ふと思ったのですが…
仏教にもいくつかの宗派に別れるとおもいますが…宗派が違っても教えは一緒ですか?また宗派によって違うところをざっくりと教えてください。ちなみに、私の実家、嫁ぎ先は曹洞宗です
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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特大カテ「仏教」>大「大乗仏教」>中>小「宗派」>細分「派」
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定番の説明は「同じ山を登る別々のルート」です。
肥満すぎ体型の人には痩せる工夫が、細すぎ体型の人は太る工夫が必要です。両者は真逆のアプローチですが、『健康的な体型を保ちましょう』という核心部分は同じですね。そんな感じです。
宗派が違うと一緒に読経できなほど違います。私も曹洞宗ですが、同じ禅宗の臨済宗さんと一緒に、同じ大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)を読んでも読み方が違いすぎて「まったく読めん!」となります。
では、どう違うか?日本の伝統的な宗派は密教、禅宗、浄土教、日蓮宗の4つに分けて理解すると良いです。お坊さんも他宗派については素人なのであくまで現段階での私の理解です。ご指摘お願い申し上げます
1.密教→マンダラ(仏さまの配置図のようなもの)で仏教的世界観や悟りを表現し、視覚的に感得するような五感で感じ取る修行を重視。沢山のお経を重視
https://www.youtube.com/watch?v=nBNdaOi8TIU
2.禅宗→日常生活の中で悟りを見出したり、実践する修行を重視。沢山のお経を重視
https://www.youtube.com/watch?v=S0qCUgMVO3c
3.浄土教→南無阿弥陀仏と唱えて極楽浄土にステージを移し、そこで修行し悟りを目指す。信心を重視。阿弥陀さま関連のお経3つに特化
https://www.youtube.com/watch?v=f8Dc0S-Mkc4
中カテゴリー「密教・禅・浄土」に対して小カテゴリー「宗派」。以下メジャーな宗派のみ
密教→天台宗→密教系の仏教総合大学
密教→真言宗→密教専門大学
禅宗→臨済宗→禅問答で大先輩の悟り体験を追体験
禅宗→曹洞宗→悟りの実践として日常生活を丁寧に
浄土→浄土宗→戒が有り、信心を持つのは自分次第
浄土→浄土真宗→戒が無く、自分が信心を持つのも阿弥陀さまのお導き
日蓮宗→中カテゴリー無し。法華経のみに特化。南無妙法蓮華経のお唱えや、荒行で衆生の苦の身代わりになろう系の修行を重視
https://www.youtube.com/watch?v=h-OOjdvLEMk
また、浄土真宗西本願寺派・東本願寺派のような細分カテゴリー「派」が有ったり無かったり。曹洞宗はありません。意思決定機関も予算も単一の団体(宗務庁)です
浄土宗の補足
大慈様、説明ありがとうございます。
(?)は消しても大丈夫ですよ。
浄土宗を少し補足すると。
最終目標は覚りに至ることです。
ですから、戒を守る努力をします。
とはいえ、愚かな私達にはとても完全には守れないし、まして瞑想や坐禅で覚りには到底至れません。
なので、現世で覚りに至ることは諦め、命が尽きた後で極楽浄土に行き、そこでさらなる仏道修行に励み、覚りに至るのです。
極楽浄土に行く方法は、極楽浄土に行くことを願い、「南無阿弥陀仏」と唱えることです。
質問者からのお礼
分かりやすい説明ありがとうございました!