子は自分で母親を選んで生まれてくるのか?回答受付中
スピリチュアルに携わっている人や霊能者とかが、よく「子供はみんな生まれてくる前に自分で母親を決めて生まれてくる」と言ってるのを耳にします。
メディア等に最近よく出演されてるとあるお坊さんまでもが、「子供は生まれてくる前にお母さんを自分で選んで生まれてくるんです」と自身のチャンネルで話していたのを見たことがありました。
私は母親から酷い虐待を受けて育った為、こういった話を聞くたびにとても嫌な気持ちになります…。
子供が産まれてくる前に母親を自分で決めて生まれてくるというのは事実なのでしょうか?
子が母親を選んで生まれてくるというのは仏教のお経とかにも書かれてることなのでしょうか?
もしこの話が本当であれば、何故虐待する親のもとに生まれてくる子供が存在するのでしょうか?
虐待される子供たちは私も含め自分たちでそういう親をわざわざ選んでこの世に生まれてきているのですか?
何かご存知でしたら教えてください。
お願いします。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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どこに生まれるかではなくどう生きるか
ご相談ありがとうございます。
「子どもは生まれる前に自分で親を選んでくる」という話を耳にすると、虐待を受けて育った方ほど深く傷ついてしまうことがあります。
仏教では、輪廻転生や因縁について説かれます。しかし、それは「虐待される親を自分で選んだ」という意味ではありません。
親鸞聖人は『高僧和讃』の中で、
「往生三度になりぬるに このたびことにとげやすし」
と記されています。
人は幾度となく生まれ変わりながら、この人生を生きています。しかし、その人生の一つひとつが思い通りになるとは説かれていません。
仏教では、この娑婆世界は修行の場とも表現されます。
良いご縁に恵まれ、愛情深い家庭で育つ人もいます。これを「順縁」と呼ぶことがあります。
一方で、争いや苦しみの絶えない家庭に生まれる人もいます。これを「逆縁」と表現することがあります。
しかし、順縁が絶対に良く、逆縁が絶対に悪いとも言い切れません。
逆縁によって人の痛みを知り、誰よりも優しい人になる方もいます。
順縁の中で育ちながら、人を傷つけてしまう人もいます。
ですから、「どの家庭に生まれたか」だけで人生の価値が決まるわけではありません。
そして、愚僧には、「親を自分で選んで生まれてくる」と断言することはできません。
もしそれが事実だと言うのであれば、虐待を受けた子どもたちに「あなたが選んだのだから仕方がない」と受け取られかねません。
それはあまりにも酷な話です。
少なくとも、仏教は苦しんでいる人を責める教えではありません。
苦しみの中にある人を「あなたのせいだ」と断ずるのではなく、その苦しみに寄り添い、そこからどう生きていくかを大切にする教えです。
ですから愚僧は、「親を選んだかどうか」を考え続けるよりも、今ここから、どう生きるかの方が大切だと思っています。
どこに生まれたかは、自分では変えられません。
しかし、その経験を抱えながら、どのような人生を歩むかは、これからの自分で少しずつ育てていくことができます。
苦しい過去があったとしても、それによって未来まで決まってしまうわけではありません。
仏教は、過去を責める教えではなく、「今、この一歩」を大切にする教えなのです。
仏教の見方からすると事実とは考えられません。
仏教の考え方では、生命が来世にどのような形でどのような世界に生まれるかは、それぞれの業によって決まります。また、過去世・今世・来世を通じて記憶や意識が継続する固有の自我のようなものは無いと考えられています。
ですので、仏教の見方からすると「子供が産まれてくる前に母親を自分で決めて生まれてくる」というのは事実とは考えられません。
細かく観察すれば、今世でこのような生き方をした生命は来世でこのような環境に生まれる可能性が高まる、ということはできるかも知れません。しかし、それでも個別の生命が次に生まれる時の母胎を個別に選択して生まれることができるとは言えないのではないでしょうか。
親御さんの分も罪障消滅ができたなら
みどりさん、ご相談承ります。
スピリチュアルに携わっている人や霊能者が言う「子供はみんな生まれてくる前に自分で母親を決めて生まれてくる」と言う話。
私は、こう考えます。
前世で果たせなかったカルマを解放する為に、再度、子供として関係性を持ち、母親を手助けするために、
今世では、子供として生まれてきたと。
子供が親の下に位置するとは限らないと私は思います。
相互作用だと感じております。
親がそこに気がつけない親子関係もあります。
子供の方が、完全に親より徳を積んでいるパターンです。
親の罪障消滅をする為に、輪廻転生をするとして、
お母様が解決出来なかった、御先祖様からの因縁を、みどりさんがバトンタッチされた可能性もあるかもしれません。
冷静に客観視できているみどりさんの代から、ガラッと変わる代になるやもしれませんね。
過去を許して、今に生きるのは大変な事ですが、まだ、みどりさんには長い将来があります。
是非、乗り越えて、命を輝かせてくださいませ。
質問者からのお礼
百目鬼洋一様
お忙しい中ご回答いただきありがとうございました。
虐待を受けて育った者として、「事実とは考えられない」とお言葉をいただけたことで救われた気持ちになりました。
業に関するお話などはまだ受け止めきれていない部分もありますが、いただいた回答を大切に読み返したいと思います。
本当にありがとうございました。
三浦康昭様
お忙しい中ご回答いただきありがとうございます。
「順縁」「逆縁」というものがあるのは初めて知りました。
良い家庭に生まれたからと言って必ずしも人を傷つけないわけではないのは確かにそうかもしれませんね…。
ただ、私は人として未熟な両親のもとに生まれ、正しいコミュニケーションの取り方を学ぶ機会を子供の頃に得ることは学校の環境も含めて叶いませんでした…。
自分の人生が上手くいかなかったのを他人のせいにするつもりはありませんが、何も知らなかった子供の頃の私は親の生き方をなぞり無意識のうちに友達や人を傷つけていたことに大人になってから気がついて、自分はなんて酷いことをしてしまったんだろう、自分は綺麗な人間にはなれなかったんだ、優しい人間にはなれなかったんだ、自分は化け物だったんだとすごく自分を責めました。
もう少し自分が早く気づけていれば、もう少し早く自分の心の声に耳を傾けられていれば、もう少し早く親の異常性に気づけていれば…。
そうすれば誰かをこんなに傷つけることもなかったし、もう少し上手く人と向き合ったり上手く世渡りできていたかもしれないと思うことはあります。
人とのコミュニケーションは大人になった今でもやっぱり上手くできていません。
これからどう生きていこうかと、どうやって幸せになろうかと考えられるようになるには、私には色々なことが起きすぎました…。
親を含め色んな大人たちにたくさん傷つけられました、でもたくさん傷つけもしました…。
自分が人間としての幸せを求められるようになるには、時間がかかりそうです…。
ネガティブなことばかりで申し訳ありません。
でも三浦様に頂いたお言葉と、「仏教は苦しんでいる人を責める教えではない」という言葉に救われた気持ちになりました。
長文で拙い文章で伝わりづらい所がありましたら申し訳ありません。
改めてご回答いただき本当にありがとうございました。
絢光様
お忙しい中ご回答いただきありがとうございます。
「生まれてくる前の子は母親を助けるためにお母さんを選んでいる」という似たような話を他の所で聞いたことがありました。
私の母も祖母から虐待を受けて育ったらしいのですが、もしもそんな母を見て助けたいと思って私が生まれてきたのだとしても、今の私にとっては正直、母が祖母に虐待されていたからといって私を虐待して良い理由にはならないと母の事を許せない気持ちがずっとあります…。
私がどれだけわかりやすく言葉を噛み砕いて母に「嫌だった」「やめてほしい」という内容の言葉を投げかけても、母には理解する力がないのか伝わりませんでした。
今私は母と一緒に住んでいません。
ですが私が母から物理的に離れたことで、母は自分が支配できる相手がいなくなったからか今度は自分の職場で私と同じくらいの世代の女の子をいじめてるみたいです…。(なぜか本人が自慢げに私に語ってきました)
「この人間は救えない」とその時に強く思いました。
母の職場にいる私と同じ世代の子に土下座して謝りたいです…。
この人が私の母親であるという事実が情けなくて恥ずかしくて仕方ありません。
「相手を許せる人は強い人」と言われていますが、私にはできそうにありません…。
母から受けた傷は一生癒えることはありません。
私はこれからも母をきっと許す日は来ないと思います…。
許してしまったら母が付け上がってすぐに調子に乗って私の人生に強く干渉したり精神的に依存しに来ることが分かっているからです。
母を許しては裏切られて心をへし折られる、そんな経験を何度も何度も繰り返してきました。
だから私はもう、母を許すことはありません…。
今は自分から母に連絡を取るのをやめ、向こうから連絡が来ても事務的に適当に返しています。
自分から関わらない、母を喜ばせない、それが一番効くだろうと思っています。
とはいえ、やっぱりふと過去のことがフラッシュバックすると苦しくなります。
過去のことを極力考えないようにする事はできても、消える事はありません…。
私は一生これを引きずって生きていかなければなりません。
自分の話が長くなってしまい申し訳ありませんでした。
母を許すことはできなくても、人として生きる事そのものが苦しくても、せめて自分の心が少しでも安心できるように、自分が自分の母親になったつもりで自分の本心に耳を傾ける事だけは疎かにしないよう生きる事をできるだけ心がけたいと思います。
改めてご回答いただきありがとうございました。



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