お教えください。貴方様のまごころが患者さん方へ届き、皆々様へ大きなご加護がありますよう。合掌

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「私がちゃんと守って差し上げます」

ああ、この人なら身を任せてイイなぁ、、、と相手に任せられる気持ちにさせてあげる事こそ大事ではないかと思います。
仮に歯医者さんだったら「任せてください。必ずイタクナイ納得のいく治療を致します。保障します!僕にすべてを任せて頂けないでしょうか!!」と強く言われれば、ああ、この人に任せてみようかなぁと思うはずです。その熱意によって痛くても少しくらいは我慢をするというもの。
ガンなどの治療で、手術前に先生が、
「…たぶん?おそらく、イケると思います。」
「あー、キビシイかなー」
「四捨五入すればOKです」
なんて言われた時にゃ、変えます。病院。
私がはじめて胃カメラ飲むときに看護士さんが、「大丈夫。〇〇先生は、本当に上手って評判のセンセイなのよ」「リピーターが続出よ」と言われた時、ああ、この先生にすべてをお任せしよと思いました。
態度は発言に影響を及ぼします。
発言があなたの態度に毅然とした影響を及ぼし、その毅然とした態度が患者さんに安心感を与えます。
ただむやみに大丈夫、大丈夫だと効果は薄いと思います。
大丈夫、大丈夫、はじまりゃおわることはおわるから(^<^)。わたしちゃしょっちゅう見慣れてっから平気よ。あなた達が平気だからってこっちゃ知ったこっちゃないッ(>_<)
…となります。
皆さんにとってのお経と、マントラとは、相手を救う言葉です。
相手を安心させてあげる言葉。
一度患者さん側に立って見ることをお勧めします。
周りの方に何て言ってもらいたいかが自然にわかると思います。
例:「大丈夫、大丈夫。アナタ治りたいんでしょう?❝きっと治るきっと治る❞って言い続けてごらんなさい。❝念ずれば花開く❞のよ。そう信じた人たちはみんなすぐ治って退院していったワヨ♡」
以下、友人がたのアンケート回答
「大丈夫だよ!がんばろうね!」
「触れて笑顔で言って貰えると、パワーが貰えた」
「お医者さんが笑顔だと何とかなる気がして頑張れました」
「不安な夜にそっと手を握ってくれたら、自分なら嬉しい気がします」

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

真言は不思議なり

ただの言葉だと思われるかもしれませんが、
本当に真言は不思議です。
唱える事でものすごい力が発揮されます。

それは唱える本人の小さな思惑を大きく超えるものです。

その不思議はそれを唱え実感した者にしか解りません。

それは、ちょっと大げさな言い方かもしれませんが、太陽の光や雨として降る水が命を育む大きな力と同じだと私は思っています。

患者さまがご縁があってお参りした事のあるお寺や神社などがあれば、
そこの仏さまや神さまの真言を調べて教えてあげて下さい。
真言がわからなければ、「南無◎◎仏」や「南無〇〇神」でも良いと思います。
大いなるものに、自分の小さな思惑を捨てて自分の全てを託して投げ出すということです。

もし、今までに神仏さまにご縁が無かったら、生まれ年による守本尊をお教えください。

患者さまの心の平安をお祈り致します。

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個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

「生きとし生けるものが幸せでありますように」

コビママ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

看護師さんとして、医療現場におきまして日夜、患者様と向き合われてご尽力頂いておりますこと、誠に有り難く尊いことでございます。

患者さんが不安や恐怖で辛いときに、繰り返しやすくて支えになるような、心に握りしめて唱えることで、落ち着けるお守りの一つになるようなお経の中の言葉・・

そうですね。もちろん色々とございますし、またご信仰されておられる宗派によっても様々にございますが、サンスクリット語やパーリ語、漢文では内容が難しいこともありますので、邦訳でわかりやすいものとしては、スッタニパータの「慈経」や「慈悲の瞑想」において、「生きとし生けるものが幸せでありますように」という慈悲の想いを起こして保つことを目指して唱えられる一節が最良のお守りの言葉になるのではないかと存じております。釈尊も、慈経を護経として修することをお薦めされておられます。その慈経や慈悲の瞑想の中において繰り返し繰り返し唱えられるのが、「生きとし生けるものが幸せでありますように」でございます。

「慈経」の内容につきましては、これまでに下記の問いにて扱わせて頂いております。

問い「お坊さんは幽霊が見えたりしますか?」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002918547.html

また、あるいは、下記のページもご参照下さい。

慈経(メッタ スッタン)
http://www.j-theravada.net/sutta/Metta_Suttam.html

慈悲の瞑想につきましては、下記のページもご参照下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/慈悲の瞑想

慈悲の冥想 Mettâ Bhâvanâ
http://www.j-theravada.net/3-jihi.html

少しなりとも患者さんの不安や恐怖の心が鎮まりますことを祈念申し上げます。

「生きとし生けるものが幸せでありますように」

川口英俊 合掌

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ